オンライン融資管理システム「CE Loan」、オンライン債権管理回収システム「CE Collection」など、金融機関の融資業務のデジタル化を推進するサービスを提供する会社、クレジットエンジン。
提供サービスを聞いただけでは、なかなか働く人の姿まで想像できないという方もいるのではないでしょうか。
今回は、部署も職種も違うクレジットエンジンの4人のメンバーが集まってくれました。彼らに、働き方やコミュニケーションの取り方、現在の思いなどをざっくばらんに語っていただきました。前半は、みなさんのバックグラウンドや働き方に焦点を当てます。
ユニス ヤンさん
香港生まれ、アメリカ育ちのUIデザイナー。
原 健太郎(はら・けんたろう)さん
Biz Dev(事業開発)チームで海外事業を担当。
アルゼンチン生まれ、23才までアルゼンチンで育つ。
石塚 賢人(いしづか・けんと)さん
Biz Devチームで営業担当。
生粋のシティーボーイ、信用金庫からクレジットエンジンに入社。
野澤 詩織(のざわ・しおり)さん
Engineerチームで座談会最年少。ゲームが大好き。
ひとりずつ自己紹介をしていただいてみてびっくり。バックグラウンドも、育った国も違う、個性豊かなメンバーが集まっています。さらに、リモートワークのおかげで顔を合わせるのは数回目というメンバーもいるのだとか。にも関わらず、座談会が始まる前から雰囲気は和やかです。さっそく、最初の質問を投げかけてみます。
前職と何が違う? クレジットエンジンの仕事
──これだけ個性豊かなメンバーなので、前職などバックグラウンドも違うと思います。クレジットエンジンに入社して、仕事はどう変わったのでしょう?
原:僕はテック業界からきたので、業務ツールなどのギャップはあまりありませんでした。けれど、観光やホスピタリティーを扱う仕事だったので、金融業界への理解を深めるのが大変です。さらに、もともと周りの友人も外資系企業で働く人ばかりだったし、同僚も外国人が多かったので、まだ日本らしいコミュニケーションの取り方に気を遣う部分もあります。でも、クレジットエンジンはカジュアルな雰囲気なので、思ったよりも苦労はずっと少ないですね。
石:僕は、もともと信用金庫に勤めていたんです。働き方が180度変わったので、いろいろな部分で戸惑いがたくさんありました。初めはパソコンの使い方もいまいちわからなかったくらいです。業務もわからないことだらけで、最初はどうなるんだろうと思いましたが、まず機械の使い方に慣れて、仕事に慣れて、といったように少しずつ仕事を覚えていきました。驚いたのは、想像以上にオンラインで仕事をすること。週に1回は出社するだろうと思っていたのですが、実際は月に1度くらいでした。
異なる業種やアナログな業界からクレジットエンジンに飛び込んだ方は、前職との働き方の違いに驚いたり、業務に慣れるのが大変だったりというケースもあるようです。一方で、「集中して作業ができるようになった」「仕事の進め方が楽になった」と語るメンバーも。
ユ:いわゆる、デザイナーあるあるなのかもしれませんが、ひとつの機能を作るために数日間集中して缶詰状態になれると、作業が進めやすいんです。前職はコンサルの会社だったので、日中はミーティングで埋まってしまっていました。今は、朝会でタスクを報告すれば、その後Slackでの反応が薄くても「今機能を作っているんだな」とわかってもらえます。そうやって、集中して作業ができるようになったのにはとても助けられています。
野:私は、エンジニアとしての経歴がまだジュニアなのですが、それでも仕事の進め方が楽になったなと感じます。前職はウェブ系の制作会社で働いていたので、クレジットエンジンと同じようにSlackをコミュニケーションツールとして使っていました。けれど、この会社でのSlackにはもっと発言しやすい雰囲気があるんです。
全員:うんうん。わかる。
ここで、Slackの話でひと盛り上がり。クレジットエンジンでは、普段のやりとりではSlackを、会話や打ち合わせではGoogle MeetやHuddleを使っているそう。中でも、Slackの存在感は大きいようです。
ユ:うちの会社、Slackがなくなったら終わっちゃいますよね(笑)。
野:確かに。
石:わからないことがあっても、「これってこうですかね」と気軽に聞けますしね。
