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AI(人工知能)はITエンジニアの仕事を奪ってしまうのか?対AI生存戦略における「本当のリスク」を考える

こんにちは、元バンドマン(担当はベース)で現在はIT企業で人事・広報を担当している兵永です。


今回は「AIがITエンジニアの仕事を奪うのか?」というテーマについて、IT業界の片隅にいる私の目からみた意見をお伝えしたいと思います。


先に結論をお話すると、実際にAIに仕事を奪われるITエンジニアも数年後には出てくるのではないかと予想しています。


それだけここ数年のAI技術の進歩は著しいと感じるのです。


これからの将来、自分の仕事がAIに淘汰されないためにも、改めて考えるきっかけとして頂ければ幸いです。

●AIはプログラミングが得意

2020年代に入ってからAIがブームになっており、特に「生成AI」の領域は爆発的とも言える進化を遂げています。


AIチャットボットのChatGPTをはじめ、画像生成や音楽生成ができるAIなどが世の中に広まっており、当たり前のように使われるようになりました。ITの領域においては、プログラミングを生成するAIをサービスとして提供している事業もすでに存在しています。


また先述のChatGPTでも、プログラミングコードを生成することは可能です。


プロンプト(命令文)を入力すると、その通りに言語に合わせたプログラミングコードを表示してくれます。


JavaでもPythonでもC言語でも、指定したプログラミング言語でのコード生成ができます。


もともとAIは決まったルールの中で、決まったとおりに処理を行うことが得意なので、プログラミングのコーディングとは相性がいいのかもしれません。


他にも既にあるコードを解説してくれたり、デバッグのサポートをしてくれるなど、使い方次第ではとても便利なものになります。


ただし、プログラミングや開発について何も知らない人が「あんな事ができるプログラムを作って」と伝えるだけでパッとできるような便利さはまだ備わっていないようです。


そういう意味では、プログラマーの地位は安泰なのかと思われますが、近年は「ノーコード」や「ローコード」といったプログラミングを使わずに開発を行う手法も生まれ、知識やスキルがなくてもアプリケーションを作れるようになってきました。


そのうちWebアプリケーションやソフトウェアを自動生成できるAIが登場してもおかしくありません。


そのような背景から、仕様書に書かれている内容をコーディングすることしかできないプログラマは、いずれ新しい技術に飲み込まれてしまう可能性は十分にあると感じます。


なにより、AI技術の進化の早さを見ていると、遠いと思っていた未来は、意外と近くまでやってきていると思ったほうが良さそうです。

●人とAIを繋ぐエンジニアは必要

私達のようなIT業界では、基本的にはお客様がいて、そのお客様の希望や要望を叶えることで報酬を得るビジネスモデルになるのですが、現段階ではお客様と開発者を繋ぐ役割の人間が存在するケースが多くあります。


いくらAIがプログラミング言語でコードを書くことはできても、そのAIにうまく指示を出して、お客様の希望を叶えられているかどうかをチェックすることは、まだまだ人間に求められているようです。


お客様の要望を仕様書に落とし込む仕事をしているシステムエンジニアは、すぐにはAIには影響されない可能性が高いです。


それはネットワークやサーバシステムの構築などのインフラ領域も同様です。


現段階ではPCや機器を設定することはできても、全体のシステムの設計を行うAIの仕組みは今のところは無さそうです。


単純なエンジニアとしての技術だけでなく、経験や開発実績が求められるような立場にたってしまえばいいのですが、その下積みになるような仕事から優先的にAIの仕事に変わっていくでしょう。


そうなってしまってからでは、よりスキルアップの機会を得ることが難しくなると予想されます。


個人が成長するのが先か、AI技術の進化が先か、すでに時間との戦いになっているのかもしれません。

●「変化しない事がリスク」は生存戦略の基本

2024年現在の日本においては、AIはあくまで人間に使われる事を前提としていることもあり、能動的に何かを生み出すということについてはできていません。


逆に言えば、うまく使える人からすれば、本来人の手や時間がかかる部分を、最小のコストで実現することができるため、そこにヒューマンリソースを割く必要がないということです。


ITエンジニアにおいても、「誰でもできる仕事」というものは、AIにとって代わられてしまう可能性が高く、すでにその兆候は始まっているようです。


こちらも議論の的になることが多いですが、AIに関する法整備なども日本ではまだ未熟な状態です。


今後、法律でAIの利用が制限される事があれば、状況が変わると思いますが、少子高齢化が進む日本では、雇用を守るために法律でAI利用に制限をかけるような事は考えにくいと思います。


ここまでの話は、中小IT企業の人事が2024年時点で感じている主観的な事ではありますが、すでにその立場の者でも感じられるレベルで世の中が進んでいるということだとも捉えて頂ければと思います。


不確定要素が多いことですが、どうなるか分からない世の中だからこそ、自身のスキルや働き方を見直し「現状維持のままでいいのか?」と考える機会を持つことが大切では無いでしょうか。


「変化しないことがリスクだ」と考える起業家や経営者も多いようですし、進化論で有名なチャールズ・ダーウィンも「種の起源」という著書の中で「最も強いものが生き残るのではない。 最も変化に敏感なものが生き残る」という言葉を残しています。


新しい技術に自分自身が淘汰されないためにも、変化を恐れない柔軟さを身に着けたいものです。

シーエスコミュニケーションも、四半世紀続けてきたネットワーク・インフラの事業だけを続けるのでなく、エッジAIの事業に乗り出し、大きな変化をしているところです。


■エッジネットワーク紹介動画【株式会社シーエスコミュニケーション】


バーコード不要!最速0.2秒で画像識別ができる「AIレジ・Truly」のエッジコンピューティングってどんな技術? | シーエスコミュニケーションのお仕事って?
シーエスコミュニケーションは、2023年10月に幕張メッセで開催された「第4回AI・人工知能EXPO」にて、「AIレジ・Truly」のデモ機を公開しました。EXPO当日は、「AIレジ・Truly...
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シーエスコミュニケーションでは、一緒に未来に向けて変化し続けていけるメンバーを募集しておりますので、興味のある方はぜひお気軽にご連絡下さい。


ここまで読んで頂きありがとうございました。

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