やえやまファーム | 石垣島の恵みと新たな農業をお届け
石垣島の恵まれた自然を生かし循環型農業を目指すやえやまファーム公式サイト。「第六次産業」化を進めることで、全国へ安心で安全な有機パイナップル、南ぬ豚(ぱいぬぶた)、石垣島産黒毛和牛をお届け。バケーションファームでは様々なアクティビティもご用意しております。
http://www.yaeyamafarm.net/
D2C dot 沖縄オフィス ディレクターの伊藤さんが、石垣島で循環型6次産業に挑戦する「やえやまファーム様」と取り組んでいる地域産業支援活動と、その魅力について記事を執筆しました。
社会的に価値のある循環型6次産業に挑むやえやまファーム様の事業と、その中でどのように弊社がご一緒させていただいたかを紹介しておりますので、ぜひご覧ください!
こんにちは、D2C dot 沖縄オフィスの伊藤です。今回、初めてnoteの執筆をいたします!沖縄という、東京から約1,500kmも離れた自然豊かな地で生活しながら、クリエイティブの最前線である東京のクライアント様の仕事が出来ることに魅力を感じ、7月にD2C dotに入社いたしました。現在はディレクターとして、東京のメンバーとリモートでやり取りをしつつ様々な案件に携わらせていただいております。
そんな私ですが入社して間もなく、石垣島で循環型6次産業に挑戦するやえやまファーム様の支援にも関わることになりました。今回はD2C dot 沖縄オフィスが取り組んでいる、地域産業支援活動とその魅力についてご紹介いたします。
農業生産法人 有限会社やえやまファームは、石垣島で循環型6次産業を営む企業です。6次産業とは、生産(1次)、加工(2次)、販売(3次)の全てを一貫して行う業務形態を指しています。6番目、ではないんですね!
▼やえやまファーム公式サイト
さらにやえやまファーム様では、通常廃棄されるパイナップルの搾りカスを飼料に混ぜて牛や豚を育て、その牛や豚の糞尿を肥料化して農作物を育てる循環型農業を行っており、本来捨てるものを有効活用することを心掛けています。石垣島のパイナップルを食べて育った南ぬ豚(ぱいぬぶた)を使用した人気商品「南ぬ豚 網脂ハンバーグ」は、雑味がなく旨味たっぷりの肉汁が溢れ出る絶品です!!やえやまファーム様の商品は公式オンラインショップで購入可能です。
今回、D2C dot 沖縄オフィスがお手伝いさせていただいたのは、このECサイトとSNSを通じたファンづくりです。9月にはマリンポートパートナーズ様と合同で勉強会を実施し、ECサイトの売上の考え方やSNSにおけるファンとのコミュニケーションについて事例を交えながらお話しさせていただきました。D2C dotとして沖縄の企業を支援するのは初めてのことであり、また沖縄にオフィスをかまえる企業として、地域に根差して社会的に価値のある循環型6次産業に挑む企業のお手伝いが出来たことは大変意義のあることだと思います。
▼やえやまファーム ECサイト
▼マリンポートパートナーズ 公式サイト
ここからは、やえやまファーム様が現在こだわりをもって取り組んでいる事業の一つである、化学肥料や化学農薬を一切使わない国内唯一の有機パイナップル栽培の魅力をご紹介いたします。先日有機パイナップル栽培の現場を訪れる機会をいただけたので、アナリストの長濱と2名で現地に行ってまいりました!
やえやまファーム様の有機パイナップル農場は、石垣島の市街地から少し離れた場所にあります。高台にある農場からは一面に広がるパイナップルの苗越しに石垣の美しい海を一望でき、『この眺めが島内で一番のお気に入りです』と担当者の山中さんは語ります。初めて食べた有機パイナップルに感動し、有機栽培にのめり込んでいったという山中さん。効果が明確な化学肥料や化学農薬を使えないため、土壌の状態や肥料の配合などトライ&エラーを繰り返す必要があると言います。何度も試行錯誤して改善していく作業はWEBマーケティングさながら!自らの仕事との共通点に感銘を受ける長濱と私ですが、パイナップルの場合は苗植えから出荷までには2年がかかるため本当の成果がわかるのは2年後・・・。結果がすぐに出やすいWEBの世界とのスケールの違いにも驚かされます。
国内では、ここ、やえやまファームでしかパイナップルの有機栽培が行われていない現状を慮ると、その難しさを痛感します。通常のパイナップル栽培の場合は、化学肥料や化学農薬を使うことで作物を病気や害虫などの被害から守ることができますが、有機栽培ではパイナップルそのものの強さで病気と戦ってもらうことしかできません。更にはネズミやイノシシなどにとっても無農薬のおいしいパイナップルが実るやえやまファームの農場は格好の餌場であり、害獣から作物を守るための工夫もより一層求められます。昨年度には、その恐れていたイノシシの被害に遭ってしまい有機パイナップルが全滅し、出荷ができなくなってしまったということもあったそうです。
全滅の被害から、一時はパイナップルの有機栽培を諦めようとも考えたという担当の富田さん。しかしもう一度だけ頑張ってみようと再起し、現在の農場に場所を移して一から土壌を耕し始めたと言います。狩猟の免許を取り地元の猟友会に入って連携する、カカシに臭いを付けて人の気配を出すなど新しい対応策を講じつつ、ようやく来年の出荷が見込めるところまで来たそうです。出荷まであと半年というところまで成長し、無農薬のため一定には育たず不揃いの大きさで並ぶパイナップルたちが愛らしく見えるとのこと。私も出荷したてのパイナップルに会えるのが待ち遠しいです!
これだけ魅力的なストーリーが詰まったやえやまファーム様の有機パイナップル栽培ですが、D2C dotの企業理念「伝えたいコトを伝わるカタチに」の下、D2C dotがどのようにストーリーを伝えるお手伝いが出来るのか、とても考えさせられるお時間でした。貴重な機会をくださったやえやまファームの皆さま、ありがとうございました!
今回はD2C dot 沖縄オフィスの取り組みである、地域に根差した社会的に価値のある事業に挑戦する企業の支援活動をご紹介いたしました。私自身は入社して間もないですが、やえやまファーム様とお仕事をさせていただくなかで、東京のクライアントのお仕事に関わりつつ、沖縄にいなければ出来ない地域貢献に携わることができるD2C dot 沖縄オフィスの魅力を再発見いたしました。沖縄の企業の「伝えたいコト」を沖縄にいるからこそできる「伝えたいカタチ」にして行けたらと思います。
D2C dotでは、沖縄オフィスで一緒に働くメンバーを募集しております!
ご興味をお持ちいただけましたらご連絡ください。
ご応募お待ちしております!