NTTコミュニケーションズ、Cygames、楽天グループと、大企業・大規模サービスでキャリアを積んできた萩原さん。ファインディに入社後、経営と開発現場をつなぐAI戦略支援SaaS「Findy Team+」において、未経験の技術スタックを用いた難度の高いプロジェクトの開発リードを任され、半年でエンジニアリングマネージャーへと昇格しました。
「萩原さんに任せれば120%で返ってくる」─上司がそう語る“やりきり力”は、どこから来るのか。
常に高いアウトプットを出し続ける思考法と、入社からこれまでの挑戦。
さらに、2人の子どもを育てながらの働き方。その背景と、等身大の挑戦について伺いました。
萩原 大地 | Findy Team+開発部 エンジニアマネージャー
クラウド、ゲーム、EC領域でエンジニアからマネジメントまで幅広く経験。前職の楽天グループではふるさと納税サービスの開発をテックリードとして牽引し、マネージャーへと成長。「開発組織をより良くしたい」という想いから、2025年にファインディへ。経営と開発現場をつなぐAI戦略支援SaaS「Findy Team+」のグロースに携わりながら、エンジニアマネージャーとして新規プロダクト「Findy Context」の開発をリード。プライベートでは2人の子どもたちと過ごす時間が何よりの癒し。
目次
開発に没頭した日々。マネージャーとしてさらなる成長を求めてファインディへ
―萩原さんのこれまでのキャリアについて教えてください。ファインディに入社するまで、どのような経験を積んできたのでしょうか?
萩原:
1社目のNTTコミュニケーションズでインフラ・開発を3年ほど経験し、2社目のCygamesではソーシャルゲームの開発に携わりました。当時は仕事自体がとても楽しく、夜中まで開発に没頭することも多く、それも含めて充実した日々でしたね。
その後、楽天グループに入社し、楽天市場の開発チームに約5年間所属しました。最初の4年間は、5名ほどの小規模チームでプレイングマネージャーとして開発とマネジメントの両方を担い、最後の1年間は大規模プロジェクトにおけるPjMを主に担当していました。
―幅広いドメインで開発経験を積まれてきたんですね。そこから転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか?
萩原:
エンジニアマネージャー(以下、EM)として、キャリアの幅をさらに広げていきたいと考えたことが一番の理由です。
大企業では役割分担が明確である分、PjMやピープルマネジメントに軸足を置く場面が多く、技術選定においても既存のアーキテクチャや全社方針の影響を受けることが少なくありません。また、PdMや事業部との連携においても、EMとして関われる領域には一定の枠があると感じていました。
もちろん、こうした分業体制は組織としての効率性を高めるためのものであり、非常に合理的だと思っています。ただ、その中で自分としては、テクノロジーマネジメントやプロダクトマネジメントといった領域にもより深く関わり、スキルを伸ばしていきたいという思いが強くなっていきました。そうした背景から、スタートアップを中心に転職活動を始めました。
―数あるスタートアップの中で、ファインディを選んだ決め手は何でしたか?
萩原:
大きく2つあります。
まず1つ目は、Findy Team+というプロダクトへの興味です。「経営と開発現場をつなぐAI戦略支援SaaS」というコンセプトに強く惹かれました。自分自身、楽天にいた頃から、開発現場と経営の間にあるギャップや、開発生産性の向上について課題意識を持ち続けてきましたが、なかなか有効な打ち手を見出せずにいました。
その中で、Findy Team+であればEMとして自らドッグフーディングしながら開発に関わることができ、自分の成長がそのままプロダクトへの価値提供につながると感じました。面談でその話を聞いたときに、「これだ」と腹落ちしたのを覚えています。
もう1つは、ファインディのグローバル展開への本気度です。インドや韓国などへの海外展開にも積極的で、日系スタートアップとしては珍しいスピード感で挑戦していると感じました。「日本から世界で成功する企業を増やす」という山田さんのメッセージにも強く共感し、そのビジョンの中で自分も挑戦したいと思いました。
―5年間在籍した大企業からスタートアップへの挑戦。入社前に不安はありましたか?
