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船舶ツアー開発の裏側に迫る!船舶ツアー誕生ヒストリー ~新卒2年目!ITコンサルタント&エンジニア編~

2日連続失礼いたします、営業企画部の岡地です。本日はインタビュー後編!
webコネクト船舶ツアー販売機能(以下船舶ツアー)の開発に携わった新卒2年目のお二人にインタビューしました。※船舶ツアー前編の記事はこちらをご覧ください!

登場人物

  • 江川(中央)・・・新卒2年目ITコンサル。趣味は読書(パスカル)と西洋史研究。
  • 力石(左)・・・・新卒2年目エンジニア。学生時代にフォルシアサマーインターンに参加。
  • 岡地(右)・・・・新卒4年目CS。犬(ビションフリーゼ)が好き。

※オンラインでお話を伺いました!

開発までの道のりで大変だったこと

新卒1年目の時点から開発メンバーに加わったと思うのですが、大変だったことを教えてください

(力石)自分は途中からチームに参加したので、主にキャッチアップが大変でした。プロジェクトがかなりのスピードで進んでいく中で、どういう考えでシステムが作られているのかを急いで理解する必要があったからです。その中でも、先輩エンジニアの長峰さんが隣の席で、分からないことがあったときにスピーディーに質疑応答を行ってくれて凄く助かりました。困った時に助けてくれる先輩と、そんな先輩にすぐ質問できる環境があったので、割とすぐにキャッチアップすることができたのだと思います。ありがたかったです。

(岡地)私も新卒1~2年目の時、今でも尊敬している偉大なメンターが隣の席にいてくれたので、とても心強かったことを覚えています。先輩たちが、話しかけやすい雰囲気を作ってくれていたのもあるかもしれませんね。

(江川)自分の場合、作業的な意味での大変さを経験する以前の段階でした。強いて言うなら、色々なことが「見えなかった」ことでチームに迷惑をおかけしたと思っています。ゴールも実現すべきことも見えない中で、見えている範囲の仕事にばかり取り組んでしまうような状態が続いていたので。


(岡地)詳しく伺っても良いですか?

(江川)今回のPJでは、2段階の大変さがありました。

1つ目は、先が見えず、障壁となるものさえが何なのかわからない状態にいたことです。自分の実力が足りない所もあり、どのようにプロジェクトを可視化して、行動のレベルに落とし込んで実行していくのかが分かりませんでした。個人でも、チームでもゴールまでのプロセス手順が不透明なまま時が過ぎていく。それでも何か進めなくてはいけないーという経験は、振り返ると大変なものでした。

2つ目の大変さは前述の困難を経験した後、ゴールが見えてきた後に感じたもので、ざっくりいうと仕様の決定です。船舶ツアーのリリースにあたって、船舶の機能だけではなく、バスや観光列車などあらゆる交通手段に対応できる汎用的な機能を実現する必要がありました。これは、画面ごとに違う個々の機能の実現案を練って1つに決めていく作業だったのですが、1人では全く太刀打ちできませんでした。ここでようやくエンジニアのみなさんの経験や先輩ITコンサルのみなさんの力に頼ることができ、そのおかげで汎用交通の仕様も徐々に固まっていきました。

(岡地)種類の異なる大変さをビジネスの中で経験した期間があったのですね。影ながら支えることしかできませんでしたが、お疲れ様でした。いろいろな苦労があったようですが、開発の一区切りとして、なにかチームで話し合ったことはあったのでしょうか?


(江川)振り返り会を開きました。チームのあるべき姿として、プロジェクトの初期から関係者を巻き込み、全ての課題をチーム全体で受け止めていれば、1人で課題が見えないことも大きな問題ではなくなっていたのではないかなという話が出て、キックオフは大切だと深く学ぶことができましたね。ですので、最近は比較的小さなプロジェクトでもキックオフMTGを欠かさずに開くようにしています。キックオフの中で計画したことを実現していくのも一筋縄ではいかないんだというのはありますが...(笑)

(岡地)一つのプロジェクトを乗り越えて、大きな一歩を踏み出していることが伝わってきました。エンジニアの力石さんはキックオフMTGに参加される機会があると思うのですが、実際どう感じているのでしょうか?

