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あなたは何が見えますか?和柄とITのコラボレーション。個性の灯る行燈が夜を彩る “松江水燈路” に今年もフェンリルが協賛!行燈をデザインしました。

こんにちは!はじめまして。デザイナーとして4月に新卒入社しました、前川と申します。

すっかり秋めいて過ごしやすい季節になりましたね。冷房を入れなくなってしばらく、開けた窓から吹き込む風がなんとも気持ちいい今日この頃。

秋といえば、みなさま今年の中秋の名月はご覧になりましたか?大阪では幸運にも天気に恵まれ、まんまるお月様がお目見えできました。

そんな中秋の名月の10月1日に、秋らしいとあるイベントスタートしました!

その名も、松江水燈路!

松江水燈路とは

公式サイトより引用

松江水燈路は、松江ライトアップキャラバン(一般社団法人松江観光協会内)が主催する、松江城周辺をライトアップする光のイベントで、城下町松江ならではの光と影が織りなす幻想的な風景を楽しむことができます。水燈路メイン開催日の目玉は、一年でこの時だけの「堀川遊覧船夜間運航」です。船上より、風情ある街並みが残る塩見縄手に目をやると、水燈路行燈 500 個がゆらぎます。また会場全体で約 2,000 個の行燈が並びます。

フェンリルが松江水燈路に出展参加するようになって、今回で3回目となります。

<過去2回の参加レポートはこちら>


今年は新卒と入社2年目のメンバーでのプロジェクトとなり、合計7名のデザイナーが立候補。プロジェクトのスタート時には、島根支社のスタッフから「水燈路ラブ」な話も聞き、みなワクワクしながらの参戦となりました!

デザインの発想ポイント

デザイン考案の起点は、「和のイベントにフェンリルが出展する」ということ。「和」と「IT企業」という対照的にも思える要素をどう組み合わせるかを軸にアイディアを集めていきました。

水燈路というイベントの要素を分解して考えたり島根のローカルな情報を集めたり、灯籠という媒体ならではの見え方やイベント現地へと想像を飛ばしてみたり。バラエティ豊かにたくさんのアイディアが発想されました。

一人ひとりのアイディアにメンバー同士でアイディアを足し算して更に発想が生まれ、和気藹々としながらも意見はとてもエネルギッシュに飛び交いました。学生時代の記憶新しい新卒デザイナーらしく、学生時代の専攻から発想したアイディアも多くあがり、とても学びの多い時間でした。

こちらはメンバー間のアイディアボード。ずらりと付箋が並ぶボードは圧巻です!

デザインベースが決定

出そろったアイディアを元にラフスケッチを作成し、デザインの方向性を決めます。メンバー全員でそれぞれのラフをプレゼンし、投票。

その結果!

同期の新卒デザイナー、小崎雄大の、こちらのアイディアが獲得数1位になりました!

ビジュアルももちろんですが、彼のアイディアフェーズがとても面白いのでご紹介します。

和柄に既視感

和をテーマにしたイベントということで、まずは「日本の伝統」をイメージしながら「和柄」を調査。その中で、和柄が点と線で描かれた「計算された幾何学的グラフィック」だということに気付いたそうです。

伝統の中に先人のすごさを感じながらさらに観察していると、「おや?」と既視感を抱いたとのこと。

こちらは海の波を描いた「青海波」という和柄です。みなさま、何かに見えてきませんか?

既視感の正体はWi-Fiでした。

古きモチーフである和柄から、デジタルなモチーフを連想。これは面白いのではないかと思ったことが、今回のデザインのコンセプトになったそうです。

「和のイベント」らしさと「フェンリル、IT企業」らしさにも合致。

今年の水燈路のデザインコンセプトはこれに決定となりました!

個性豊かな7つの行燈が完成

小崎のアイディアをベースに決まったデザインコンセプトに沿って、参加メンバーそれぞれが、和柄をモチーフにしたデザインに取り組みました。

そしてこちらが、紆余曲折を経て完成した7つの行燈です!

ちなみにこちらの画像、今回は現地に赴いて実物を撮影ということが難しかったため、CG素材を活用して作成しました!こうして立体となって7つ並ぶ様を見ると改めて達成感がこみ上げてきます。


それでは各デザインについて掘り下げてまいります!

まずはコンセプトについて、改めて文章へまとめたものからご紹介します。

こちらは私、前川がライティングを担当。

今回のアイディアに至るまでに辿ったフローだったり、今回ならではのオリジナリティだったり、伝えたい思いだったり、強調したいポイントを流れの中で伝わるようまとめることを意識しました。

そして次に、それぞれの作品について一つずつクローズアップしてまいります!デザインコンセプトや込めた思いなど各デザイナーにインタビューしました。

対比と共通点『青海波』

担当デザイナー:小崎雄大

使用和柄:青海波

<小崎からのコメント>

波からWi-Fiマークへと徐々に変化するデザインで、ネットワークを資源とする情報化社会へのシフトを表現しました。青色は青海波に描かれる波の色であると同時に、インターネットや通信のイメージカラーとしても用いられる色でもあり、そこでも共通点を表現しています。波とWi-Fiマークとで細かな変化の差をつけ、デジタルなものと有機物との描き分けにこだわりました。