原:ぼやきみたいな内容でも、大丈夫です。うちの会社らしいのは「#教えて-えらいひと」チャンネルがあること。業務で何かわからないことがあったらここに投げておくと、誰かが反応してくれて教えてもらえます。
ユ:「#教えて-えらくないひと」というチャンネルもあるの、知ってました? あまり優先度が高くない質問などはこちらでします。私はUIデザインをするのに、日本の住所について知りたくて、このチャンネルで教えてもらいました。それに、趣味のチャンネルもいいですよね。「#enjoy-○○」というチャンネルで、趣味のことを話せる。私は最近アイスクリームのチャンネルに入りましたよ。
石:いいですね。僕は子どもがいるので、#enjoy-childcareかな。子育て情報を交換するチャンネルです。
野:私はゲームが好きなので、ゲームチャンネルに。コミュニケーション制度というのがあって、活用しています。オンラインで社員同士でコミュニケーションを取る時に出る補助*があるんですよ。みんなでその補助を使ってゲームをしたこともあります。
*現在では状況を鑑みてオフラインでも使用できるようになっている
慣れるまでは大変なこともあるけれど、オンラインコミュニケーションツールのおかげで、社内ではさまざまなやりとりが行われているそうです。
シンプルだけれど、やることはやる。
クレジットエンジンのコミュニケーション
話は社内コミュニケーションへと移っていきます。金融に関わるサービスというと堅いイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。
──クレジットエンジンのコミュニケーションを一言で表すとしたら?
原:うーん、シンプル。
石:早い。
野・ユ:ああ〜。
野:Slackで何を言おうかあまり考えずに発言できるのも、クレジットエンジンらしさのような気がします。変なことや、間違ったことを言ってしまっても、前言撤回ができるというか。
山:確かに、みなさん文字で会話しているような感じ。考えていることがそのまま文字起こしされて入力されている感じがします。メールだと堅苦しくなりがちですが、Slackのおかげでやりとりは柔らかいですよね。
──コミュニケーションをする時、役職を意識しますか?
原:誰が役職を持っているとか、持っていないとか、そういうことによるコミュニケーションの差があまりないと思います。社長にも「さん付け」ですしね。
石:確かに。内山さんって呼びますね。
ユ:「社長がさ」「部長はね」なんて言ったら、「誰ですかそれ?」という感じになりそう(笑)。
コミュニケーションは、シンプルで、フラットに。それぞれのタスクに自律的に向き合うクレジットエンジンの働き方が見えてきました。そうそう、もうひとつ気になるのが、ライフステージや状況に合わせた働き方がどのくらいできるのか。
──お子さんがいる社員の方も多いと聞きます。働きやすさは、どう感じていますか?
原:僕は幼稚園に子どものお迎えをしに行くんですが、場所が近いので30分くらいで終わるんです。なので、休憩の時間を使って幼稚園に迎えに行くことができています。このフレキシブルさが結構助かるんですよね。事前にわかっていれば、子どもの学校行事などに合わせて休むのも簡単です。僕以外の子育てをしているメンバーを見ても、リモートワークやフレキシブルな働き方が突発的な用事に対応できて助かっているようです。
──ユニスさんは、香港からリモートで働くこともあるのでしょうか?
ユ:今のところありませんが、いつでもそうやって働いていいよ、と言ってもらっています。実際に今も、海外から仕事をしているメンバーがいますよ。時差もありますが現地の時間で働いていいことになっていますし、いつでもそうやって働けるというのは心強いです。のびのびとやっています。
──そういえば、服装は? 何か決まりがありますか?
野:決まりやルールなど、全然ない気がします。
ユ:ないない! 私なんてインナーカラーを入れようかなと相談したら、「もっとやったら?」って言われたことがありますよ(笑)。
ヘアスタイルから働く場所、時間まで。働き方は、コミュニケーションと同様、のびのびとしていて、個人の裁量に任されているようです。
時に笑い声が上がり、時にうんうんと頷き。盛り上がってきた座談会の前半はここまでです。後半は、みなさんの中のクレジットエンジンの存在について、聞いてみます。
写真・文 出川 光