丹治 雄弥のプロフィール - Wantedly
CREFIL株式会社, 代表取締役 データを活用した戦略策定やマーケティング、システム構築を大手企業(売上数百億〜数千億規模中心)向けにサービス提供しています。 また、スポーツ業界向けにSpohabiというBtoBとBtoCの側面をもった自社サービスをプロダクトオーナーとして、事業推進しています。 ...
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CREFILは、2019年1月創業した都内のITベンチャー企業です。
CREATE FIELD(夢を実現させる場所をつくる)をミッションに掲げ、大手クライアントに向けたデジタル課題解決支援や、“スポーツ×IT”のプラットフォーム「Spohabi」を運営しています。
飽きるのが怖い。だからこそ、
常に“面白そうな挑戦”に飛び込みたくなる。
そう語るのは、CREFIL代表の丹治さん。
これまで歩んできたキャリアは、常に「人と向き合い」「挑戦を選び続ける」道でした。広告代理店からコンサルティングファーム、そして25歳での初起業。2019年には、COO・大越と共にCREFILを創業しました。
一見すると華やかに見えるその歩みの裏側には、着実な努力と徹底した現場志向があります。“勢い”だけではなく、誠実さと実行力で組織を築いてきたのです。
本記事では、丹治さんが語る「これまで」と「これから」、そしてCREFILという組織に込めた想いを紐解いていきます。
CREFIL株式会社 代表取締役 CEO 丹治 雄弥
千葉大学工学部メディカルシステム工学科卒業後、株式会社アドウェイズとアビームコンサルティング株式会社を経て、2013年に25歳で起業を経験。2019年1月、COO大越と共にCREFIL株式会社を創業。現在は、大手クライアントへのデジタル領域課題解決支援や、スポーツ×ITの自社サービス「Spohabi」を展開中。
1.キャリアの原点からCREFIL創業まで
「留学が人生を変えた。“人と接点を持つ仕事”へ」
「世界に挑んだ若手時代。その手応えがCREFILの土台に」
「迷った末に選んだ“起業の道”」
「軌道修正と決断、そして新たなスタート」
2.CREFILのこれまでの歩み
「“挑戦できる土台”をつくるための事業設計」
「次のプロジェクトを呼ぶ、実績づくり」
「Spohabiはゴールじゃない。“その先”を見据えて」
「“チームで楽しく働ける環境”が組織を強くする」
「“熱量”を感じた瞬間が、最高に嬉しい」
3.海外拠点への思い
「“海外に挑む”第一歩はセブ島から」
「“年明けには始動” いま何してる?」
「CREFILのグローバル展開計画」
4.これからのこと
「若手だからこそ、思いっきり挑戦できるフィールドを」
「次のステージは“3年後”。CREFILのロードマップ」
「“夢を実現させる場所”を求めている人へ」
── 大学の学部とは全く違う業界に新卒入社した理由はなんでしょうか?
きっかけは、大学3年生のときにカナダへ語学留学したことです。
ずっと留学への思いはあったので、本当は1年くらい行きたかった。
ですが、自費でいけるのは1ヶ月が限界でした。
ただ、そんな短期間の中でも世界中の人々と出会い、私の中の世界観は大きく広がりました。
語学学校の友人たちとは毎晩のように飲みに出かけ、彼らとの交流を思いきり楽しみました。ホームステイ先には2回しか帰らなかったほどです(笑)
この経験を通じて、“人と接点を作ることの楽しさ”や“そこから得られる学びの多さ”に心を動かされました。
そして、「人と接点を作ってビジネスをするのが、面白そう」と思うようになり、そこから一気に方向転換して、営業やコンサルティングの道へ進むことを決断しました。
── 広告代理店やコンサルティングファームではどんな経験をされましたか?
