【デザミスの事業について】畜産業界を革新するU-motion Platformとは?誕生の背景と実現したい世界について | デザミス株式会社
こんにちは!デザミス株式会社の採用担当です。本日は、CBOの菊池さんにインタビューをしてまいりました。U-motion Platformが生まれた背景U-メディカルサポート・U-Cash が生ま...
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こんにちは!デザミス株式会社の採用担当です。
本日は、デザミスが挑戦する「アグリテック業界」についてご紹介します。
についてお話しして参りますので、「社会的意義のある事業に携わりたい」や「日本の食文化を守りたい」そんな想いを持たれている方にはぜひ読んでいただきたいです。
アグリテックとは、ICTやロボット技術を活用して農作物の生産を行う新しい形態の農業です。テクノロジーを農業に導入することで、生産技術の継承や次世代の担い手の確保、作業の効率化など、農業が抱えるさまざまな課題の解決が期待されています。
デザミスの市場は基本的に牛です。日本には約400万頭の牛がいて、この数はデザミスが設立してから8年間ほぼ変わっていません。したがって、牛一頭に一個のセンサーをつけると仮定すると、日本国内の市場は400万頭分です。
一方、世界には約15億頭もの牛がいて、日本に比べると圧倒的に海外の方が市場規模が大きいです。そのため、デザミスでは海外展開にも力を入れており、アメリカ、オーストラリア、インドネシア、インド、中国 などに積極的にアプローチをかけています。
また、日本の畜産業は食料自給率に含まれません。というのも、飼料のほとんどが海外からの輸入なので、日本で自給自足していることにはならないのです。飼料だけでなく、酪農に使われる機械なども多くが海外製です。このように、日本の畜産業は海外の技術によって発展してきたという背景があります。
しかし、日本人の民族性でもある細やかな管理能力によって、日本の畜産技術はとても高いレベルにあります。そこでデザミスは、日本の畜産技術で培ったIoT技術を使って、世界の畜産業の経営効率改善に力を入れて行きたいと考えています。
これまで海外の技術に頼ってきた部分を、日本のIoT技術を使って効率化し、世界の畜産業の非効率な部分を改善していくことが、デザミスの海外展開の大きな目的の一つです。
簡単に言うと、牛一頭一頭にセンサーを取り付けて、牛の行動を分析するシステムです。牛が走っている、歩いている、餌を食べている、反芻している、寝ている、といった行動を24時間365日監視します。
そのデータから牛の問題点や課題をアラートでお知らせします。牛は通常、餌を食べて水を飲んで寝るというパターンを繰り返しますが、病気になると人間と同じで、体がだるくなり、行動に変化が現れるんです。この変化を早期に捉え、「病気の可能性がある」というアラートを出す仕組みです。
U-motionが必要な理由には、業界が抱える課題が背景にあります。大規模な牧場では、何百頭、何千頭もの牛が飼育されており、すべての牛を24時間365日監視するのは不可能です。
しかし、牛の健康状態を見逃すと病気になり、生産効率が落ちてしまいます。牛をきちんと管理することは、利益を出すための重要なポイントなんです。
そこで、牛一頭一頭を人に代わって管理する方法が必要になります。センサーやIoT技術を活用して牛を管理することで、農家さんの労働負担を軽減できたら良いですよね。このような発想が、U-motionの開発の原点です。
実は、U-motionは、農家さんのニーズから生まれたものではなく、デザミスがゼロから市場を作り上げたものです。極端に言うと、牛一頭一頭にセンサーをつけて24時間管理したいと考える農家さんはほとんどいませんでした。
というのも、農家さんの発想は、例えば牛が病気で死んでしまったり、生産効率が悪くなったりすることを「生き物だから仕方がない」と捉えることが多いんです。この「生き物だから仕方がない」という考え方は、「ロスコストがあっても仕方がない」という発想と同じです。
デザミスは、このような農家さんの価値観を変え、若い人たちが「農業って先進的でかっこいい!」と思うような憧れの産業にしたいという想いでU-motionを開発しました。
また、ベテランの農家さんは、牛舎を一周して確認すれば、牛の異常に気付ける方もいらっしゃいます。しかし、いずれ 若い世代に引き継がれ、牛の頭数も増え、従業員を雇うとなると、生産効率が落ちるのは明らかです。そこで、ベテランの目の代わりになるもの、次の世代に残すツールとしてもU-motionを活用して頂きたいと考えています。
前述した通り、デザミスの大きな目的は、「畜産経営の効率を上げ、スマートな産業にしたい」ということ。U-motionを活用しながら、畜産業界をよりスマートで魅力的な業界にすることを目指しています。
デザミスは9年目に入り、U-motionの活用方法が大きく変わりました。今年から営業本部は“セールスコンサルティング本部”と名前を変え、U-motionのデータを活用した牧場経営の総合データコンサルティングになることを基本方針としています。
U-motionで得られるデータを使えば、牧場の運営課題を明らかにしたり、牛の病気や発情などを早期に発見し、経営の問題点や課題を改善することができるんです。
畜産農家はまだ属人的な管理が多く、どんぶり勘定的な部分が残っています。U-motionは、あくまで手段で、デザミスの役割は、経営改善に悩む牧場経営者と共に課題を解決すること。
デザミスは、U-motionの導入とともに多くのデータを蓄積し、業界でNo.1の地位を築き、お客様にも認めていただけるようになりました。今後も、データを活用して畜産農家の課題解決をサポートし、効率的で収益性の高い牧場経営を実現するためのコンサルティングを提供していきたいですね。
U-motionを、畜産業界全体を管理できるような身近なものにしたいと考えています。インターネットやSNSがこれだけ発達しているにもかかわらず、業界全体でのつながりはまだ弱いです。同じ畜産業界の農家同士がローカルで集まって繋がっていることはありますが、業界全体での情報共有はまだ不十分です。例えば、畜産の材料を売っているサイトが少なかったり、同じ商品が県によって大きく値段が違うこともあります。
U-motionのネットワーク上に畜産業界専用のネットワークを作って、さまざまなサービスの向上を目指していきたいと考えています。畜産業界がネットワークで繋がり、そこに利便性の高いサービスが次々と生まれれば、業界全体が発展します。U-motionを畜産業界のすべての人の日常に浸透させ、農家さんが欲しい情報をすぐに手に入れられるような環境を実現したいですね。
※詳しい取り組みについては以下をご覧ください!↓
畜産業界は守らなくてはならない業界です。というのも、畜産業界がなくなってしまうと日本でお肉や牛乳が取れなくなり、すべてを海外から輸入することになってしまいます。しかし、経済が発展していく中で、東南アジアなどの国々でも需要が増え、日本への輸入が難しくなる可能性もありますよね。
そのためにも、日本の畜産業界を守り、発展させることがデザミスの使命だと考えています。この想いに共感し、「日本の食文化のために貢献したい」と感じていただけた方からのご応募お待ちしております。