20代・30代で、農業を選ぶ人が出てきている
「農業」と聞いて思い浮かぶのは、日焼けした年配の人が一人で畑に立っている姿かもしれません。
実際、農業をしている人の多くは高齢です。
でも最近、少し違うデータを目にするようになりました。
若い世代の中に、農業を本気で選択肢に入れている人がいるんです。
20代の半分が「やってみたい」
JA共済連が2024年11月に、全国の20代1万人に聞いた調査があります。
「将来、農業をやってみたい」と答えた人は52.1%。
半分を超えています。
農業の魅力として挙がったのは、「自然と向き合える」「成果や過程が目に見える」といった点でした。
画面の中で完結する仕事が増える中で、手応えのある仕事を求める気持ちがあるのかもしれません。
同じ調査では、時間の効率を求められ続けることに疲れる「タイパ疲れ」を感じている人が56.1%いました。
そのうち将来農業をやってみたい人は60.2%で、全体より高い。
効率だけを追いかける働き方に違和感を持った人が、農業に目を向けている。
そう読むこともできそうです。
実際に始める人も、若い
気持ちだけでなく、実際に始めた人のデータもあります。
全国農業会議所の2024年度の調査では、自分で農業を始めた人のうち、20代が13.0%、30代が44.8%。
合わせると6割近くが、20代と30代です。
始めた理由で一番多かったのは「自ら経営の采配を振れるから」で52.8%。
誰かに決められた仕事ではなく、自分で決めて動ける仕事として、農業を選んでいる人が多いということです。
ただ、人数は減っている
いい話ばかりではありません。
農林水産省の調査では、新しく農業を始めた49歳以下の人は、2015年の約2万3千人から、2023年には約1万6千人まで減っています。
新しく始める人全体に占める若い世代の割合は少し上がっていますが、人数そのものは減っている。
「やってみたい」と「実際に始める」の間には、まだかなり距離があるということです。
レンチナス社長も、20歳前後で戻ってきた
伊勢社長も、若くして農業の世界に入った一人です。
高校を出て、一度は飲食店で働いた。
地元に戻ってきたときは、家の仕事を継ぐつもりはなかったそうです。
ちょうど父が平茸から椎茸に切り替えようとしていた時期で、椎茸用の棚を作るのを手伝いながら、いろんな話をしたそうです。
その時間の中で、気持ちが動いた。
「どこか就職するよりだったら、面白いかなと思って」
大きな決意があったわけではなく、面白そうだから。
そこから今のレンチナスにつながっています。
最初の一歩を、軽くしたい
「やってみたい」と思っている若い人は、たぶん思っている以上にいます。
足りないのは、気軽に踏み出せる入口なんだと思います。
いきなり土地を買って独立するのではなく、まず法人で働いてみる。
現場を知って、それから先を考える。
レンチナスなら、菌床づくりから栽培、出荷、加工、販売まで、一つの会社の中で全部見られます。
廃菌床を使ったいちごの栽培のように、まだ誰も答えを持っていない新しい事業もある。「自分で采配を振りたい」という人にとっても、試せる場面は少なくないと思います。
うちも、若い人を受け入れる仕組みはまだ作っている途中ですがやりがいはすごくあるでしょう。
教え方も、キャリアの道筋も、これから一緒に整えていきましょう。
「面白そうだから」という気持ちで来てくれる人がいたら、こちらも本気で向き合いたいと思っています。