萩原:
正直、めちゃくちゃありました。大規模な組織で働くことに慣れてきたこともあり、「スタートアップでやっていけるのか」という不安は大きかったです。無茶振りされたらあとは自分で何とかするしかない、というイメージも持っていました。
ただ、実際に入社してみると、困ったことがあればすぐに相談できる雰囲気があり、その不安は早い段階で解消されました。いい意味で裏切られましたね。
意思決定の速さと、顧客との近さ。大手では得られなかった開発体験
―入社後、最初に任された仕事について教えてください。
萩原:
Findy Team+のAgent機能の開発です。
Findy Team+は、GitHubなどのサービスからAPI経由でデータを取得し、開発状況を可視化するプロダクトです。ただ、GitHub Enterprise Serverのようにお客様のプライベートネットワーク内で運用されている環境では、外部からのアクセスを許可してもらう必要があります。
一方で、セキュリティ上の理由から外部との疎通を許可できない企業も多く、そもそもTeam+の提案自体が難しいという課題がありました。
そこで開発したのがFindy Team+ Agentです。お客様のプライベートネットワーク内にエージェント(バイナリ)を配置し、内部からデータを取得・送信することで、外部からのアクセスなしにデータ連携を可能にする仕組みです。このFindy Team+ AgentをGolangで実装し、セキュリティ制約のある環境でもTeam+を利用できるようにしました。
―Golangでの開発は今回が初めてだったそうですね。
萩原:
そうなんです。チーム全体でRuby on Railsをメインに使っている中で、「この機能はGolangでいく」という意思決定がすでになされていました。大手企業であれば、承認プロセスだけで数ヶ月かかるような判断が、すでに動き出していた。そのスピード感には驚きましたね。
一方で、自分自身は未経験の技術に向き合いながら、手探りで開発を進めていきました。
―スタートアップならではの技術選定のスピード感ですよね。そのほかにも印象的だったことはありますか?
萩原:
お客様との距離の近さですね。初回リリース後から、営業と一緒に商談に同席するようになりました。大手にいた頃は、お客様の声が営業からPMを経て、いくつものレイヤーを通ってエンジニアに届く形だったので、直接お話しできること自体がとても新鮮でした。
特に印象に残っているのが、ある商談での出来事です。お客様から「この条件が満たせなければ導入は難しいかもしれない」といったご相談をいただき、その場でエンジニアとして「こうすれば解決できると思います」と提案しました。
そのまま実装に入り、1週間以内にリリースまで進めることができ、結果として導入につながりました。
セキュリティ要件はお客様ごとに本当にさまざまなので、エンジニアが直接ヒアリングできることで課題の解像度が大きく変わると感じています。
「何を、どこまで解決すれば導入につながるのか」を具体的に捉えられる。これは大手ではなかなか得られない経験でした。
入社半年でマネージャーへ。「120%でやりきるスタンス」を支える思考
―ファインディ入社から半年ほどでEMに昇格されていますが、どのような経緯だったのでしょうか?
萩原:
先ほどお話ししたFindy Team+ Agentの開発をリードしたことを評価いただき、チームが独立して新しい体制になるタイミングで、EMとしてアサインしていただきました。特に昇格の話を事前に聞いていたわけではなかったので、正直驚きましたね。
後から上司に「萩原さんに任せれば120%で返ってくるから大丈夫、という安心感があった」と言っていただいて、そういうふうに思っていただけていたことも含めて、びっくりしました(笑)。
―「120%で返す」ってすごいですよね。そういったスタンスは、どこから来ているんですか?
萩原:
振り返ってみると3つ意識していることがあります。
まず、課題の本質を先に理解することです。技術よりも先に「何を解決すべきか」を理解する。エンジニアだからといって開発だけしていればいいとは思っていなくて、「なぜ作るのか」を自分で理解していないといいものは作れない、という感覚があります。
次に、MVPを意識して小さく出すこと。最初から完璧を目指すより、まず動くものを出してフィードバックをもらう。100点を目指して動けなくなるより、80点でいいからまず出す。作り込んでからリリースすると、方向性がズレていた時のダメージが大きいので。
3つ目が、プレッシャーの扱い方です。「無理だろ」と思う要求も、小さく分解していくと一つ一つは対処できることが多い。スタートアップは裁量が大きいので、自分で状況を変えられる。だから大変でも前向きに取り組めるんだと思っています。
― 一つひとつの積み重ねが、「120%で返す」ことにつながっているんですね。逆に苦労された場面や大変だったと感じた瞬間はありましたか?
