GranderのPMってどんな仕事?CTO兼PMの中澤さんの一日をのぞいてみた
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「Granderってどんな会社?どんなプロジェクトがあって、PMはどんな働き方をしているの?」
そんな声にお応えして、今回はGranderのCTOであり、プロジェクトマネジメントも行う中澤さんのある一日を追ってみました。
10:00 お客様との打ち合わせ:小さな変化も見逃さず、次の提案へつなげる
朝イチはお客様とのオンラインミーティング。
本日は新しいプロダクト構想に関するヒアリングと要件のすり合わせです。
GranderのPMは単なる「進捗管理者」ではありません。お客様のビジネスや課題に深く入り込み、どのような体験や価値を届けたいのか、その本質を探るところから始まります。
定期的な対話を通じてお客様の変化や追加ニーズの兆しをつかみ、より良い方向性を共に模索する並走者であることが求められます。
「前回の仕様から変わった点はありますか?」
「エンドユーザーからこういう声があったのですが、提案の切り口を変えてみるのはどうでしょう?」
このように、お客様の要望を先回りし、ビジネスにインパクトを出すにはどうあるべきかを考え、一歩先の提案を当たり前に行うようにしています。こうした一言一言の積み重ねが、信頼を生み、次の提案につながっていきます。
◎AIを“当たり前”に使うGrander流PM業務
Granderでは、生成AIもPM業務に自然に組み込まれています。
- 議事録はAIが自動生成 → PMはファシリテーションに集中
- NotebookLMで意思決定の履歴を学習・検索可能に → 「なぜこの仕様だったか?」がすぐに振り返れる仕組みづくり
テクノロジーに支えられた「考えることに集中できる環境」が、PMの深い提案力を後押ししています。
11:30 社内デザイナーとの打ち合わせ:直感に響く「伝わるカタチ」をつくる
お客様との打ち合わせを終えた後は、社内のデザイナーとのセッションを行います。
この時間の目的は、ヒアリング内容を「お客様の目に見えるカタチ」に落とし込むことです。
Granderには、UX・UIの専門スキルを持つ専任のデザイナーチームがあり、「仕様が固まってから見た目を整える」のではなく、「この課題に対して、ユーザーにどういう体験を届けると一番伝わるか?」を考える段階からデザインを使って議論を始めます。
だからこそ、アイデアの構想段階からデザイナーと一緒に考えるのが当たり前になっています。
「この導線、ユーザーは直感的に操作できるだろうか?」
「ここに1ステップ加えれば、離脱が減るかも」
Granderでは、提案書や要件定義書といった文字中心のドキュメントよりも、「一目で伝わるデザインモック」を重視しています。
実際にコンペになった時も、このデザインモックのおかげで受注に繋がったこともあるんです。
12:00 ランチ:ときどき社内の雑談Slackもチェック
ランチタイムは、少しだけ業務から離れてリフレッシュ。
Slackでは、他のメンバーによるちょっとした工夫やTipsが投稿されていたり、チームの雑談で盛り上がっていたり。
こうした“ゆるやかなつながり”の中で、ナレッジが自然と循環し、チーム全体のスキルアップにつながっていくのもGranderらしさのひとつです。
13:00 エンジニアとの打ち合わせ:実現方法を探る「技術と仕様のすり合わせ」
午後はエンジニアとの定例ミーティング。
午前中に整理したお客様の要望やUI案をもとに、技術的にどう実装していくか、現実的にどこまでできるかを検討していきます。
Granderでは、PMが「仕様だけを投げて、あとはお任せ」にはしません。
「なぜこの仕様なのか」「なぜこの順番で開発したいのか」などの背景を、エンジニアと共有しながら一緒に組み立てていくスタイルを取っています。
◎「技術的にできる」だけでなく、「お客様の課題を解決するためにやる意味があるか」も対話する
このミーティングでは、「この仕様、どう実装するか?」というだけでなく、
「そもそもこの機能、初期リリースに本当に必要?」
「段階的に機能を分ければ、開発スピードを保ちつつユーザー価値も担保できそう」
といった、技術面とプロダクト戦略の観点でのブレストも交わされます。
CTOである中澤さん自身、技術者でもあるからこそ、「コードを書かないPM」としての立場を意識し、エンジニアの自律性を引き出すことを大切にしています。
技術的な細部の判断はエンジニアに委ねつつも、
・なぜその選択肢を選んだのか?
