本記事は就職にあたって用いた私の価値観を紹介することで、それを受け入れたD&Iという会社の雰囲気と価値観の一端について知ってもらうことを目的としております。
■自己紹介
名前:K.S
出身:東京都
大学:社会心理学ゼミ
研究テーマ:精神障害に対して有する知識量と利用されるステレオタイプの関係
サークル:演劇
学園祭実行委員会
障害児臨床研究
アルバイト:塾・携帯・ウォーターサーバーの代理販売・探偵
■就職活動での立ち位置
最近増えつつある考えかもしれませんが、生きるだけなら正社員である必要性はないでしょう。日本は公的扶助が充実しており、保安コストを掛けずとも比較的安全に暮らすことができます。その価値観が根底にあり、私の就職活動は「やりたいことができそうな会社だけ受けて、ダメだったらアルバイトでも友人の会社の手伝いでもやって暮らしていこう」というスタンスでした。
■お金のために働かなくていいなら、何をしてお金をもらいたいかを考えられる
私のいい加減な考えがポジティブに作用したとすれば、自分のやりたいことの輪郭を誰とも何とも比べずに考えられたことです。自身の幸福観を基に在ってほしい世界を思い浮かべ、実現のための手段を抽象的に設定し、それをもう一段階具体化させたテーマが「雇用の創出」でした。雇用を生み出したいなら自分で会社をやってもよかったのですが、それを目的に事業を展開している会社のリソースを活用することで、より広範囲に働きかけることができると考え、就職活動を本格化させました。
■信用金庫、お米屋さん、D&I
私のやりたいことは明確でしたが、今振り返れば業界研究が非常に甘かったです。
皆が「人が好きだから」「地域に貢献したいから」という志望理由で臨む信用金庫の面接で「融資によって中小企業の雇用を守りたいから」、「お米が好きだから」「おにぎり屋さんでアルバイトしていたから」という志望理由が並ぶお米屋さんの面接で「耕作放棄地に稲作コミュニティを形成して地方移住と雇用を促進したいから」と言うような丸くない就活スタイルでした。
一方でD&Iは私の志望理由や価値観を「面白いね」と受容してくれ、内定までいただくことになりました。入社の決め手は最終面接での杉本さんのなかなか尖ったある言葉でしたが、あまりぺらぺらと話すような内容でもないので、ここでは割愛させていただきます。
※気になる方は、D&Iにいらっしゃった時にお話ししましょう。
■今後の展望
入社してから何度も思っていることですが、私の進みたいベクトルとD&Iが目指す社会像は信金やお米屋さんが目指すそれよりも遥かに近似しており、採用してくれたD&Iにも落としてくださった会社にも感謝しています。
今後は障害者雇用を様々なスキームで進めていくことで、幅広い文脈の人たちがより自分らしい生き方を追求できるようになってほしいと考えています。そのために私がやるべきことは、企業にとって新しい事例を1つでも多く生み出すことだと思います。その事例が縦断的に受け継がれる、または横断的に展開されることで多様な形の雇用が創出・維持され、日本社会が私の好きな世界に少しでも近づけば嬉しいです。