丸でつなぐアイコンと『七宝繋ぎ』 

担当デザイナー:荒川侑莉亜

使用和柄:七宝繋ぎ

<荒川からのコメント>

円の重なりからできている七宝繋ぎに、アイコンの素を感じました。文様の中に、親しみのあるアイコンをランダムに配置し、間違い探しのような楽しみ方をプラスしました。灯りを灯したとき、今年はなかなか見られなかった花火を彷彿とするような色彩にこだわりました。


無限のネットワークと『観世水』

担当デザイナー:平坂月奈

使用和柄:観世水

<平坂からのコメント>

波紋の線からケーブルの束を連想し、終わりのない観世水の文様に、無限に続くネットワークの世界を感じました。コンセントとUSBプラグのマークをさり気なくあしらい、和柄とデジタル要素が繊細に溶け込むデザインに。色彩では変化し続ける水を表現するために短調にならない色合いを模索しました。


和室でスマホを『三崩し』 

担当デザイナー:松井彩

使用和柄:三崩し

<松井からのコメント>

「三崩し」を全体的に見たときは、畳を。文様一つひとつを見たときは、三本並びの線からアンテナを連想。畳とアンテナというギャップのある取り合わせが面白いと思いました。全て文様になっている面で仕掛けへの期待感を煽り、もう一面ではさり気ないほどのワンポイントによって和柄とアンテナのコラボレーションをアピール。2つの面で文様が変化していることへの発見を誘います。全方向から行燈を楽しんでもらえるよう工夫しました。


時代の流れと簡略化『亀甲』 

担当デザイナー:松井彩

使用和柄:亀甲

<松井からのコメント>

文様の六角形から、歯車マーク=設定マークを連想しました。六角形は限界まで簡略化された設定マーク。アイコンが簡略化される傾向にある現在ですが、きっと未来はもっと簡略化されたものになっていくのだろうと思いを馳せました。そんなところからも時代の変化が見える。そんな変遷を織り交ぜました。色彩は、サイバー感を強調するブルーとミントブルーを採用。遠くから見た時には所々穴が空いているように見えるデザインになっており、見る人が近づきたくなるような工夫をこらしました。


並び並んで『市松模様』 

担当デザイナー:坂下佳子

使用和柄:市松模様

<坂下からのコメント>

この市松模様を現代の角度から俯瞰してみたとき、「アートボードやPNGの透過背景」や「四角型のアイコン」のように見えました。視点を切り替えて模様を見る「図と地」の考え方を取り入れ、市松模様にアイコンが溶け込んだデザインに仕上げています。色彩は、市松模様の由来となった『佐野川市松』という歌舞伎役者が描かれている日本画から着想し、朱色を選択しました。


線と面と3D『麻の葉』 

担当デザイナー:宮内仁巳

使用和柄:麻の葉

<宮内からのコメント>

麻の葉柄の線の集まりが、3Dモデリングのポリゴンに見えたことが発想ポイントです。IT時代にも欠かせない表現のひとつになってきた3Dを、2Dと融合させたデザインを目指しました。古来の平面表現から、現代の3Dへシフトする過程を描き、「麻の葉」の成長・発展という意味と絡め、ITの発展・成長を願う思いを込めました。色彩は3Dのインターフェースらしい暗色の色味にグリーンの光彩を入れ、サイバー感を強調しました。

込めた想い

一時期よりは落ち着きを取り戻しつつあるものの、まだまだ新型コロナウィルスで不安な日々が続きます。今回和柄をテーマに選んだのは、そのような日々への祈りの気持ちも込めました。

五穀豊穣や健康長寿、学業や仕事の成功、子孫繁栄といった祈りや想いが込められた和柄。

きっと1日でも早く、みなさまに心穏やかな日々が戻りますように。

この行燈たちをご覧になって、少しでも癒しや楽しさを感じていただけたのならば、私たちのプロジェクトは大大大成功です!


今年の開催方法について

今年は新型コロナウイルスの影響で、開催方法が例年とは異なり、Youtubeでのオンライン開催となっております。

以下公式サイトより引用。

「2020 松江水燈路」は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、「行燈」などのライトアップの設置は行わず、「おうちで松江水燈路」として、今年の作品のライトアップ動画配信をします。誠に残念ではありますが、新しい形による水燈路をお楽しみいただければ幸いです。

10月1日から順次動画が配信開始されております。

フェンリルの行燈だけではなく、応募のあった手作り行燈作品や新作のアーティスト行燈作品を並べ、無観客で撮影された動画となっております。素敵な作品の中から、フェンリルの行燈をぜひ探してみてください!

実際に現地でご覧いただけないのは残念ではありますが、新しい試みにドキドキしますね!遠方で訪問が難しいかたにも作品がお届けできることは今回ならではかと思います。

詳しくは公式サイトをご確認ください。

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