新卒で入社したWEB系大手広告代理店は当時上場ベンチャー企業ということもあり、入社直後から数多くの経験を積むことができました。WEB広告の営業から運用、新規事業の立ち上げも経験し、ある時には8万社に営業をかけるような取り組みもしました。
その一方で、仕事内容は想像以上にルーティンが多く、WEB広告の商材自体が徐々に単調に感じられるようになったとき、「飽きない仕事をしたい」という思いが強くなっていきました。
そこで、SI(システムインテグレーション)にも強みを持つ、日系の大手コンサルティングファームへ転職することにしました。“ファーム”を選んだ理由は、「早い段階でスケールの大きい仕事がしたい」という思いからです。
ここでは、一つのプロジェクトが終わるとクライアントもソリューションも変わり、要件定義からリリースまでを何度も経験することで、圧倒的な成長を実感できました。
また、数十億円規模のプロジェクトやそのマネージャーたちの姿を間近で見て、自分のロールモデルも見つけることができたんです。
このときの経験は、CREFILの原点にもなってます。
特に記憶に残っているのは、難易度の高いプロジェクトを海外へロールアウトした経験。これにより、「海外に挑戦したい」という思いが芽生えました。自分たちが作ったものが世界に広がっていくことが誇らしく、楽しかったんです。
実はこのとき、人生初の”ビジネス英会話”でした。
会議もシステム設計書も全て英語なので決して容易くありませんでしたが、それ以上に「楽しかった」という思い出が今も残っています。
── その後、25歳で会社を立ち上げたきっかけはなんでしょうか?
広告代理店時代に知り合った方に、ビジネスパートナーとして誘われたことがきっかけです。実はその直前、海外展開のプロジェクト成果を評価いただき、ロンドン行きも誘われていました。
どちらも非常に興味のある話ではあったのですが、「自分たちのプロダクトを海外に展開していく方が得られる経験が大きいだろう」と考え、コンサルティングファームを離れ、起業の道を選びました。
当時の私は若さもあいまって“天才タイプではないが、100倍努力をすれば勝てる”という自信があったので、不安よりも挑戦への意欲の方が勝っていましたね。
サンフランシスコで開催されたピッチイベントに登壇する丹治
── 1社目を離れて、CREFILを立ち上げたきっかけはなんでしょうか?
初めて起業した会社では、”新規事業にどんどん挑戦していく”姿を目指していたので、グローバル市場を見据えた旅行特化のSNSやモバイルアプリを開発してました。
しかし、事業をうまく軌道に乗せることができず、資金調整のために3年間だけSES(システムエンジニアリングサービス)に注力することを提案しました。その結果、3年でしっかりと売上が作れるようになり、改めて新規事業に着手しようとしていたところ、会社の方向性が自体がSESへとシフトしていくことになり、事業を創りたい思いのあった私はここで会社を離れる決断をしました。
そして、1日後にはセブ島へ語学留学してました(笑)
この時点では、「事業を創りたい」「海外に行きたい」という思いが大きく、日本で仕事をする気はなかったんです。
そんな中、帰国後に当時の社員だった大越さん(現・COO)に挨拶に行きました。彼と一緒に仕事をするのが好きだったので、彼と一緒なら日本で仕事をするのもアリだと考え直し、私から大越さんをお誘いしたのがCREFILの始まりです。
セブ島にてプレゼンテーションをする丹治
── 創業後、これまでどんな流れで事業を築いていきましたか?
事業の進め方は、前の会社での経験が大きく影響しています。
前の会社では、新規事業に苦戦した後に事業基盤を築くといった流れになってしまいました。それは結果として、組織全体が「安定的な売上を守ること」に意識を傾けるようになり、新たな挑戦をしづらい雰囲気を生んでしまったのです。
CREFILではその反省を踏まえ、"逆の流れ"を意図的に設計しました。
つまり、「事業基盤をしっかりと固めた上で、ビジネスを広げていくこと」を重視しています。
具体的には、「デジタル領域で事業基盤を築く」「その利益を元に新たな事業に挑戦する」「さらに海外へと広げていく」というステップです。
新規事業では、まだ世にない価値を形にする分、スケールするまでに時間がかかります。さらに、スタートアップステージは一般的に数年単位で進むため、その間メンバーが多様な経験を積みにくいという課題もあります。
その点、デジタル領域のプロジェクトはクライアントの業界や課題、提供するソリューションも1つとして同じものはない。
私自身がコンサルティングファームで経験したことでもありますが、要件定義からリリースまでを何度も経験することは、小さな事業を繰り返し立ち上げるようなもの。学びも成長も圧倒的に大きいと感じています。
そして、この経験の積み重ねこそが、メンバーの市場価値を高めることにつながります。
CREFILでは、そんな環境を通じて「自由に挑戦できて、成長できる組織」を実現したいと考えました。
創業当初のCOO大越(左)とCEO丹治(右)
── デジタル領域で大手クライアントを獲得できているのはなぜでしょう?
