スタッフインタビュー:グルーブシンク運営大会優勝の経験からeスポーツの最前線へ。10年で築いたキャリアと、これからの挑戦
株式会社グルーブシンクのスタッフに仕事の話を聞いていく本企画。今回は、業界未経験からグルーブシンクに入社し、eスポーツイベントの現場と組織マネジメントの両面で活躍する河本さんにお話を伺いました。
10年の歩み、印象的なプロジェクト、チームの魅力、そして求める人材像について語っていただきます。
目次
イレギュラーな入社のきっかけ
──グルーブシンクに入社した経緯を教えてください。
──もともとはゲームメディアやデバッグのお仕事をされていたんですよね。
eスポーツの現場に飛び込んだ理由、印象に残っているプロジェクト
──当時、eスポーツは今ほど定着していませんでしたが、その現場に入ろうと思った理由は?
──10年間で特に印象的な仕事について教えて下さい。
──仕事のプロセスも今では大きく変化していますね。
──ご自身でこれからチャレンジしてみたいことはありますか?
グルーブシンクの強みは「安定感のある実行力」
──グルーブシンク、という会社のユニークさをあげるとすればどういうところでしょうか。
──チームの雰囲気はどのようなものですか?
──求める人物像について教えてください。
──入社後にどんな成長ができると思いますか?
──最後に、応募を検討している方へメッセージを。
コンシューマーFPS『Halo』シリーズの国内公式大会を連覇。Red Bullが主催する東西対抗のゲーミングトーナメント「Red Bull 5G 2013」にファイナリストとして出場。その後、ゲーマーとしての経験を活かし、ゲームメディアに寄稿するフリーライターとしてキャリアをスタート。2015年、株式会社グルーブシンクに入社。チーフディレクターとして様々なゲームイベントの企画・運営に携わる。
イレギュラーな入社のきっかけ
──グルーブシンクに入社した経緯を教えてください。
他の方と比べると少しイレギュラーな入社プロセスだったと思います。私は学生の頃から『Halo』というゲームを長くプレイしていて、大学生の頃にグルーブシンクが運営していた学生育成イベント「Red Bull Gaming U」に講師として参加したことがきっかけで、グルーブシンクとつながりができました。また、その年に行われた「Red Bull 5G 2013」ではFPS部門の『Halo 4』で優勝を飾りました。
大学卒業後は、ゲームのライターとして活動しながら東京で働いていたのですが、そのタイミングで松井さんから声をかけてもらいました。「じゃあ一緒にやってみよう」という形で関わるようになり、そのまま入社。今年でちょうど10年が経ちます。
© Red Bull Content Pool / © Jason Halayko
──もともとはゲームメディアやデバッグのお仕事をされていたんですよね。
はい。ライターの仕事と並行して、ゲーム会社でスマホアプリのQA(Quality Assurance:品質管理)やカスタマーサポートといった業務もしていました。
実は、ゲームに関わる仕事を始める前にホテルで1年間勤務していて、受付や売店の業務、在庫管理などを担当していたのですが、そこでの仕事は自分にとって「やりがいを感じなかった」んです。どうせ働くなら、自分が興味を持てる仕事の方がいいだろうと。
そこで『Halo』を通じて知り合ったゲームメディアの人に紹介をしてもらい、ゲームライターとして活動を始めましたが、それだけでは生活が成り立たない。そこで、未経験でも挑戦できるゲーム関連の仕事を調べたときにQA業務が見つかり、アルバイトの面接を受けました。
eスポーツの現場に飛び込んだ理由、印象に残っているプロジェクト
──当時、eスポーツは今ほど定着していませんでしたが、その現場に入ろうと思った理由は?
