世界を熱狂させる日本文化。その次なる一手は、暮らしの「土台」を整えること。
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daidokoroの生まれる前の、のレン神楽坂店の「のレン」と言う名前は、2011年に生まれたブランド名でした。日本は、侘び寂びから、テクノロジー、アニメまで、多様性に満ち溢れたワンダーランド。未だ知られぬ時代だから、それらを伝える為に生まれたブランドでした。「の」は、小宇宙を表すかのような文字で、多様な物を接続する接続詞でもあり、日の丸を彷彿する丸いひらがな。そこから生まれた、ロゴは、「の」が少し回転して、伝統も表す明朝体。レンを表すカタカナは、純粋に日本が生み出した文字であり、ラーメンや、カレーのような外来のものを、全て日本のものに昇華してしまう、日本の特異な面白さを表現しようと遊んで名付けスタートしました。
当時は、インバウンドと言う言葉も無い時代、異文化好き、旅好きな社員が多い当社としては、外国の人々に、日本は全国津々浦々、とても素敵な国であって、その入り口を提示してくぐってもらうことで、品物を買っていただくことで、周囲の人々にその良さを伝えたいとお店がありました。
SNSの時代、素敵な場所や、食べ物などは次々に拡散され、日本の魅力は世界の人々に知られることになり、日本の面白さに気付くきっかけ作りとしてスタートしたそのブランドの必要性は一定の役割が果たされたと考えるようになりました。
同時に、それ以前より一番表現して伝えたいことは、日本の持っている、「自然との向き合い方、付き合い方に象徴される『価値観』」、『人間という字にもある、間(あわい):何かと何かの間という『考え方』」を事業にしたいと考えておりました。そこ伝えその結果心豊かな時間を過ごしてもらうのが弊社CORAZONの使命だと考えていたので、軸足をそちらへ移すことにしました。
そこで「MURO」が2017年に誕生します。健康的にも美食的にも可能性のある、麹への可能性を事業にしようとする事は第一ですが、麹菌や、腸内細菌という見えにくい微生物そのものを題材にして微生物たちのお陰で生きていられるという自然との向き合い方、付き合い方は、八百万の神を大切にする日本の価値観に合い、商売を通じて伝える好材料になると考えました。そして人間が子供のように育てた米と、麹菌が出会う、空「間」を、MURO「室」というブランドネームにしました。そのMUROは無事船出をして、研究の機会にも恵まれ、8年間の成長の中、更なる可能性が拓け、海外の展開も視野に入って来ました。
一方、AIが私達の生活を席巻しその速度に人間の身体も心も奪われていきそうな時代に突入です。デジタルからの解放、デジタルデトックスも必要になって来ました。流されぬよう、人間性を取り戻す上でも、その基盤、土台をしっかりと築く重要性が増しています。生きている質感、感覚を毎日の中で実感したい。ごつごつした自然から生まれたおいもや、根野菜を触ったり、新鮮な葉物を触ったり、切ったりする感覚、動物のお肉をいただく生々しさ、トントンと切る時のハガネの包丁とまな板の気持ちよさ。それ自体が、とても心豊かな体験と時間であると思うのです。
それがdaidokoroが生まれる背景です。
のレンは、NORENとなって新しい価値観もスローガンをまとい、羽田空港店でリニューアルオープンを果たしています。羽田空港を起点に、ECで毎月北米、北欧、10カ国程に毎月数百人のお客様に日本のものが渡っています。