株式会社ジェネリーでは、現在新卒/中途のデザイナー職の採用を実施しています!
今回は、インターン生として学生時代に入社後、新卒で老舗ファンシー文具メーカーに就職。そして2024年秋から弊社に転職し、企画制作部でデザイナーとして活躍するU.Kさんにお話を伺いました。
一度メーカーに就職した社員がなぜまた弊社で働くことを決意したのか?就活の時に意識して取り組んだことは何なのか?当事者目線で気になる事を教えていただきました。
ーープロフィール
名前:U.K
年齢:24歳(2025年7月現在)
最終学歴:女子美術大学 アート・デザイン表現学科 メディア表現領域 卒業
勤務年数:インターン2年半+中途採用1年
担当部署・職種:商品企画部・シニアデザイナー
MBTI:ENFJまたはINFJ
ーー現在ジェネリーではデザイナーとして商品企画に携わっていますが、元々デザイナーを志望した理由は何ですか?
幼少期からずっと絵を描くことが趣味で、特にかわいい絵を描くことが好きでした。
中学・高校は美術系の学校ではなく、普通科高校の特進コースに通っていました。部活動には特に所属せず、早く帰って家でずっと絵を描いていました。特にキャラクターのイラストを描くことが好きで、学校のマスコットキャラクターの公募にも応募しました。
自分で絵を描くだけでなく、かわいい絵を描くイラストレーターさんやサンリオキャラクターが好きだったので、ファンシー雑貨のお店やデザフェスなどのイベントにも足を運んでいました。特に大阪の「tenten城」というクリエイターショップに通っていました。
絵を描くことを続けるうちに、キャラクターデザイナーになりたいという夢ができ、そのために美大に進学したいと思うようになりました。美大をリサーチしている中で、女子美術大学はサンリオのデザイナーの輩出者が多く、さらにサンリオキャラクターを手がけたデザイナーさんから授業を受けられると知り、この学校で学びたいと決意しました。美大受験のためデッサン教室へ通って対策をした結果、AO入試で志望校に合格することができました。
大学ではillustratorやPhotoshopの基本的な使い方を主に学びました。元々憧れていたファンシー業界(文具・キャラクター)に進むために、学校の授業だけではなく、独学でデザインの勉強もしていました。ファンシー業界は就職先の門戸が狭いので、早いうちから将来を見据えて意識して行動するようにしていました。
▼悪魔モチーフが好きで、美大の卒業制作は悪魔をテーマに。
ーー大学時代にもインターン生としてジェネリーで仕事をしていたと思いますが、入ったきっかけを教えてください。
実はLAFARY(弊社ブランド)のことは立ち上げの当初から知っていました。2014年頃、「ゆめかわいい」にハマっていて、当時LAFARYのメインイラストも手がけていたなつめみくさん(イラストレーター)のペンポーチを高校時代に使っていました。
大学に入学した頃にLAFARYが量産型や地雷系の情報発信をするようになり、自分も流行のかわいいを発信したいと思って学生インターンに応募しました。SNS運用の募集だったので、インスタ用の投稿画像を作る課題選考があり、美大生の強みを活かして1つの作品を作る気持ちで課題に取り組みました。志望動機もLAFARYへの熱い気持ちを文章に込め、採用いただくことができました。
ーーインターン生として採用されてからはどのような業務に携わっていたのですか?
