私たちTobe-Ruは、フルリモートで働く組織です。だからこそ年に4回、全国のどこかでリアル研修を実施し、普段は画面越しでは見えにくい価値観や想いをすり合わせる時間を大切にしています。
2025年3月、鹿児島で行われたリアル研修では、「DoctorHRのユーザー体験価値をどうすれば高められるか?」をテーマに、全員参加のワークショップを実施しました。
この場で私たちが向き合ったのは、「ただ制度を導入するだけでは、本当の価値は伝わらないのでは?」という問いでした。
なぜ“成功体験”が必要なのか
DoctorHRは、人事評価制度の導入を通じて、医院の組織課題を解決していくツールです。
しかし、評価シートが完成した時点では、まだ価値は“見えていません”。
現場で制度が定着し、スタッフの言動が変わり、院長先生が「導入してよかった」と実感できる。
このような“変化の体験”こそが、私たちが提供すべき本当の価値であり、「成功体験」です。
どうすればその体験を届けられるのか
研修での議論を経て、私たちはユーザー体験価値向上のための【5つのフェーズ】からなるロードマップを描きました。
Phase 0:導入準備(まず“同じ方向を向く”)
- 院長先生と3年後の理想像を共有する
- 「制度を入れない場合との違い」を明確に
Phase 1:ビジョン・ゴールの明文化
- 院長の想いや理念を引き出し、言語化を支援
- 評価制度の“意味”と目的を明確に
- 成果指標(KPI)の合意形成
Phase 2:制度設計(理想に即した評価項目を)
- DoctorHRのテンプレートをカスタマイズ
- 「なぜこの項目なのか」を明示
- 院長が“自信を持って運用できる設計”に
Phase 3:スモールスタートで現場にフィット
- 導入初期は「軽く始める」が基本方針
- Tobe-Ruが伴走して初期支援
Phase 4:効果測定と成功体験の可視化
- 導入前後の変化を定量・定性で記録
- スタッフや院長の声を拾い、共有
- 成果事例を横展開して他院への価値伝達にも活用
鹿児島で得られた“共通の視点”
今回のリアル研修では、「評価制度を作る」から「制度で成功体験を届ける」へのシフトが、チーム全体の共通認識となりました。
このロードマップは、私たちが理想を押し付けるものではなく、先生や医院のビジョンに合わせて伴走し続けるための“地図”です。
最後に:現場の変化にこだわるチームでありたい
評価制度の価値は、評価表の出来ではなく、制度が現場に与えた変化の質で決まります。
鹿児島での研修を通じて、私たちは改めて“目指すべき支援の在り方”をチームで共有することができました。
DoctorHRが、医院にとって「変化の起点」となるように。
これからも私たちは、制度を「つくる」だけでなく、「活かされる」までを支える存在であり続けたいと思います。