インハウスデザイナーのますぶちです。
今日は、入社半年のインハウスデザイナーが戦略フェーズから関わるために、心がけたこと、実感などを淡々と書いていきたいと思います。
私はグルーヴスのインハウスデザインチームでデザイン経営担当をしています。デザイン戦略チームには、プロダクトデザイナーを含め、4人のデザイナーが在籍してます。
私の仕事は、社内のあらゆる課題をデザインのチカラで解決すべく、日々さまざまなMTGに突撃しています。※時には呼ばれていなくとも、勝手に。
昨今は、基本リモートワークなので、どこでもドア的にWebミーティングに参加できるのが嬉しいですね。
さて、本題に入っていきましょう。
目次
- インハウスデザイナーとして理想の状態を宣言する
- 社内の情報をインプットしまくる時期を最初につくる
- まとめ
早速ですが、結論はこの2つです。
インハウスデザイナーが戦略フェーズから関わるために必用なこと、それは、
1. インハウスデザイナーとして理想の状態を宣言する
2. 社内外の情報をインプットしまくり共通言語を持つ
です。この2つをを実践することで、戦略フェーズから関わる際の土台が出来上がります。
インハウスデザイナーとして理想の状態を宣言する
とは何か?グルーヴスのデザイナー4人が思う理想の状態は次の図です。
Hub&Spoke(ハブアンドスポーク)
参考:書籍『Org Design for Design Orgs - Building and Managing In-House Design Teams -』著者 Adaptive Path設立者ピーター・メルホルツ
この図は、デザインが各部署に価値を提供している図ですね。この状態が理想と考えました。理由として、企業の“デザイン戦略”はあらゆる部署にデザインが行き届き、デザインの本質が理解されることで機能すると考えたからです。
反対に次の図は、流れ作業の中のひとつとしてデザインが存在している図になります。
この状態は、何のためにやってるのか目的を見失いやすいですね。仕事に関わるのではなく、仕事が降ってくるという状態になるので、日々のモチベーションを保つので精一杯です。そして、他の部署の方からはデザイナーが日々どんな仕事をしているのか、成果物からしか理解されていない状況です。これまではそうでした。
最初のHub&Spoke(ハブアンドスポーク)の図は、デザインが各部署に行き届いている状態になります。例えば、UXリサーチで得たユーザーインサイトを営業サイドに提供し、一緒に戦略を立てることが可能になります。
はい、これが結論になります。
私たち4人のデザイナーは「この状態(Hub&Spoke)がデザイン経営の第一歩であり、価値を会社全体に届けたい!」と代表の池見に相談しました。
池見の答えは、もちろん「OK!どんどんやっていこう!」と言ってくれました。決断が爆速。
後から知ったことですが、池見は「デザインを経営に取り入れていこう!」と早くから宣言し、デザイナーの採用を進め、デザインに関する知識や理解を深めていたのでした。インハウスデザイナーとしては、凄くうれしい環境が着々と用意されていたのです。
これで準備は整いました。仕事は半分以上終わりです。そして、デザイン戦略チームの旗揚げが始まるのです。それはまた別の回に書きますね。
次にすることは、
社内外の情報をインプットしまくり共通言語をつくること。
主に共通言語が必用なのは、経営層やビジネスサイドの方たちになります。デザイナーも戦略に関わり、一緒にPDCAを回していくためには、お互いの理解と共通言語が必用と考えました。
当然ですが、理想の状態を宣言するだけでは、いきなり戦略に関わることができません。社内の人も「お?デザイナーこれからなんか始めるの?」という認識です。
次にやることは社内外の情報をインプットしまくること。
ここで、受託デザインとの大きな違いがあることに気付きます。
それは、得られる情報量と質。
インハウスデザイナーは、受託デザイナーの10倍以上の情報を得られます。質も10倍 (※元受託デザイナー3人の実感です)
デザイナーとして、何か始める前に、前提条件や背景を知っておくことは最も大切なことの一つですよね。受託デザイナー時代は、顧客を観察したり、クライアントの想いをヒアリングしたり、より良いUXのためのリサーチが最初の仕事だったりしますが、インハウスデザイナーはそれと比べて10倍以上の質の良い情報を素早く得ることができます。
それもそのはず、経営者や事業責任者、ステークホルダーとなる人物が社内にゴロゴロいて、顧客と直接相対している営業やカスタマーサクセス部門がいるのです。
時勢もあって、Webミーティングが主体です。これはチャンスと思いました!やり方は簡単。Googleカレンダーから興味のあるMTGに突撃するのです。「情報収集させてください!」「商談に同行させてください!」と。そうすると欲しい情報がすぐに手に入ります。これが嬉しかったですし、学びになることが沢山ありました。
グルーヴスでは経営陣や事業責任者とのWebミーティングが週に2回以上あります。
直接、経営方針を決めている人の話が聞くことができます。これは受託デザイナー時代には、すごく難しかった!企業の社長や事業責任者にアポを取ることは中々ハードルが高かったので、今の環境はある意味贅沢とも言えます。
代表の池見(マレーシアからのZoom)
こうして、数々のMTGや商談に短期間(2〜3ヶ月)で参加していくことで、経営陣やビジネスサイドと次第に共通言語を持つことできるようになりました。
社内外の一次情報を得る→共通言語を持つ→戦略フェーズから関わるが少しづつ実践できるようになってきました。
まとめると!
デザインチームの有りたい姿を経営陣の相談し、回りに認知してもらうこと。そして、社内外の情報をインプットしまくり、戦略フェーズに必用な知識と機会を得て、共通言語持つこと。
これが、インハウスデザイナーの醍醐味の一つといえるかもしれません。こうした環境で着実に仕事ができ、社内外の様々な価値観を持った人に出会い、一緒に作り上げる楽しさやワクワク感が味わえる。そして一つの案件が終わると、自分が想像以上に成長できている。
(これは、たった入社半年で、自分が得た実感です。)
以上です!
これから、インハウスデザイナーに興味がある方や、実際にインハウスデザイナーとして働いている方の参考になれば幸いです。
最後に、
私たちグルーヴスのデザイン戦略チームでは、チームビジョンである「デザイン*で、はたらくヒトと、未来を拓く。」を一緒に実現できる仲間を探しています!
グルーヴスのデザイン戦略チームをもっと知りたくなったら、Wantedlyからご連絡ください!
それではまた!