新年明けましておめでとうございます!
ARエンタメスタートアップGraffity代表の森本です!
2024年はApple Vision Proの発売を皮切りに、AR業界が大きく動いた記念すべき一年となりました。Graffityにとっても、多くの挑戦を経て飛躍を遂げた一年となり、皆さまの応援に心から感謝しています!
このNoteでは、2024年の振り返りとGraffityの成果、2025年に向けた抱負、さらにAR業界の未来予想についてお話ししたいと思います。私たちの取り組みや展望が少しでも皆さまの興味を引き、ARの可能性を共有するきっかけになれば幸いです。
ぜひ、新年のお祝いとして、このNoteにいいね&フォロー、そしてXでのRTをいただけると嬉しいです!
2025年もGraffityをどうぞよろしくお願いいたします!
2024年の振り返り
2024年は、Graffityにとって大きく飛躍した年となりました!
2024年のGraffityのハイライトは以下となります!
・事業と組織の成長
売上は前年比1.5倍に成長、組織規模はFTE15名から26名へと約1.7倍に拡大
・プロダクトリリース
Apple Vision Pro関連で、C向けアプリを3本リリース
企業向けプロジェクトでは3件を推進し、うち2件をリリース
・AR新規事業の成果
XRグラス「MiRZA」のホームアプリUI/UXデザインを担当
ARゲーム「LOST ANIMAL PLANET」の1年間の運用・改善を実施
・PRの強化と新しいバリューの定義
ホームページの全面リニューアルを実施し、メンバーや実績に関するインタビュー記事を24本公開
Graffityのバリューとして「ASOBI++」を新たに追加
売上1.5倍成長・組織規模1.7倍成長
Graffityでは、ARを活用した新規事業を支援する「Graffity AR Studio」およびApple Vision Pro向けアプリ開発をサポートする「Graffity Spatial Lab」を運営しています。また、一般向けにARゲームや空間ゲームのリリースも行っています。
現在、売上の中心はB向けサービスである「Graffity AR Studio」および「Graffity Spatial Lab」です。これらの取り組みを通じて、売上は前年比1.5倍と大きな成長を遂げることができました。
ARエンターテインメントに特化した独自のポジショニングと、AR市場の拡大という追い風を受け、Graffityの企画力・開発力・推進力を活かして多くの企業とのコラボレーションを実現しています。
数ある選択肢の中からGraffityを選んでいただけたことに深く感謝するとともに、今後もプロダクトのクオリティに妥協せず、収益性の高いAR事業の支援やApple Vision Proの特性を最大限に活かしたアプリケーション開発に注力していきたいと考えています!
Apple Vision Pro向けアプリの5本リリース
2024年2月にApple Vision Proが米国で発売され、6月には日本でも販売が開始されました。この待望のXRデバイスは、まさにAR業界の新たな元年を象徴する存在です。2024年を皮切りに、AR市場は大きな成長期に突入していると実感しています。
Graffityでは、Apple Vision Proに特化したアプリ開発を戦略の中心に据え、2024年には多くの成果を上げることができました。
C向けには、米国での発売と同時にゲイズタイピングゲーム「Ninja Gaze Typing」をリリースし、日本での発売に合わせて空間シューティングゲーム「Shuriken Survivor」と、開発者向けの「Hand Gesture Tool for Apple Vision Pro」をリリースしました。
企業向けでは、JT社と協力してPloom Shopに常設される空間映像体験「Ploom Dive」を提供し、プロバレーボールチームと連携して「バレーボール・レシーブチャレンジ」を開発しました。また、松竹社との共同プロジェクトでは、新たな空間ゲームの企画と開発に取り組んでおり、今後のリリースに向けて進行中です。
これらの取り組みを通じて、GraffityはApple Vision Pro向けのアプリケーション開発において業界の最前線に立っていると自負しています。これまで培った経験と実績を活かし、2025年も引き続き多くの企業と連携しながら、Apple Vision Proの可能性を広げるアプリケーション開発に全力を尽くしていきたいと考えています!
AR新規事業の成果
ARを活用した新規事業支援の一環として、2024年において特に大きな成果と考えているのが、XRグラス「MiRZA」のホームアプリのUI/UXデザインを担当したことです。このプロジェクトでは、直感的かつ快適なユーザー体験を実現するためのUIUXデザインを追求し、2年間試行錯誤を繰り返して2024年に無事リリースすることができました!
