TRUNK | 茨城県笠間市のブランディングデザイン会社
茨城県のデザイン会社TRUNK(トランク)は、ロゴマーク、Webサイト(ホームページ)、グラフィックなど、コンセプトから生まれるデザインを通じて、中小企業の課題を解決するデザイン会社です。
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この記事はnoteに掲載したものを転載しています。Wantedlyでは“TRUNKで働くことに関心がある方へ”の観点で紹介しています。
この記事の書き手
柴田 雄輝 / SHIBATA yuki
付き人兼プロジェクトマネージャー
外出やミーティング時は笹目に必ず同行する、TRUNKで最も笹目に近い距離にいる所員
TRUNKでは、デザインの前に「共鳴」がある――
代表の笹目と外部パートナーあるいはクライアントさまとのやりとりを間近で見ていると、そう感じる瞬間があります。
それは、ただ仕事の手順を進めるのではなく、お互いのクリエイティビティが呼応し合いながら、少しずつ輪郭が見えてくるようなプロセスです。
今回は、そんなお話しをご紹介します。
つくばの台湾薬膳店「而且(アーチェ)」での撮影
「笹目の部屋」で交わされる、問いと対話
デザインは、共鳴から生まれる
ある日の撮影現場。
TRUNKがブランディングを手がけている台湾料理のお店「而且(アーチェ)」で、店舗横に設置する横断幕の素材撮影が進んでいました。
「外から見たときに、何のお店かわかりやすいようにしたいんです。」
そんなご相談を受けて、料理と店舗の雰囲気が伝わるビジュアルを撮影することに。
セッティングが整い、撮影がスタート。1枚目のカットを見て、私は内心「十分に綺麗じゃないかなぁ」と思っていました。
でも、そこからが本番です。
笹目とカメラマンの矢野さんが、写真を1枚ずつ確認しながら、料理の配置を微妙に変えては撮り、撮ってはまた話し合う。お互いの感覚で提案を重ねていきます。
現場の空気がどんどん研ぎ澄まされていくのが、そばで見ていてわかりました。
2年前の撮影現場の様子。左から矢野さん、笹目、暮らし図鯉渕さん
矢野さんは長年、TRUNKの撮影をお願いしている頼れるパートナーです!
ふたりの集中力がピークに達したとき、「これだ」という1枚が撮れたのです。
最後に撮影したカットは、決められた画角の中で、料理とモチーフがピシッと収まり、最初のカットよりも“伝わる力”が宿っていました。
そうして出来上がったバナーがこちらです。
この横断幕は、お店の外に掲げられ、多くの人の目に触れることになります。その裏には、こんな共鳴のプロセスがありました。
バナーを設置した店舗の様子
お客さまとの対話の場面でも“共鳴”が起きています。
WEBサイトのリニューアルのご依頼をきっかけに長くお付き合いさせていただいている一級建築士事務所「暮らし図」さん。
建材価格の高騰など、社会情勢の変化によって、注文住宅の提供が難しくなる中で、暮らし図さんは模索を続けていました。
その状況を受けて、今年から定期的に『笹目の部屋』を利用していただいています。
ある日の対話では、これまでの住宅設計やサービス提供の軌跡を暮らし図さんから丁寧に共有いただきました。
私はその話を聴きながら、横に座る笹目の“集中のスイッチ”が入ったのを感じました。
「要するに、こういうことですよね?」
「今の話を例えて言うなら……」
暮らし図さんの話を受けて、笹目から投げかけられる問いの数々。
その一言一言が、相手の考えを深めるきっかけになっていきます。
笹目の問いに呼応するように、暮らし図代表の鯉渕さんも真摯に受け答えしていきます。
それは、まるでキャッチボールのような時間。
「問い」を通して思考が整理され、時に自分でも気づいていなかった視点に出会う瞬間です。
このプロセスを経て、WEBサイトのリニューアルプロジェクトをTRUNKと進めていく予定です。
TRUNKのデザインが伝わる力を持っているのは、デザインに関する知識もありますが、それは代表の笹目が「共鳴するプロセス」を大切にしているからだと思います。
外部パートナーとの制作現場でも、
クライアントとの対話の場でも、
「誰かと向き合うこと」から生まれている。
CD笹目の横顔には、常に問いと応答の空気があります。
そこにTRUNKのデザインの種が、静かに、けれど確かに宿っているのです。