(力石)キックオフのおかげで何をすべきかが明確になり、とても助かっています。以前だと開発を進める中で追加で実装せねばならない機能が判明して、その度にITコンサル側に相談する必要があり時間もかかっていました。だからこそ、最初にキックオフの場で「事前に分かるであろう事柄」を判明させておくことで、手戻りが減ったと感じています。言葉通りですが、「事前に分かっておけたはずだったのに」という状態に陥ることなく、事前に知っておくべきことをキックオフの場で把握できるようになったのは大きいです。

(岡地)いいシナジーが生み出されているようですね。お二人のご尽力に拍手を送らせてください!

顧客とのコミュニケーション

お客さんとのコミュニケーションを円滑にするために意識したことはありますか?

(江川)フォルシアの先輩ITコンサルから学び、意識するようにしたことがいくつかあります。1つは、関係者全員で定期的に仕様の確認を行うことです。1回確認したことであっても、時間が経つ前に再度確認することで、仕様内容についての認識齟齬が起こりにくくなります。

また、最近はキックオフの内容をお客さん向けに説明するようにしています。例えば、とある1つのシステムについてご説明するとき、「いつ」「誰の」「どんな要望か」「スコープ整理」を伝えるようにしています。

そしてMTGの場では、動的な経過報告も含めて説明するようになりました。
例として、以下のような伝え方をするように意識しています。

  • この期間に取り組む開発内容はA
  • 今挙がっている相談事項はBCD
  • B/Cは解決済み
  • Dは社内検討中

フォルシアとお客さんとで認識を合わせるというのはあるべき姿であり、また社内のチーム全体にとっても足並みをそろえる機会にもなるので、実践しているところです。

(岡地)力石さんもお客さんとのMTGに参加されていましたが、いかがでしたか?

(力石)自分は途中からチームに参加したこともあり、充分にコミュニケーションが取れていたとは言えなかったかもしれません。ただ、同期の江川さんが1年目の途中からファシリテーターをしながら、一人で先頭に立ってお客さんからの言葉に答えていた姿をみて、刺激を受けました。自分も江川さんのようになりたいので、頑張ろうと思います。


先輩エンジニア、先輩ITコンサルについて

さきほど先輩エンジニア長峰さんのお話が出ましたが、一緒にプロジェクトを担当していて思うことはありますか?

(力石)大変なプロダクトを、中心メンバーとして開発し切ったことにただただ尊敬です。隣の席だったこともあり間近で先輩の姿をみることが多かったのですが、船舶ツアーの開発もやりつつ、別のお客さんの担当業務もこなしていて、この状況で両立して開発できる人は中々いないと感じていました。

(岡地)プロジェクトが佳境の中、別業務も淡々とこなしていたんですか。

(力石)はい。船舶ツアー開発の振返り会があったのですが、他の人が同じ様なプロジェクトをやるとなったとき、長峰さん以外の人が担当できるのか?もし出来ないとしたら、どうすればよいのだろう?という議論がおこりました。

卒業するメンバーがいたり、体制が変わったり、色んな要因が重なった影響があるのかもしれません。しかしどんなプロジェクトでも、1人で担当することの危うさを知ったことはある意味学びでした。今回は幸いにもプロジェクトが上手く進みましたが、プロダクト開発をもっと良くしていくためにも、周りを巻き込んで開発を進められるような仕組みを作れたらなと考えています。


江川さん、先輩ITコンサル奥田さんに対する想いを聞かせてください

(奥田さんの活躍はこちら)