もちろん、創業当初は私自身の人脈がきっかけとなることもありましたが、
最大の理由は、“CREFILがこれまでプロジェクトを失敗させたことがない”という実績です。
また、私自身のプロジェクト選定基準として「数字を作る」ことだけではなく、「面白そうか」「次に繋がりそうか」「クライアントの知名度はあるか」といった観点を重視しています。
数は多くなくても一つひとつのインパクトが大きいため、他社よりも印象に残りやすい。CREFIL自体のブランド力は大きくなくても、クライアントのブランド力で自然と信頼に繋げていくことができています。
そして、こうした実績を着実に積み重ねられている背景には、プロジェクトに集中できる環境があります。
一般的なITコンサルティング系のベンチャーでは、1人で5〜6件を並行して担当するスタイルもよく見られますが、CREFILは違います。
大手クライアントからのご依頼をいただけているおかげで、プロジェクトにしっかり向き合える体制を築くことができているため、成果としても相乗効果を生んでいると感じます。
現在の大手クライアントとの取り組みも、こうして積み重ねてきた過去の実績を評価いただいた結果、様々なご紹介に繋がって生まれてきました。
── では、デジタル領域の基盤を持ちつつ、新規事業としてSpohabiのような自社サービスを選んだ理由はなんでしょうか?
まず、新規事業を始めた一番の理由は、「メンバーの市場価値を上げ、そのぶん報酬にも反映できる組織にしたい」からです。
そのためには、収益のポートフォリオをたくさん組むことも重要だと考えています。
デジタル領域のプロジェクトは長くても3年程度で、常に新しいプロジェクトを回していく必要があります。一方で、自社サービスのSpohabiでは、ストックビジネスとして安定した収益を築いていける。
長い目で見れば安定に繋がり、次のチャレンジができる環境を作ることができるんです。なので、ゆくゆくはSpohabi以外の新規事業もどんどん生まれていってほしいと思っています。
── 事業を進める上で、代表として意識していることはありますか?
私が意識しているのは、まずは「ちゃんと売上を作る」ことです。
その前提があった上で、「2人以上の"チーム"にする」「客先常駐させない」という原則を守っています。
前の会社では、最初から急激に人を増やした結果、それに相まって離職率も増えてしまいました。その背景として、クライアントに1人で常駐するような業務が多く「なぜこの会社にいるのか?」という魅力を社員に明確に伝えることができていなかったんです。そんな経験を踏まえて、チームで楽しく働ける環境をつくることを意識しています。
次に、「縦社会にしない」「教え合う文化」も重視しています。
言いたいことが言えない、コミュニケーションの少ない会社にはしたくありませんでした。創業当初から2ヶ月に1回、全体会を開催し続けているのもこれが背景にあります。事業進捗を共有し、他のプロジェクトが何をしているのか見えるようにしていくことで、組織としての一体感だったりメンバー同士のコミュニケーションに繋がっていたりしています。今ではメンバーたちが企画してくれたイベントやコンテンツも増えて「やっててよかったな」と感じてますね。
また、私の意思決定の基準は、「ワクワクするか」「面白そうか」です。
意思決定する時に、必ずしも自分がやるものではないけれど「自分だったら楽しめるか?」という思想を常に持ち続けることが大事だと思っています。数字だけで見ていると、だんだんつまらなくなってしまいますから。
── こうしてCREFILを築いていく中で、嬉しいと感じるのはどんなときですか?
新しい仲間が入社してくれる時は、いつだって嬉しいです。
「一緒にCREFILをつくっていくメンバーがまた一人増えた」と思うと、本当にワクワクしますね。
他にも、提案が通ってプロジェクトを受注できたときや、無事にリリースが完了したとき、メンバーとハイタッチする瞬間もとても印象に残っています。仕事中以外の場面で言うと、打ち上げや飲み会の中で、メンバーが会社や仕事に対して前向きな思いや意見を話してくれることがあって、そういう“熱量のある言葉”を聞けた時も、すごく嬉しいんです。
── なぜ、海外拠点を立ち上げたいと考えたのでしょうか?
私は、日本市場がこれ以上大きく成長し続けることはないと感じています。
今ある市場の中でどのくらいシェアを上げるか、というのが日本市場の現状です。海外に展開していかないと、会社の成長は止まってしまう。
だからこそ、日本と海外の売上を半々にしたいという思いがありました。
その第一歩がフィリピン・セブ島への拠点立ち上げです。
海外拠点があることで、メンバーもより一層、海外への挑戦がしやすくなるだろうと考えています。
── 今、セブ拠点立ち上げのために具体的に何をしていますか?