萩原:
もちろん何度もありました。特にFindy Team+ Agentの初回リリース前は、技術的にわからないことも多く、かなり大変でしたね。セキュリティ要件の追加対応が続いた時期も、負荷は大きかったです。
乗り越えられた理由は、一人で抱え込まなかったことだと思います。「わからない」と素直に伝えて、シニアエンジニアや上司に相談する。そうしたことが自然にできる環境がファインディにはありました。
大手で培った経験こそ、スタートアップで武器になる
─萩原さんは2人の小さなお子さんがいらっしゃる中で働かれていると思いますが、働き方の面で意識していることはありますか?
萩原:
3つあります。
まず、優先度の設定を徹底することです。子育てがあると「残業すればいい」という選択肢がなくなるので、「今日、本当にやるべきことは何か」を毎日考える習慣が強制的につきました。全部やろうとすると破綻するので、優先度の低いものは思い切って捨てる判断が必要です。これは仕事にもかなり活きていると感じています。
次に、自分がボトルネックにならない仕組みをつくること。急に子どもの体調不良で休むこともあるので、その時にチームが止まらないよう、日頃から情報共有や権限委譲を意識しています。これが結果的にチームの自己組織化につながっていて、自分がいなくても判断・実行できるチームを作ることがチーム全体の成長にもなっているなと感じています。
3つ目は、ステークホルダーとの期待値コントロールです。時間的制約があることは隠さず、できることとできないことを最初に伝える。無理な約束をして破るより、現実的な約束を守る方が長期的に信頼されると思っています。
─子育てが仕事にも良い影響を与えている部分もあるんですね。
萩原:
はい、あると思います。
一番大きいのは、メンバーに任せることができるようになったことですね。以前は「自分がやった方が早い」と思いがちだったのですが、時間的制約があることで任せざるを得なくなった。結果的に、メンバーの成長機会が増えてチーム力が上がりました。
また、そうした働き方を支えてくれているのがファインディの環境だと思っています。フレックス制で、チーム内で合意が取れていれば中抜けもできるなど、柔軟に働ける雰囲気があります。
─入社してから約1年が経ちます。現在はEMとしてどんな仕事に取り組んでいますか?
萩原:
チームは現在7名体制になり、EMとしてチームを率いながら、高度なデータ分析やLLM活用を組み込んだ新規プロダクト「Findy Context」の開発にも関わっています。このプロダクトでは、Findy Team+ Agentで培ってきた技術も活かされています。

「PMOの仕事を、AIが引き継ぐ。」 | ニュース | ファインディ株式会社(Findy Inc)
そうした開発に携わる中で、1年前の自分を振り返ることもよくあります。当時は、Golangもエージェントの開発もすべてが初めてで、不安も大きかったのですが、今は新しい挑戦にワクワクしている自分がいる。この変化が、自分の中では一番嬉しいですね。
─最後に、萩原さんと同じように大企業からスタートアップへの転職を考えているエンジニアの方へメッセージをお願いします。
萩原:
大手で培ったPjMスキルや調整力は、スピード重視のスタートアップ環境でも意外なほど活きると思います。「きちんと整理して進める」という経験は、変化の速い環境だからこそ武器になります。
「大企業を離れてやっていけるだろうか」という不安は、自分も入社前に感じていました。
それでも、少しでも挑戦したいという気持ちがあるのであれば、ぜひ一歩踏み出してみてほしいです。ファインディは、挑戦する意思と誠実さがあれば背中を押してくれる場所だと思っています。そこは自分自身の経験としてもお伝えできます。
さいごに
ファインディではエンジニア含む全職種でカジュアル面談を実施しています!少しでも興味をもっていただいたら、下の「話を聞きに行きたい」よりお申し込みをお願いします。もちろんすぐの転職を検討していなくても構いません。
みなさんとお話できることを楽しみにしています!