目次
はじめに
5日間のプログラム紹介
ゲームで学ぶ!価値観の違い(アイスブレイク)
IoTを支える「SORACOM Flux」とは?
チームで挑戦!システムづくり
AI認識の精度を探る(プロンプト調査)
最終日の成果発表会
はじめに
肌寒さを感じる季節になりました。秋の終わりが近づいているのを感じます。。。
皆さんこんにちは。クラウドソリューション開発部の寺谷です。
エコモット株式会社では、学生の皆さまに向けたインターンシップを実施しました。今回のインターンでは、SORACOM Fluxを活用したアプリ開発に挑戦していただきました。
本記事では、その取り組み内容と成果をご紹介します。
5日間のプログラム紹介
今回のインターンは、9月12日と16日〜19日の5日間にわたって行いました。
今年は、インターン生を3名募集しました。
毎日テーマを決めて、少しずつステップアップしながら進めていき、
最終日には社員のみなさんの前で成果を発表していただきました。
日ごとの流れは次のとおりです。
- 1日目:会社説明、アイスブレイク、演習Ⅰ (簡易システムの作成)
- 2日目:演習Ⅱ (カメラ設定・連携の応用)、演習Ⅲ (インターバルとモーション検知)、若手社員との座談会
- 3日目:演習Ⅳ (SORACOM Fluxを用いたアプリ開発)
- 4日目:演習Ⅴ (物体検知の精度向上・前半)、先輩社員との座談会
- 5日目:演習Ⅴ (物体検知の精度向上・後半)、成果発表
ゲームで学ぶ!価値観の違い(アイスブレイク)
演習を始める前に、まずは緊張をほぐすため、参加した大学生やその大学のOBと一緒にアイスブレイクを行いました。今回は「itoレインボー」や「バリューズカード」といったゲームを取り入れています。
これらのゲームでは、人によって価値観の違いがはっきり表れるため、仕事を進めるうえで 「自分と他者の価値観を理解することの大切さ」 を体感してもらう狙いがありました。
IoTを支える「SORACOM Flux」とは?
今回は、「SORACOM Flux」 と呼ばれる、IoTアプリケーションをローコードで開発できるサービスを使って演習に取り組んでもらいました。
SORACOM Fluxは、クラウド上でセンサーやカメラなどのデバイスからデータを受け取り、それを処理してアプリやシステムに連携できるサービスです。プログラムコードをたくさん書かなくても、直感的な操作で 「データを取得 → 加工 → 動かす」という一連の流れを簡単に構築できるのが特徴です。
このサービスを選んだ理由は、センサーやカメラからの情報を比較的シンプルに扱え、それをもとに動作する仕組みを作れるからです。
実際に業務でも活用しており、インターンでも取り組みやすく、IoTの楽しさや面白さを体感できる題材として適していると考えました。
チームで挑戦!システムづくり
今回の演習では、あらかじめ課題背景を提示し、それを解決するためのシステムを3人1組のチームで作成してもらいました。
成果物は、カメラで物体を検知し、AIで分析した結果をSlackに通知するシステムです。
下図は、インターン生が実際に作成したシステム構成図になります。
センサーとAIの技術を組み合わせることで、検知から通知までの一連の流れを自動化。チームで役割を分担しながら、試行錯誤して取り組んでもらいました。
この演習を通じて、IoTの基本的な流れである 「データを取得 → 分析 → 共有」 を実際に体験し、仕組みづくりの面白さを感じてもらえたと思います。
AI認識の精度を探る(プロンプト調査)
作成したシステムでは、AIがカメラで検知した物体をどのように認識するかが大きなポイントになります。そのため、プロンプト(AIに与える指示文)を工夫することで、認識の精度が変わるかどうかを調査してもらいました。
実際にプロンプトの内容を変更し、その結果が有意な違いをもたらすのかどうかを検証するため、
カイ二乗検定を用いて分析してもらいました。(下図はインターン生が実際に調査したもの)
統計的な手法を取り入れることで、単なる感覚ではなく「数値的な裏付け」をもとに成果を評価できるようにしました。
最終日の成果発表会
インターンシップ最終日の成果発表会には、多くの社員が参加してくれました。
緊張しながらも堂々と発表し、しっかり準備された資料と共に素晴らしいプレゼンテーションを披露してくれました。
発表後には社員からの質問やフィードバックもあり、技術面の工夫やチームでの取り組み方について活発な意見交換が行われました。参加した社員からは「短期間でここまで仕上げられるのはすごい」といった声もあり、インターン生の努力がしっかりと伝わっていたように感じます。
実際に私も、5日間でSORACOM Fluxとカメラ,AIを使ってサービスを作成できたことは、かなり驚きでした。特に、大学で培った統計分析の知識をインターンシップという場で活かせたことは、大きな自信につながったと思います。
インターン生の皆さんも上流工程から下流工程までの一連の流れを知れて良かった、会社の雰囲気を知れてよかったなど、好印象でした!
今回のインターンでは、チームで協力しながら設計から開発まで一連のプロセスに取り組んでもらいました。この経験が、今後の学びや挑戦に大きな自信となり、さらなる成長につながっていくことを期待しています。