・今後の拡張性にどう影響するのか?
・開発リードタイムやリスクは?
といった視点から「技術と仕様の接点」に立ち、意思決定をサポートします。
Granderでは、このような「技術と仕様のすり合わせ」を日常的に行うことで、スピードと品質の両立、そして開発後の保守性やスケーラビリティまでを見据えた設計が実現されています。
15:00 提案書・構成案・デザインモックの作成:「伝える」のではなく「伝わる」資料づくり
午後の後半は、これまでの議論をもとにお客様への提案書・構成案・デザインモックの作成に集中する時間です。
Granderでは、単に要件や仕様を列挙しただけの資料は作りません。
「なぜこの提案がベストなのか?」が自然と伝わるように、情報の構成や見せ方にまで徹底的にこだわります。
提案は「ストーリー」である
「課題は何なのか?」
「その原因はどこにあるのか?」
「なぜ今、この形の提案をすべきなのか?」
「どう実現し、どんな成果が見込めるのか?」
このような一連の流れを、ワイヤーフレーム・構成案・補足コメントを組み合わせて、1つのストーリーとして提案資料に落とし込んでいきます。
中澤さんは、デザイナーが作成したモックを起点に、その背景や経緯、提案意図をわかりやすく言語化し、お客様に納得していただける、「生きた」提案資料へと昇華させていく役割を担っています。
提案書を見るお客様にとって「ポイントはどこか」「なぜそれが必要なのか」が自然と伝わっていく構成にすることで、議論の土台を揃えるだけでなく意思決定を後押しすることを意識しています。
18:00 社内レビュー&ナレッジ共有:「自分の経験」を「メンバーの資産」に変えていく
一日の終わりには、プロジェクト単位でレビューとふりかえりの時間を設けています。
Granderではこの時間を、単なる進捗確認ではなく、チームとしての「開発の質」を高めるための対話の場と位置づけています。
中澤さんはこの時間で次のことを行っています。
・作業の進捗状況(やるべきことがどこまで進んでいるか)
・成果物のレビュー(UI・構成・表現の適切性)
・作業の進め方そのものの振り返り(どんな工夫が有効だったか)
たとえばFigmaでワイヤーフレームを作成する際、
「このプラグインを使えば、10かかっていた作業が2に短縮できる」
「このテンプレは、チーム内で共通化しておくと楽になるよ」
といったように、ツールの使い方や生産性向上のノウハウも惜しみなく共有していきます。
このようなレビューやフィードバックを通じて、中澤さんが個人で工夫・経験したことをチーム全体の資産として活用していくのがGranderのスタイルです。
PMが担うのは「まとめ役」ではなく、チーム全体が高いアウトプットを出せる環境づくりの仕掛け人でもあります。中澤さんのように、自らの経験や気づきをオープンに還元し、再現可能なノウハウへと転換していく姿勢が、Granderのプロジェクトを更に高いレベルへと引き上げています。
一緒に、「価値ある提案」をつくる仲間を待っています。
Granderでは、PMは単なるプロジェクト管理を行うのではなく、お客様と直接接して課題発見・解決アプローチの企画から提案まで、プロダクトの価値づくりの最前線に立っています。
「お客様に本気で向き合える仕事がしたい」
「提案から実装、ふりかえりまで一気通貫で関わりたい」
「エンジニアやデザイナーとフラットに議論しながら、チームで価値をつくりたい」
そんな想いを持っている方にとって、Granderはきっと心地よい場所になるはずです。
この記事を読んで興味を持ってくださった方、ぜひカジュアルにお話ししましょう!