―— 福利厚生に載らない、うちの会社のクリスマス🎄
はじまりは、いつも通りのオフィスだった
12月某日。
年末らしい慌ただしさはあるものの、特別な予定が共有されていたわけではありません。
チャットも、会議も、デスクの上のコーヒーも、すべてが“いつも通り”。
そんな中で、オフィスに少しだけざわつきが生まれました。
オフィスの一角。
食事スペースの奥。
普段は何も置かれていない場所に、
プレゼントやツリーが…
「あ、今年もこの時期が来たな」
そんなふうに、言葉にしなくてもわかる“気配”が、
12月のオフィスにはあります。
プレゼントは、いきなり用意されるわけじゃない
この会社のクリスマスプレゼントは、
ある日突然、完成した状態で現れるわけではありません。
少し前、社内では“アンケート”が実施されます。
高価なものを書く人もいれば、
実用的なものを書く人もいる。
ちょっとした嗜好品を書く人もいます。
誰かの希望だけが通るわけではありません。
一方で、形式的なアンケートでもありません。
「希望が多かったものは、ちゃんと入っている」
この事実を、社員はなんとなく知っています。
だからこそ、アンケートは“形だけ”にならない。
「イベント」というより、「年末の風景」に近い時間
社長サンタは、社員一人ひとりの、プレゼントを手渡していきます。
写真を撮る人。
照れながら受け取る人。
思わず笑ってしまう人。
盛り上げようとする空気は、特にありません。
でも、不思議とオフィス全体が少しだけ柔らかくなる。
この時間には
「年末らしさ」と「この会社らしさ」が、確かに流れていました。
それは、制度でもなければ、評価にも関係ありません。
就業規則に書かれているわけでもなければ、福利厚生の一覧に載っているものでもない。
合理性だけで考えれば、なくても困らない出来事です。
それでも、この光景が毎年繰り返されているという事実は、
この会社が「何を大事にしているか」を、言葉よりも正直に伝えているように思います。
配られるのは、12月26日の半期報告会
プレゼントが配られるのは、
12月26日に行われる半期報告会の日です。
1年の締めくくり、ではありません。
年末の忙しさがピークに近づくタイミング。
数字の振り返りや、
これからの方針の共有が行われる、
どちらかといえば「気が引き締まる」場です。
その最後に、プレゼントが配られます。
静かな流れの中で、
自然に、その時間はやってきます。
制度では測れない「会社の温度」
会社の魅力は、数字や制度だけでは測れません。
どんな福利厚生があるか。
どんな評価制度があるか。
それらはもちろん大切です。
でも、実際に働くうえで心に残るのは、
こうした「名前のついていない出来事」だったりします。
12月のオフィスで、
社長がサンタになって現れる。
それは、
「この会社は、こういうことを大切にしているよ」
と、静かに教えてくれる瞬間なのかもしれません。
そして、来年もまた
この出来事が、いつから始まったのか。
なぜ始まったのか。
それを詳しく知らなくても、
社員にとっては十分なのかもしれません。
大切なのは、
今年も変わらず、その光景があったということ。
忙しい年末の中で、
少しだけ足を止めて、笑う時間があったということ。
来年も、同じように12月を迎えられたら。
またオフィスに、あの赤い帽子が現れたら。
きっとそれは、
この会社が変わらず前に進んでいる証なのだと思います。