福岡の大学生と話していると、本当に多いんです。
「なんとなく東京」
「行けば何か変わりそうな気がして」
この感覚、否定はしません。
僕自身、遠回りだらけのキャリアを歩いてきましたから。
東京は確かに、動くお金も、案件の規模も、情報量も段違い。
チャンスが多いのも事実です。
ただ、これは20年以上、現場で仕事をしてきた実感なんですが、
実務の世界では少し違う現実があります。
東京に「いる」人は、正直いくらでもいる。
でも、
地方に拠点を置きながら、
東京に“わざわざ来る”人。
この存在は、意外と少ない。
むしろ実務では、福岡から東京に訪問する方が、アポは取りやすい。
「せっかく福岡から来てくれるなら」
「わざわざありがとうございます」
そう言われて、ちゃんと時間を取ってもらえることが本当に多い。
東京にいると、「また今度」「オンラインで」と流されがちだけど、
地方から来る人は本気度が伝わる。
だから話も早いし、関係も深くなる。
地方で成果を出すには、
・限られた情報
・限られた人脈
・限られた予算
この条件の中で、結果を出さないといけません。
だからこそ、考える力が鍛えられ、動く力が磨かれ、最後までやり切る力が身につきます。
この地力を持ったまま東京に出ると、
「若手」ではなく、
一緒に仕事をしたいビジネスパートナーとして見られるようになります。
大事なのは、「どこに行くか」ではありません。
どこに軸を置いて、どこに顔を出すかです。
東京志向は、悪くない。
でも拠点は、憧れではなく戦略で決めた方がいい。
オンラインもある。
出張もできる。
情報も人脈も、自分で取りに行ける時代です。
だから、福岡から出なくても成長できる方法は、いくらでもあります。
できない理由を環境のせいにするのは、もう終わりにしよう。
覚悟を決めて動ける人は、
どこにいても、ちゃんと成長します。
そう腹をくくれる人と、
一緒に仕事がしたい。
環境は人を変える。
でも、甘えたままでは、何も変わらない。