こんにちは!2020年4月にフローレンスに入社した迎える育むチームのなつみんです。
迎える育むチームはその名の通り、「採用」と「育成・組織開発」を担うチームで22年6月現在で総勢12名が働いています。
人材育成と組織開発に携わっている私がどのようにしてフローレンスと出会い、今どんな仕事をしているのかについてご紹介します。
「人」に関わり続けてきたこれまでのキャリア
大学卒業後に就職したのは人材業界でした。就職活動のために乗った電車で見かけた疲れた大人を見て「日本を元気にしたい!」という想いがむくむくと湧き上がってきたのがきっかけです。一人ひとりが自分に合う企業選択ができれば、もっと輝けるのではないか。そんな想いで社会人生活をスタートさせました。
入社してからは求人広告を扱う部署で法人向けの新規開拓営業や販売促進の仕事を約3年間勤めたのちに、転職しました。そこから現在に至るまで3社に渡り10年以上人事としてのキャリアを積んできています。これまで担当してきた仕事は新卒・中途採用、労務、社会保険手続き、健康診断の案内、年末調整、研修企画、組織開発などなど。いわゆる人事が担当する業務は一部を除き一通り経験しました。
印象的だった出来事は様々ありますが、その中でも特に思い出に残っているのは採用活動です。年間約1,000人の人と出会い、出会った方たちの未来が開かれていくことはやりがいでした。
結果論ですが、一貫して”人”に関わり続けてきました。
転機になったのは自らの出産育児経験
前職に在籍していた時、仕事での裁量も増え、充実している中で第一子が誕生しました。この経験は私の価値観が180度変わる原体験となりました。
0歳4ヶ月くらいの時でしょうか。ある晴れの日に畳の上でゆらゆらしている娘をふと見ると、寝返りの練習をしていたのです。今思うとただそれだけなのですが、当時の私にとってはとても衝撃でした。
なぜ衝撃だったかというと、これまで自分が受けてきた教育は「教えられることでできるようになる」価値観だったからです。
『人って教えなくても元々持っている素晴らしい可能性があるんだ!』という大発見でした。
その後仕事に復帰し、人事として仕事を再開する中でさらなる転機が訪れます。とあるチームのチームビルディング施策として対話の場作りを行う機会があったのですが、そこで普段執務スペースで見せないイキイキとした表情や声のトーンに出会ったときにあの原体験が思い出され、「自分の仕事はこれだ!」とビビッときました。
人や組織がすでに持っている可能性を引き出す。これを仕事にしようと思ったのです。
そこからコーチングや様々な組織開発の手法を学びながら、社内のチームビルディングやコーチング施策の浸透、社員一人ひとりのビジョンデザイン支援などを始め、実践機会を通して手応えを感じていきました。
フローレンスとの出会いは病児保育
フローレンスは子どもが生まれたときに病児保育サービスを探していた時に知りました。ただその時は私が住んでいた住所はサービスエリア対象外だったため、Twitterだけフォローして色々な発信を見ていました。
自分が子どもを生んでから感じる子育ての孤立感、子どもにまつわる社会課題などに正面から向き合い、アクション起こしているのはすごいなぁ、と携帯の画面越しに眺めてたのです。そう、その時はただ眺めていただけでした。
なぜフローレンスに入社したのか
当時在籍していた会社ではやりたい仕事ができていたし、充実感もありました。これ以上ない恵まれた環境だったと思います。色々な活動を通して段々仲間も増え、チームになることで、自分がやっていた仕事のバトンを渡す段階に来たと感じました。
次のステップを考えた時に、自分のライフパーパスに直接つながる場所で働きたいと思った。私のライフパーパスは「すべての命が祝福される世界をつくる」です。
その時に思い浮かんだのがフローレンスでした。正直その時はNPOと普通の会社の何が違うのかも分からないし、NPOで働いている人がどんな人なのか想像もつきません。
まずは知るところから始めようと思い、早速採用説明会に参加しました。そこで聞いたミッション・ビジョン、そしてストラテジーを聞いて自分のライフパーパスにピタッとはまると感じたのです。
自分の直感を確かめるかのように代表駒崎の本を読んだのですが、フローレンスで働く人が切り開いていく“新しい社会の当たり前”を目撃し「ここで働きたい!」、そう思いました。理屈以上に感情が動かされた感覚でした。
唯一ネックだったのは給与です。会社員時代と比較するとかなり下がるのですが、共に家計を支える家族にも相談したところ「あなたがやりたいことなら応援するよ」と賛成してくれました。生活できないこともないし、自分がやりたいことを仕事にしよう、と思い切って飛び込みました。
育成と組織開発の仕事
私が所属している迎える育むチームは採用と育成、組織開発を担当するチームです。その中で私は育成と組織開発を担っています。
対象者はフローレンスで働く管理職やリーダー層がメイン。ありたい姿を実現するために複数事業部の関係者と連携しつつ研修企画、場作り、1on1サポートなどを実施しており、多い月には月間で5,6本くらい研修やチームビルディングをやっています。
たとえば「フィードバック研修」「問題解決研修」のようなビジネススキル系の研修企画&研修講師をやることもあれば、「いまの◎◎チームのありたい姿とは」といったチームのビジョンや価値観について対話の場作りをやることもあります。講師、ファシリテーター、コーチ、ナビゲーターなど担う役割はその時の目的に応じて変わりますし、型が定まっていないというのは面白さでもあります。
仕事をしていて難しいと感じるのは、正解がなく終わりもないこと。内容によってはそのチームで起きている生の出来事と向き合うための場作りもあります。「これをやれば絶対に正解!」というのが無い中でチームメンバー皆で頭を寄せ合い、知恵を出し合い、その時考えられるベストをやっていくのですが、向き合い続けるというのはなかなかタフな仕事だなぁと思います。
様々なチームの近くで共に経験し、伴走し続けるからこそのやりがいは人やチームの進化を目の当たりにできること。もともと持っている力が発揮される、可能性の光がちらっと輝く瞬間を見ると感動して心が震えます。この活動を続けていった先に見えるフローレンスの姿に希望を抱いていますし、それを自分ひとりじゃなく、チームで向き合えているのが幸せですね。文字通り、泣いたり笑ったり真剣に議論したりしながら仕事しています。
目指す姿は「すこやかな組織」
チームの活動テーマは「すこやかさ」です。社会課題と向き合う人は、時折自己犠牲的な「まだまだ、もっともっと」の考えになりやすいと感じています。悪いことではないのですが、あまり追い込むと心身ともに疲弊することにつながります。
フローレンスに集う人たちは本当に想いも行動力もあるすばらしい人たちばかりです。だからこそ、私たち一人ひとりが心も身体もすこやかに、幸せに働ける組織でありたい。私たちがすこやかであることが、すこやかな社会づくりにつながると信じています。そのための活動を続けていきたいですね。
なつみんのストーリー、いかがでしたでしょうか。
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