入社してすぐはインスタ用の投稿画像の作成を担当していました。別のインターン生が内容を考え、それを基にクリエイティブを作成するという役割分担をしていました。
投稿を作成するときに、自分が描いたイラストを画像に入れたことがきっかけで、他のメンバーが投稿を作る際に必要なイラストや、投稿で使いまわしやすい女の子の2Dキャラのイラスト作成をメインで担当するようになりました。最初は素材の提供だけでしたが、SNSのヘッダーイラストを変更する際に本格的にイラストを依頼していただきました。今のトレンドの世界観に合っている!と褒めていただいたのが嬉しかったです。そこからアイドルやインフルエンサーとのコラボ商品を作る際の2Dキャライラストも任せていただけるようになりました。
▼インターン生に手がけたアイドルコラボグッズイラスト
ーー弊社オリジナルオリジナルキャラクター・ラヴちゃんも学生時代にデザインしたと伺いました。
様々なイラストを任せていただく中で、ラヴちゃんのSNS運用も担当することになりました。しばらく運用がストップしていたこともあり、時代に合わせてラヴちゃんのデザインをリメイク。さらに、新キャラクターであるお友達のルビちゃんもデザインしました。当時のトレンドであった地雷系の女の子をモチーフに、明るくてキラキラしたラヴちゃんとは対照的に、女の子の持つ「病み」の部分に共感できるキャラクターを作りたいという思いから誕生しました。
SNS運用では、投稿内容のネタ出しからクリエイティブ作成まで一貫して担当しました。企業のキャラクターをプロデュースするということで、競合他社ではどういった投稿がバズっているのか、今何が流行っているのかを日頃からリサーチするようにしていました。また、インプレッションを細かく分析し、ファンが求めている内容は何かを考えながら投稿を作成しました。趣味としてではなく、企業のキャラクターとして責任を持って運用することを学べたのは大きな経験です。
▼大学3年生時にオリジナルキャラクター「ラヴちゃん」のリメイクと「ルビちゃん」のデザインを手がけ、SNSアカウントを運営
ーー弊社でのインターン以外で学生時代に力を入れたことを教えてください。
自由な時間が多い分、とにかくいろいろなことに挑戦しました。将来を見据えたインターンとしてのLAFARYでの仕事の他に、持ち前のコミュニケーション能力を伸ばすために、メンズアパレルブランドでの接客のアルバイトも経験しました。
中でも特に力を入れたのは同人活動です。自分の好きなキャラクターのファンアートを描いたり、グッズを作ったりして、東京ビッグサイトやインテックス大阪での同人誌即売会に出展しました。
学校では課題、インターンではユーザーを意識した絵、そして趣味では自分のファンに向けてと、それぞれターゲットが全く違う絵を描いていたので、すごく修行になりました。時間があるうちに、自分がやりたいと思ったことを全部やってみることが大切だと思います。
▼大学時代のU.K。当時は身の回りのものをピンクにすることにハマっていて、髪色もピンクを維持していたそうです。
ーー美大出身というと、就職以外に個人で活動するクリエイターという進路も選択肢として考えられると思うのですが、企業に就職しようと思った理由は何でしょうか。
個人で活動するクリエイターには、自分の強い個性にこだわりを持って活動することが求められると思います。学生時代は同人活動もしていましたが、自己表現よりもその時代で流行っているものを表現することの方が好きなので、個人で活動する気質ではないと思い、早いうちから就職する道を考えていました。かわいいもののトレンドをリサーチして、時代の流行に合ったかわいいを発信したいというマインドが、企業での商品企画のアイデアに結び付くのだと思います。
ーー実際に就活の際にはどのような企業を受けていましたか?
元々憧れていたファンシー業界に絞って就職活動をしていました。ファンシー雑貨が小さい頃から好きで、その企業のキャラクターやブランドに惹かれて、老舗のキャラクターライセンス企業や文具メーカーを複数社受けました。当時、ジェネリーのインターンでは時代のトレンドにあった新しいかわいいを発信していましたが、卒業後は老舗のメーカーでその会社のカラーに合ったかわいいを表現をしたいという気持ちで就活に挑みました。
ーー最終的に、老舗のファンシー文具メーカーにデザイナーとして就職されましたが、就活の際に意識して取り組んだことを教えてください。
特に力を入れたのは、ポートフォリオの作成です。ポートフォリオはデザイナーにとって、「自分の顔よりも顔」だと意気込み、半年以上かけて作りました。同じファンシー業界でも会社によって特化している部分が違うので、会社によって順番や内容を変え、会社ごとに自分でお金をかけて製本していました。
▼当時のポートフォリオの一部。複数のターゲット向けの文具デザインの企画を考えました。
結果、自分の志望する業界に無事に就職が決まり、さらに自分の作成したポートフォリオが、デザイナー就活サイト「VIVIVIT」にて、このポートフォリオがすごい!2023の記事に取り上げていただきました。
▼このポートフォリオがすごい!2023の記事
https://hataraku.vivivit.com/portfolio/22pf21/
ーー就職後はデザイナーとしてどのような仕事を担当していましたか?
