ー今回インタビューするのは、2014年に中途入社された加藤さんです。中途入社とのことですが、転職のきっかけは何だったんですか?
前職もIT業界でSIerにいました。この業界ではよくあることですが、案件によってはモチベーションが浮き沈みしたり、やりたいことが合わなくなってくることがあります。当時は二次請けの仕事をしていたので、今後について考え始めた時に、ちょうどいいタイミングでディマージシェアと出会いました。
−入社の決め手はなんですか?
2点あります。1つ目は、うちはベンチャー的な動きがあるので、いい意味でも悪い意味でも自己裁量、結果主義。そこでチャレンジしたかったという点です。
2つ目は、選考の時点で代表の大内とかなり密に話しができていて意気投合したというのも大きいです。
−加藤さんはPMとしてご活躍されていらっしゃいますが、PMのやりがいは何ですか?
立場・案件によりますが、私個人で言うと裁量権もって意見ができるというところですね。
逆に言えば私の発言・やり方でプロジェクトが大きく傾くこともありますので、「意見の重み」もありますが、それもやりがいに感じます。やっぱり大企業で働いている場合、いくらPMであっても一人の意見がどうこうという話ではないので、当社のこの規模ならではのやりがいだと思います。
−印象的な案件・エピソードはありますか?
直近のプロジェクトが今月リリースになるんですが、この案件の規模が私のキャリアの中でもかなり大きくて、要件・提案から含めると1年以上の足掛かりのプロジェクトでした。これまで大小様々なプロジェクトを経験してきましたが、ここまでの規模の案件は初めてでした。
例えば、1ヶ月の案件でも3ヶ月の案件でも、ちょっとした事件が起きることはあります。ただそんな中で、1年っていう開発期間を乗り越えたこと、プロジェクトトメンバー全員でリリースまで持ってこれたことは、自分としてもキャリアのポイントになりましたね。自信にもつながりました。
−大プロジェクトですね。その案件のなかで苦労したことはありますか?
もちろん、たくさんあります。
例えば、仕様変更ってやっぱり常にあるんですよ。これぐらいの期間、つまり半年以上掛かるプロジェクトだと、当初の計画から180度変わった要件になったりします。そこのすり合わせがすごく大変でしたね。「できません」が通用しないので。そこをうまく調整してお客様の納得のいく提案をする、それを何百本も繰り返す。相手にこちらの提案をいかに納得してもらえるか、そこが大変でしたね。
−なるほど。その提案は主にどなたがやっていたんですか?プロジェクトメンバーの皆さんですか?
そうですね、メンバー同士で協力していました。
ちなみに今回は若手主体のチームだったんですよ。
一番上で3年目がリーダーで、あとは2年目と、さらに若いベトナムメンバー、というチームでした。
−かなりの若手主体ですね。アサインの意図はありましたか?
「経験を積んでもらうため」というのもありますが、3年目のPLは技術力がとてもに高かったので、その子をまず主軸に置きました。あとは、オフショアがキーワードになっていたので、そこはボリュームをおいていけるところまでいく、という計画でした。途中でうまくいかなくなる可能性も考慮し、念のためあらかじめ別のプランも用意はしていたんですけど、それを実行せずにゴールできました。
−やっぱりその案件はワクワクしましたか?
しましたね。というか成功しかイメージできなかったです。
今までも、例えうまくいかなかった時でもゴールのイメージはできていたのでその延長上にいた感じですね。じゃないと精神的にきついところもあるので(笑)
ただ、それだけやりがいも大きいものです。若手のリーダーも「もしかしたらできないかもしれないと思ってました」って言ってましたからね。最初から彼も一緒に入っていたので、最後の1ヶ月前までできないかもしれないと思っていたらしいです。でも、それをしっかりやり切った、しかも誰もリタイアせずに。これは達成感がすごかったです。
−なるほど、それだけ難しい案件だったんですね。リーダー以外のメンバーはなんておっしゃってましたか?
今回、当時の新卒メンバー(今の2年目)が2名アサインされていました。去年の10月ぐらいからずっと動いていたんで、新卒で入社して研修上がりたての2名をメンバーに入れていました。そこから頑張って、今は彼らもお客様と実際にやり取りして、仕様をつめて、開発して、っていうところまで立ち上がったので、もう私からは手離れした感じですね。もともと技術的にもエンジニア色が強い二人ではありましたけど、すごく成長したなあと思います。
−やはりその案件が彼らを成長させたんですかね?
そうですね、かなりいい経験になっていると思います。いわゆるウォーターフォールの案件だったので
上から下まで一気通貫で経験できる、っていう感じでしたから。
−大きな案件を新卒メンバーに携わらせるのはすごいですね、会社の文化なんですかね?
そうですね、他の案件でも若手にどんどん経験させるっていうのはよくあります。プログラムだけではなく、お客さんとのやりとり含めて、いろいろと経験してもらっています。
−入社してからのどういうキャリアを歩んできたのですか?また、どういう経験が活きましたか?
入社当時は受託案件をほぼメインで対応してきたんですけど、1個目の案件が「1」だとすると、それが倍々で規模が大きくなっていきましたね(笑)例えば、1000万円という金額の案件も自分としては十分大きかったんですけど、そこから倍々ゲームで増えていきました。
−それらの仕事にはどういう風に関わってきましたか?キャリアストーリーを教えてください。
それぞれお客様は異なりますが、全ての案件に最初の提案から入っていました。ですので、その流れからそのままPMPLになり、アサイン、プロジェクト管理、まで関わっています。。
−初めてPMになったタイミングは?
動き方はずっとPMの動き方をしていたので、明確にはおぼえてないですけど、あるときからこれがPMなんだなってなりました(笑)私たちの仕事は一気通貫しているので、それぞれがお客様と関わったり、PMみたいな動き方もしますし。PMはここまで、っていう線引きはないですし。そういう意味では、PMじゃなくてもPMのような経験が積めますね。
−その大きな案件を通して、加藤さん自身が成長したところは?
今回はメンバーが多かったので技術的なところのハードスキルというよりは、コミュニケーションであったり、リーダーシップであったり、協調であったりといったソフトスキルを前面に出していく案件でした。他の案件だと、開発も自分でやることが多かったんですが、今回は規模が大きいのでマネジメントに徹しました。ですので、特にソフトスキル面で成長をしたと感じています。
−部下に「こうなって欲しい」というのはありますか?
「こうなって欲しい」っていうのは、人によって違いますね。技術よりの人と、マネジメントよりの人かというのは、1年目でも、もう出てくるようになるので。技術よりの人には難しい開発案件を渡したり、人とうまく話せるようであればお客様とガンガン関わっていく仕事を任せたりしていますね。その人その人に合わせて育成の方針は変えています。私だけでなく、会社の方針としても一人ひとりに合わせたキャリアプランを意識しています。
−加藤さんは今後どんなキャリアを歩みたいですか?
みなさんそうだと思うんですけど、コロナによって想定していたキャリアパスってガラッと変わる思うんですよ。そういう意味で、技術の学び直し、変化に対応できる応用力、つまり技術のところですね。そこを磨きつつ、対外的に発信できたらなあ、って思っています。
−どういう人と働きたいですか?
エンジニアと言えど、うちの場合は人と向き合うことも多いのでコミュニケーション力も当然必要になってきますね。ただ、技術力もあればあるだけいいです。そうなってくると、偏りなく両方の能力がある人と働きたいですね。技術力・コミュ力、多少の偏りはあれど、バランスよくどちらも持っている人がいいですね。若手が多い会社ですので、若手の中での成長と、チャンスと、出会い、っていうのがディマージシェアにはあると思います。