まずはフィリピンのセブ拠点を立ち上げるために、登記や場所の確保、採用など全ての計画をまとめている状態です。実はこのあと、立ち上げ経験のある友人に確認してもらう予定です。
おおよそ目処が立ち次第、現地の採用活動を開始して本当に機能するのかを検証したいと考えています。早ければ年内、遅くとも年明けには立ち上げられるのではないかという段階です。
── セブ拠点でまずは何をしたいですか?その先は?
まずは、Spohabi事業の開発拠点として機能させていく予定です。
これが最も早く価値を発揮できる方法だと考えているので、現地では最初に開発に特化したチームを組成していこうと思っています。
新機能の開発時には、プロダクト企画をしてくれている日本メンバーが現地へ出向き、直接コミュニケーションを取りながら進めていく体制を整えていくつもりです。
現在の課題として、オフショア開発の主要言語が英語ではないため、直接コミュニケーションが取りづらい場面があります。一方で、社内には英語が堪能なメンバーが多く、セブ拠点で開発を行うことがSpohabiの品質向上にもつながると期待しています。
また、今後はデジタル領域において、AIや機械学習を用いたビッグデータ活用プロジェクトに注力していく予定です。データ収集や加工など人手を要する工程にも対応できる連携体制を構築していきたいと考えています。
そして、現地メンバーのモチベーションづくりとしては、優秀な成果を挙げたメンバーを評価し、日本で登用する制度を検討中です。
日本での就労には、ビザや給与要件などハードルがあるのも事実です。
それでも、「日本で働きたい」という想いを持つメンバーに応えられるような環境にしていけたら嬉しいですね。
将来的には、フィリピンに限らず、他国にも拠点を広げていきたいと考えています。Spohabi事業をグローバル市場に向けて展開していくのはもちろん、デジタル領域においても海外本社から直接依頼をいただけるような、そんな拠点を築いていきたいと思っています。
── これから、CREFILにジョインするインターン生や新卒メンバーとどんなことをしていきたいですか?
まず、インターン生には、一緒にSpohabiをもっと世の中に広めていってほしいです。マーケティング、営業、CS、事業推進など、どんなアプローチでも構いません。例えば、国際的なダンス大会の運営やDJを呼ぶイベント企画など、Spohabiを通じて様々なサービスの広め方を経験してほしいと思っています。
そして、新卒メンバーには、年齢や社会人経験を問わず、どんどんチャレンジしてほしいです。先ほど話した海外展開なんかも一緒に推進していきたいですし、会社としての“新しい一手”には、常に巻き込んでいきたい。
「新卒だから、ここまでしかできない」という線引きは全く必要ないと思っています。むしろ、色々なことにトライしてもらえるのではないでしょうか。
多くの会社では、まず保守やテスト業務からスタートしなければならないことが一般的ですが、それでは“ミスをしないこと”がゴールになってしまう。
せっかく新しいことに挑戦するんだったら、もっとユーモアのある経験をさせてあげたい。
そして、最終的には「20代で年収1000万円」のプレイヤーを輩出していきたい。CREFIL出身のメンバーが「あいつ、お化けだな」と呼ばれるくらい成長してくれたら、最高ですね(笑)
── 今後、CREFILをどうしていきたいですか?
まずは、3年後に売上30億円を達成し、スタンダード市場への上場圏内に入ることを目指しています。そして、5年後にはその倍以上の売上規模に成長させたい。その中で、億万長者を10人輩出することが、今描いているビジョンです。
その頃には、海外拠点もフィリピンに加え、合計5拠点ほどには広げていきたいと考えています。そして、我々が国際的なイベントを主催しているような状態にしていきたいですね。それは、スポーツの国際大会かもしれないし、最先端のデジタルソリューションを発表するような場かもしれない。あるいは、まだ誰もみたことのない新たな事業が生まれている可能性も大いにあると思っています。
そして、各拠点は、1階がカフェ、2階は宿泊施設、3階はコワーキングスペースといった「社内外の人々が自由に交流できる場」にしたい。
そんな“楽しく交流できる場所”が、世界に広がっていく未来をつくっていきたいんです。
── 最後に、新卒生に向けてメッセージをください!
「社長になりたい」「サービスを立ち上げたい」「グローバルで活躍したい」そういった最短で市場価値を上げたい人は是非お越しください!
皆さんのエントリーをお待ちしています!