ライターの仕事も、ゲームのデバッグも楽しかったのですが、このまま続けてもキャリアの広がりに限界を感じていて。ライターとしてずっと行くか、デバッグの経験を活かして将来的にプランナーなどを目指すかという選択肢はありましたが、今後の方向性を考えている時に社長の松井さんに誘ってもらい、イベント運営の世界に飛び込む決断をしました。
今は、去年から続くゲームの公式eスポーツ大会と現在開催中の国際大会の運営を担当しています。さらに今年からは東京ゲームショウのイベント内で行われる大型ブースの企画・進行も任されています。
また、イベントを統括する部署の課長として、イベントをどう運営していくべきか、他案件が順調に進行しているかを管理しています。現在は10名以上のメンバーが在籍しており、日々の業務サポートやキャリア形成についても個別に話し合い、会社全体のイベントクオリティを保ちながら組織力を高めることに取り組んでいます。
──10年間で特に印象的な仕事について教えて下さい。
一番はシューティングゲーム『Call of Duty』の国内リーグの立ち上げです。2017年、東京ゲームショウでステージイベントを行い、その翌年から正式に国内リーグをスタートしました。当時は日本に『Call of Duty』のプロシーンが存在しなかったので、ゼロからそれを作りあげることは非常に稀有な経験でした。
このプロジェクトではクライアントが私たちを信頼してくれたおかげもあり、「こうしたらもっと良くなる」という提案を自由にでき、チーム全体で理想の形を追求できました。今もシーンの第一線で活躍している人たちと一緒に仕事ができたのは大きな財産です。
「国内大会で優勝した選手を海外大会に引率、現地から配信する、ということも実施しました。とてもタフな現場でしたが、ここで得られた体験は何事にも代えがたいですね」
──仕事のプロセスも今では大きく変化していますね。
私が入社した当時は、まだeスポーツやゲームイベントの黎明期で、誰も経験したことのないことを試しながら進めていく「ジャングル探検」のような状態でした。今は業界全体で同じような仕事をする会社が増え、イベントのクオリティも向上しています。その中で、私たちもさまざまなイベントやプロジェクトを通じたノウハウが蓄積され、社内でもマニュアル化が進みました。
あの頃の手探りの面白さもありますが、今は会社全体の規模を拡大し、10年、20年先も安定して事業を続けられるようにしていく段階でまた別の面白さがあります。
──ご自身でこれからチャレンジしてみたいことはありますか?
現在はイベントが業務の中心ですが、会社としてゲームを作る以外のあらゆることに取り組む方針なので、さまざまなプロジェクトに参加する機会をもっと増やしていきたいです。
国内人口が縮小する中、グローバル案件の受注や海外での営業活動も視野に入れています。イベントはこれからも続けますが、事業の幅を広げることが次のステップだと考えています。
「これから、アジアパシフィックエリアの決勝や、国際大会の決勝が日本で行われることも増えてくる、そのときに向けて海外基準の業務ができるようになっていたい」
グルーブシンクの強みは「安定感のある実行力」
──グルーブシンク、という会社のユニークさをあげるとすればどういうところでしょうか。
過去に私たちが原因となるイベントの中断や中止、大会運営上の大きなトラブル、炎上など、致命的なものはほとんどないはずです。つまり、安定感のある実行力が強みだと考えています。また、イベントの枠を超えてクライアントの課題解決に寄り添えるのも特徴です。困ったときに「相談してみよう」と思ってもらえる存在であることを意識して仕事に取り組んでいます。
──チームの雰囲気はどのようなものですか?
ちょっと変わった言い方かもしれませんが「嫌な人がいない」というのは大きな魅力です。協力し合う雰囲気があり、自然と助け合いが生まれます。課長としては、メンバーそれぞれが何をやりたいのかを理解し、その成長をサポートするよう心がけています。
──求める人物像について教えてください。
私が求めるのは「推進力のある人」。前職や学生時代にリーダーシップを発揮し、物事を進めた経験がある人は活躍できると思います。ゲーム経験は必須ではありませんが、入社後に興味を持ち、学び続ける姿勢は必要不可欠です。
「能動性、主体性をもって仕事ができる人、言われたことをただやるだけじゃなくて、相手が悩んでいることに寄り添える人がいたらうれしいな、と思います」
──入社後にどんな成長ができると思いますか?
グルーブシンクはクライアントと直接やり取りでき、課題解決まで提案できる環境です。そのため、イベントディレクターは現場管理から制作、配信まで幅広く関わるゼネラリスト職になります。現場でのマネジメントや複数チームの統率、制作進行など、多様な経験を積むことで確実に成長できます。
──最後に、応募を検討している方へメッセージを。
この会社では、言われたことをやるだけの仕事はありません。本当にお客さんが求めていることを考え、必要なら提案や説得も行います。そうした課題解決を楽しめる人には、ここでしかできない成長の機会があります。ご興味のある方は、ぜひご応募をお待ちしています。