(江川)尊敬するポイントがたくさんあるのですが、代表的なのは「見通す力」です。どうしてそこまで見えるのか?と思うことが3つくらいあります。

1つ目は、ゴールまでのプロセスです。システムのどこが上手く実装出来たらゴールにたどり着けるか、実現方法をいくつか頭の中で見通しています。
2つ目は、ゴール後の実現されているべき姿です。あらゆる旅行会社サイトを研究し尽くしているからか、一般的に望まれるシステムについて理解し、最適解を見出しているようです。
3つ目は、お客さんへ「伝わる」やりとりです。言い方も含めて、この順番で伝えたらお客さんもチームもHAPPYになる、あるいは自分たちの考えがきちんと伝わるというのが分かっているように思います。

さらに今述べた3つの「見通す力」を活かして、自身の改善点を経験として蓄積していく方法も持っている。少し乱暴な言い方になってしまいますが、完璧ではないところを生きていくマシーンとしては完璧なんじゃないかなと、一緒に仕事をしていて感じます。これは本当に自分に足りないところです。

(岡地)奥田さんを分析する江川さんも、分析される奥田さんも並大抵ではないですね、頭脳明晰というか。そういえば最近slack(社内で使用する連絡ツール)で「今日のTODO」というのが挙がっているようですが。

(江川)奥田さん自身が実践しているサイクルを教えていただき、私も実践しています。朝一で今日のTODO を3つ以上書き出す+一日の終わりに朝のTODO以外で舞い込んできた仕事も書き出す+一日の最後に振り返りの中で「次の打ち手」を考える、というものです。短期間で大きな変化があるわけではありませんが、一歩一歩学びを吸収していこうという姿勢を続けることで、徐々にスキルが身につくことを実感できるのかなと思います。

(岡地)最強の教育者ですね。一日一日の積み重ねみたいなものがあり、奥田さんからの指導もあり、江川さんの地道な努力もあり、今のチームの流れが出来ていることがわかりました。力石さん、今の話を聞いてどう思いましたか?

(力石)奥田さんが教育者としても活躍していることは、エンジニア側としてはあまり知りませんでした。これから新卒の人に教育をしたりする機会が増えていくと思うので、奥田さんを参考にしてみたいなと思いました。

終わりに

最後にこのプロジェクトを通じて伝えたいことなどありましたら教えてください!

(江川)これまでの業務でtrial & errorの大事さを学んだのですが、それを人生の中でただ1つの原理にしてもよいものなのか、気になっています。trial & errorの過程や成果に充実感はあるけれど、これ以上挑戦できなくなってしまった時や、tryの過程でむなしさ(vanité)を経験することもいつかはあると思います。そこで考えたいことは、私たちのtrial & errorが終わった時、あるいは止まってしまったとき、そこから見えるのはどんな眺めなんだろうとか、もしTryもerrorも関係ない温かさを感じることがある(そしてさらなるTryの力が貰えるようなことがある)とすれば、どんな時だろうか、という問いです。2つ目の問いは、みなさんにも聞いてみたいですね。

(岡地)流石です。哲学的な話になってきましたが、ビジネスの枠を超えて、人間として生きていく上で気になる議題ですね。ITコンサルとしての経験から生まれた新しいクエスチョンだと思うので、今後の人生に是非活かしていただきたいです!力石さんはいかがでしょうか。

(力石)船舶ツアーのユーザーリリースが間近なので、あと少し見守っていけたらと思います。

(岡地)そうですね、私もプレスリリース連絡担当としてドキドキです。お二人とも沢山いろいろと教えて下さり、ありがとうございました。船舶ツアー商用リリースまで楽しみですね!

(※後日:6月24日に商用リリースいたしました。プレスリリースはこちら!)

インタビュー振返り

今回のブログでは新卒2年目コンビ(ITコンサル、エンジニア)にお話を伺いました。リアルな話が聞けて、プロジェクトを進めるうえでのマインドなど、私自身学びになることが多かったように思います。新卒2年目のお二人から刺激を受けたので、新卒4年目も引き続きやっていくぞ!という気持ちが高まりました。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。またお会いしましょう!


この記事を書いた人

岡地 碧
2019年新卒入社/営業企画部
個人的2022年度上半期良かったドラマ第1位:「二十五、二十一」
好きなドラマの曲を聞くこともマイブームです。

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