また、2023年にNTTコノキュー社からリリースされたARゲーム「LOST ANIMAL PLANET」の企画・開発・運営を担当しました。2024年には、このタイトルのさらなる成長を目指し、1年間にわたり運用と改善に注力し、ユーザー体験の向上を図りました。
その他にも、ARを活用した新規事業の支援を複数手掛け、これまでに培った知見と実績を活かしながら企業の課題解決に取り組んでいます。2025年に向けては、より多くの事業を推進し、ARの可能性を広げていけるよう邁進してまいります。
PRの強化と新しいバリューの定義
2024年は、ARに関心のある多くの方々にGraffityを知っていただくため、積極的にPR活動を展開しました。HPのリニューアルとメンバーや実績のインタビュー記事を合計24本公開し、月に2本という安定したペースで執筆・発信を続けることができたのは、PRチームの努力の賜物です。2025年も引き続き、Graffityの取り組みをより多くの方に届けられるよう、積極的な情報発信を継続してまいります。
また、ARエンターテインメント企業として、ARを活用した「アソビ」をさらに推進するため、新たなバリューとして「ASOBI++(アソビプラス)」を定めました。このバリューは、アソビを言語化し、アソビ創りの再現性を高める指針として、社内外で積極的に活用されています。社内では「アソプラ」という愛称で親しまれ、多様な施策がすでに始動しています。
GraffityはこれからもARエンタメ企業として、より多くの「アソビ」を生み出し、新しい体験を提供するために挑戦を続けてまいります。
2025年のAR業界予想と抱負
Apple Vision Proの廉価版の発表
2025年の注目ポイントの一つとして、Apple Vision Proの廉価版の発表を予想しています。現在、Apple Vision Proの累計販売台数は約30万台とまだ普及が進んでおらず、その主な理由として、60万円という高額な価格設定や、仕事での具体的なユースケースの推進が十分ではないことが挙げられます。
さらに、Apple Vision Proの開発トップが退任したことにより、次世代モデルや廉価版への注力が本格化していると考えられます。この流れを受け、現在の60万円から価格を30~40万円に抑えたApple Vision Pro 2が、2025年6月のWWDCで発表されるのではないかと期待しています。
想定される主要なユースケースは、「仕事での活用」と「映像鑑賞」の2つです。特に、企業が提供する新たなユースケースが数多く生まれることで、市場全体の拡大が期待されます。
Graffityも2025年に向けて、こうしたユースケースにフォーカスした体験を提供していきたいと考えています。Apple Vision Proの進化とともに、さらなる可能性を追求してまいります。
Apple Vision Pro以外の空間コンピューティングデバイスの発売
Appleが空間コンピューティング市場を切り開いたことで、2025年には多くの大手IT企業がこの分野への参入を本格化させています。Meta社は、MR対応のXRデバイス「Meta Quest 3s」を発売し、価格を48,400円~と非常に競争力のある設定にしました。この価格帯と機能性から、Meta Quest 3sの普及が加速し、市場全体の台数が大幅に拡大すると予想されます。
Meta Quest 3sは主にゲームでの利用が中心となると見られ、Meta Quest 3と合わせて数百万台規模の販売が期待されています。もし市場が1000万台に達すれば、MRゲーム市場でもミリオンヒットが現実的な目標となります。Graffityとしても、この大きな可能性を持つ市場で、MRゲームの開発に積極的に挑戦していきたいと考えています。
さらに注目すべきはGoogleの参入です。「Android XR」の発表により、空間コンピューティング市場への期待が一段と高まっています。これにより、スマートフォン市場での「iOS vs Android」と同様に、「Vision OS vs Android XR」という競争構図が生まれると予想されます。この競争は、業界全体の発展をさらに加速させるでしょう。
AIの進化とAI×スマートグラスのユースケースの誕生
2024年は、AIの進化が特に注目を集めた一年となりました。AIはソフトウェア技術であるため、その成長速度は非常に速く、四半期ごとの大幅なアップデートが当たり前となっています。さらには、AGI(汎用人工知能)の実現が視野に入るなど、AIの未来に向けた期待感が高まっています。
次なるAIの進化は、パーソナルアシスタント機能の充実です。パーソナルアシスタントは、個人の日常データを学習し、その人に最適化された提案やサポートを提供することで、生活の質を大きく向上させる可能性を秘めています。
このパーソナルアシスタントが特に相性の良いデバイスが、スマートグラスです。現在提供されている「Ray-Ban Meta」や「XREAL One」などのデバイスでは、主に写真撮影や映像鑑賞といった限定的なユースケースが中心となっています。しかし、AIを活用したパーソナルアシスタント機能が新たなキラーユースケースとなり、スマートグラス市場をさらに拡大させると考えています。
Meta社は、スマートグラス向けの新たな開発を目指して「Project Aria」をスタートさせており、AIとスマートグラスの融合に向けた取り組みを加速させています。2025年は、AIとスマートグラスが本格的に連携し、これまでにないユースケースが誕生する転換点となるでしょう。
AIとスマートグラスがもたらす新しい体験に期待が高まる中、Graffityもこの分野での可能性を模索し、より革新的な体験を提供するための挑戦を続けてまいります。
最後に
2025年は、AR市場および空間コンピューティング市場が大きな変革を迎え、さらなる可能性が広がる一年となるでしょう。Graffityは、この激動の時代においても、ARエンターテインメント企業として革新を追求し、新たな体験を提供するための挑戦を続けてまいります。
これまでに培った技術力と企画力を活かし、Apple Vision Proをはじめとする最先端デバイスでのプロジェクトや、Meta Quest向けのMRゲーム開発、AIとの融合による新しいユースケースの開発に全力で取り組んでいきます。市場の変化を捉えた独自のアプローチで、ARの可能性をさらに広げ、多くの方々に「驚き」と「楽しさ」を届けることを目指しています。
ぜひ2025年もGraffityの活動にご期待いただき、応援していただければ幸いです。
これからの一年も、共に未来を創り上げていきましょう。