入社してすぐはデザインの基礎や入稿の流れを実務を通して学びました。
学生時代はデータの形式などの細かい部分に気を配っていなかったため、なぜそのデータにするのかという意図を強く考えさせられました。何度も修正があって大変でしたが、年が近い先輩に隣でマンツーマンで指導していただいたおかげで、企業で活躍するデザイナーとして成長することができました。
デザインの面以外でも、挨拶や言葉遣いを意識したり、電話対応や書類のコピーといった雑務を任せられたりと、社会人としてのルールやマナーを教えてもらえました。
▼新卒で働いていたころのU.Kさん
ーー2024年秋にジェネリーに転職したと聞いていますが、転職を考えたきっかけは何でしたか?
新卒で入ったファンシー文具メーカーで1年半働いた後、一度休職したことで自分のやりたいことを改めて考えるようになりました。小学校女児向けの幼いかわいさも大好きでしたが、若い女性をターゲットにしたかわいいデザインを表現したい気持ちが強くなり、転職を決意しました。
新卒のころは大阪に住んでいて、休職期間にLAFARYのHEP FIVE梅田店に行く機会がありました。インターン生の頃はまだ常設店舗がなかったので、店舗数や商品数が増え、ブランドの規模が大きくなっていることを実感しました。
就職後もありがたいことにジェネリーからデザイン依頼のお誘いがあったのですが、忙しかったためやりたい気持ちはありつつもお断りしていました。休職期間を経て、インターン時代に楽しいと感じていた、トレンドに合うかわいいの発信に再度携わりたいと思い、社長にジェネリーに転職できないかと連絡しました。他の企業への転職も考えてデザイナー就活サイトも活用していましたが、自分から連絡したのはジェネリーだけです。
ーー転職後はどのような業務に携わっていますか。
今は主にコラボ商品と自社IPの商品デザインに携わっています。また、自社ブランドのWebサイトのイラスト作成にも携わりました。さらに、シニアデザイナーというポジションで、採用や部下の教育にも携わっています。
転職してきて改めて、自分は流行を発信する仕事が好きだということを実感し、本当に転職して良かったと感じています。
▼オフィスで仕事中のU.Kさんの様子
ーージェネリーに入社してから一番印象に残っている業務を教えてください。
サンリオとのコラボシリーズ「ときめき戦士 -Nocturne-」です。人気シリーズの続編ということで、既存ファンも新規ファンも喜んでくれるかわいいものを出したい!という意気込みで挑みました。イラストの描き下ろしから担当し、商品デザインや販促用のクリエイティブまで、最後まで妥協することなく取り組みました。リリース後のユーザーの反応が好調で、大変でしたが非常にやりがいを感じるプロジェクトでした。
▼U.Kさんが描き下ろしした「ときめき戦士 -Nocturne-」のイラスト
ーー環境の面でも転職してよかったと思うことはありますか?
