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社内が活性化する技術イベントノウハウを公開します!

こんにちは、エンジニアの宮本です!

フォルシアでは様々な技術イベントを開催していますが、大きく分けると社外向けのイベントと社内向けのイベントがあります。社外向けのイベントでは知見の広い共有につとめる一方、社内向けのイベントでは業務に直結した深い議論を行っています。この記事では社内向けの技術イベントの1つである ニクの日 について紹介します。

各イベント、発信活動の概要

  1. FORCIA Tech Blog ... フォルシアの技術ブログ
  2. Shinjuku.ts ... TypeScriptに特化したLT会
  3. FORCIA Meetup ... フォルシア社員による外部向けLT会
  4. devゼミ ... 社内で使われている技術に関する講義形式のセミナー
  5. ニクの日...★本ブログでご紹介します!
  6. Tech MTG ... エンジニア全体で情報共有する週次MTG
  7. FORCIA CUBE ... 本ブログが掲載されている媒体
  8. 朝ブリ ... 全社向け週次MTG
  9. 全体会議(中間・期末)...全社で一堂に会し会社の方針について理解を深める場
  10. 振り返らNIGHT...社員同士で1年間の各々の取組みについて共有しあう社員発案イベント

ニクの日は技術LTと食事会がセットになったイベントです。フォルシアのオフィスは新宿にあり、グルメな社員がたくさん在籍しています。お肉を食べながら技術的知見を深められる会として、ニクの日は8年前に始まりました。

対面でのニクの日はコロナ禍で一時中断となっていましたが今年の3月に再開、久しぶりのイベント開催にあたりどのようなことを考えて運営したかをレポートします。

社内イベントを続けるために

ニクの日再開にあたり運営メンバーが考えたことは 持続可能なイベントはどのようにすれば作れるか? という点です。歴史あるイベントを今後も継続していきたい一方、一般論としてイベントを長く続けることには単発イベントとは異なる難しさがあります。

具体的には以下の3点が課題となるでしょう。

  1. イベント運営にかかわる人数が少なくなりがちである
  2. イベントの意義がぼやけがちである
  3. イベントの準備量が膨らみがちである

そこで今回は、これら3点の課題を解消し持続可能なイベントのための骨組みを作ることを目標に準備を行いました。イベントそのもののクォリティの向上は次回以降に任せるということです。

その1: エンジニア全員が関われる仕組み作り

まずは1点目「イベント運営にかかわる人数が少なくなりがちである」の解消です。

過去の技術イベントでは、主体となる1名~3名が普段のエンジニア業務のかたわらで運営を行っていました。単発イベントであれば少数精鋭で行うのが効率的ですが、継続的なイベントとなると一定のリソースを運営に割き続けなければなりません。これではメンバーのエンジニア業務が忙しくなったタイミングでイベントが続けられなくなるリスクがあります。

ニクの日では特定のメンバーだけではなくエンジニア全員が運営に関われる仕組みを整えました。

具体的には、配属チームごとに毎月の運営を持ちまわるシステムを作りました。フォルシアには10~12個のエンジニアチームがあるのでちょうど1年で1周し、どのエンジニアも年1回ニクの日の運営をやることになります。


持ち回り形式にすることでイベントに関わる人数を増やし、運営負荷を分散させることができたと考えています。

仕組みづくりの背景

エンジニア全員が運営に関わる仕組みを作ることが出来たのは、このイベントの歴史的経緯による部分が大きいです。
ニクの日はこれまで何度も開催されてきたイベントで、コロナ禍においてもオンライン開催があったため、イベントの存在や価値をほとんどのエンジニアが認識している状態でした。そのため、「全員で運営します!」と言われても抵抗なく受け入れることができる素地が既に作られていました。これが歴史的背景のない全く新しいイベントだったとすると全員に協力を仰ぐのではなく、特定のメンバーで地道に活動していくことが必要だと考えています。

その2: イベントの意義を共有し、運営はメンバーの裁量に任せる

次に、2点目「イベントの意義がぼやけがちである」についてです。長く続くイベントで陥りがちな現象として、「なんのためにやっているか?」がわからなくなるということがあります。原点に立ち返ることを忘れタスクをこなすことがメインになった結果、運営を続けていくモチベーションが徐々に失われていきます。

開催の意義を明確にするため、 エンジニア同士がお互いを知る というスローガンを設けました。

スローガン設定の背景

フォルシアではコロナ禍でリモートワークが取り入れられ、対面でのコミュニケーションが以前より少なくなりました。特に、部署の離れたエンジニア同士が交流する機会は大きく減ってしまいました。一方で、フォルシアには優秀なエンジニアがたくさんいて、それぞれ興味を持っている技術や悩んでいる課題は異なります。

異なる部署のエンジニアが一堂に会し各々の知見を共有することは会社にとっても個人の人生経験にとっても価値が高いと思い、このスローガンを設定しました。

スローガンを決めた一方、イベントの具体的な中身は運営メンバーの裁量に任せることにしました。例えば、3月はオフィスの外で焼肉、4月のニクの日は発表を聞きながらお弁当、という感じです。社内の状況が常に変化する中でベストな方法はその時の運営が考えるのがよいだろうという考えからです。

その3: 最低限やることをまとめた「とらのまき」の作成

「イベントの中身をどのようにするかはその時の運営メンバーの裁量に任せる」と書きましたが、何も指示がなく「はいやってください」というのでは効率がよくありません。手探り状態で突き進むことによりタスクが雪だるま式に増えてしまうからです。

「イベントの準備量が膨らみがちである」という課題の解消のため、開催するために最低限必要なタスクを絞り込んだドキュメント(通称とらのまき)を作成し、毎回の運営で活用できるようにしました。


「忙しければとらのまきのTODOをやればよい、余力があればスローガン達成のためクォリティ向上に努める」と切り分けることにより、運営の負担を最小限にとどめることができたと考えています。

運営をおえて

「持続可能なイベントはどのようにすれば開催できるか」という点に重きを置いて準備したニクの日ですが、3月31日に開催することができました。

具体的なスケジュールは以下の通りです。「配属チームの話」「横ぐし組織の話」「汎用的な技術の話」と幅広い内容が出そろいました。

私は普段の顧客案件でどのようなことを考え取り組んでいるかを発表しましたが、質疑応答の中でチームごとの業務フローの違いなどを知ることができました。自分たちが何をやっているかを他の部署のエンジニアに深く知ってもらうことで心理的安全性が高まったようにも思います。

運営は次のチームに引き継がれますが、長く続くイベントの骨子を作ることができたことに対しては満足しています。また、今回の方法はニクの日に限らない社内イベントでも役に立つと思うので他の場でも実践してみようと思います。

この記事を書いた人

宮本 唯
2年目エンジニア。ブログタイトルは以下の記事のオマージュです。
『検索が爆速になるデータベース設計を公開します』(https://zenn.dev/forcia_tech/articles/202304_db_rapid_search_strategy

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