一番は新しく入った人でも意見が言いやすいところだと思います。ジェネリーは立場の上下関係なく意見が言いやすいので、肩の力を抜いて仕事ができています。入社したばかりの人でも、やる気と熱意をもって業務に取り組み、社内で信頼関係を築いていけば、責任のある業務を任せてもらえて色々なことに挑戦できる。だからすごく仕事に対してやりがいを持つことができますし、この会社に入ってよかったと強く感じます。
また、会社全体が和気藹々とした雰囲気で、違う業務を担当している人とも意見交換し合えるのは大きな魅力です。一緒に働く社員もトレンドへの理解や美的センスがあるので、企画やデザインで悩んだときに非常に助かっています。自分の仕事だけに集中するのではなく、みんなが会社のために同じ方向を向いて良くしていこうという思いが伝わってくるような環境です。
ーー学生インターンの時と現在を比べて、仕事への取り組み方で成長したと思うところはどこですか。
一番は臨機応変に修正に応える能力だと思います。インターン生の頃は、たまたま当時のLAFARYの世界観と自分の得意な絵柄が合っていたので、デザイナーというよりアーティスト感覚で仕事をしていました。修正を求められることもあまりなかったので、良くも悪くも学生気分でただ好きなイラストを描いていました。
新卒として就職を経たことで、デザイン製作に対して意図を考えて取り組むようになりました。修正を求められた時には、何が足りないのか、何が求められているかをキャッチアップして、再度提案する必要があります。今は自己満足ではなく、周りとコミュニケーションを取って密に連携を取りながら、常に臨機応変に対応することを意識して仕事に取り組んでいます。
さらにジェネリーに転職後、商品企画や採用に携わるようになったことで、仕事に責任感が芽生えました。今まではどこか他人事だった仕事が、全部「自分ごと」として捉えられるようになり、デザイナーとして視座が高くなったと思います。プライベートの時間でも、仕事や後輩指導のことを考える時間が増えました。
ーー今、シニアデザイナーというポジションで新人教育に携わる中で、意識していることを教えてください。
とにかくたくさんコミュニケーションを取り、お互いが良いことも悪いことも言いやすい関係を築くことです。特に部下の良いところをたくさん褒めることで、仕事に対するモチベーションを高めています。技術的な面だけではなく、会社として大事にしているベンチャー企業としてのスピード感や、社会人としてのマインドセットについても意識するよう教えています。
また、新人教育だけでなく、採用面接も担当しています。面接をする中で、様々な観点から弊社との適性があるかを慎重に見極めています。面接を担当し始めてから今に至るまで、100人程度の方とお話しさせていただきました。自分達が採用した人が成長して、それが会社の成長につながればいいなと感じています。
▼後輩デザイナーに指導するU.Kさん
ーーU.Kさんが今後弊社でやっていきたいことはありますか。
最近、デザイナーだけでなくプロジェクトマネージャーとしての仕事も任せてもらえるようになったので、さらに業務の幅を広げたいです。そして後輩育成にも力を入れ、後輩とともにさらに上のポジションへの昇格を目指していきたいです。
また、ラヴちゃん以外の新規IPを作るのがずっと夢なので、それも実現していきたいです。
ーー今後デザイナーとしてどういう人材に入社してほしいですか?
まずは、自分が表現したいものを強く持っている人に入社してほしいです。ジェネリー、特にLAFARYというブランドにおいて何を表現したいかが明確で、自分のデザイナーとしての軸が言語化できる人を採用したいと考えています。書類選考では、ポートフォリオの中でも特に自主制作の部分を重視して選考しています。
また、企業でデザイナーをやっていく中で、コミュニケーション能力は重要だと思います。商品を作る過程では、ディレクションを担当する人が何を作りたいのかをくみ取ってそれを言語化し、デザインにしていく対応力が求められます。個人プレーよりもチームプレーが得意な人の方が弊社で働くのに向いていると感じます。
能力面では、デザイナーとして採用するにあたって、illustratorやPhotoshopなどの基本的な操作は必須スキルとしています。それ以外のデザイナーとしての業務は、入社後にマンツーマンでしっかり指導していきます。
ーー最後に、この記事を読んでいる方へのメッセージをお願いします!
この記事を読んでいる方は、就職活動中であったり転職を考えていたりするところだと思います。弊社には他の企業にはないスピード感と、熱いマインドがあります。
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