神石インターナショナルスクール | Jinseki International School
日本初の全寮制小学校「神石インターナショナルスクール」はバイリンガル教育をする一条校のボーディングスクール。より良い世界の実現のために、積極的に貢献することができる情熱とスキルと人間力をもった人材を育みます。
https://jinis.jp/
こんにちは!
nocallの経営陣3名とマーケ担当インターンの中から2名ずつが社内の様子・サービス開発の裏話・生成AIなど最新のテックニュースなど、スタートアップのリアルをお届けしていきます!今回は「TomoCodeからのピボットの話 前編」です!
まずは最初に、そもそもなんでTomoCodeやってたかってところですが、アメリカで通っていた大学がリベラルアーツっていう仕組みで、3年生の時までにいろんな教科の中から自分の好きな専攻を決めるっていうプロセスがあったんです。自分は受験勉強とか学校の勉強大っ嫌いだったんですが、いろんな学問を学べることはすごい楽しくて、カルチャーショックだったんです。
こういう教育の仕組みってなんで日本でないんだろうみたいなところをすごい疑問に思って、文科省でインターンしたりだとか学校系のプロジェクトと関わっていました。そういう経緯で神石インターナショナルスクールっていう、日本で初めての全寮制の小学生向け一条校を作ったんです。
その後も新規の学校立ち上げのコンサルティングとかで東京や関西で大きな学校を作らせていただたりして、一定やりがいは感じつつも、課題感というか自分の限界も感じて。
インターって、400万いくと結構高いところ、日本では10校もないと思います。だいたい200万から400万の間で、寮があったらプラス寮費。自分が最初に作ってたとこは多分日本で一番高いクラスで、寮費合わせて700万くらいするとこでした。そこは全人教育みたいなところをするんですよね。
学校の中の授業だけじゃなくて、生活の指導とかも含めてプロフェッショナルに、優しさだったりそういう人格まで、24時間体制で教育していく感じですね。あと全部英語です。
そういうものって本当にごく一部の人にしか提供できてない。そもそも日本にあまりなかったので、機会を増やしていくっていう意味ですごい価値は感じてたんですけど、テクノロジーの力でもっと多くの人に良い教育機会を届けたいと考えて、EdTechのプロダクトで2020年の12月に起業したんです。
起業したタイミングはコロナ来てちょっとしてたぐらいだったんですけど、授業がみんなリモートになったりだとかしていた頃で、EdTechがめちゃくちゃ注目されてすっごい伸びたんです。
その時に解決したい課題があって。オンライン教材って、買うだけ買ってやらない人が多いから修了率が5%から10%とかで、買った教材をやり切る人が全然いなかったんです。コンテンツが人の力になっていないっていう課題を解決したくて、オンラインでピアラーニングっていうユーザーのグループを作って学び合える環境を作ったのが、TomoCodeでした。
ユーザーが購入したタイミングで3人1組とかのグループが作られて、他のユーザーとの進捗管理などができるサービスです。サービスクローズ前とかで言うと1ヶ月で78%ぐらいのユーザーが完走してるような形だったので、かなり大きく課題は解決できたなとは思ってたんですよね。
毎週のウィークリーのタスクに関して、この日までにやらないと次のウィーク進めなくなっちゃいますみたいな期限とかも設けてたんですよ。最初に2,200円払うんですけど、それが4週間分のプログラムになってて、1週間の期限までに終わらなかったらお金払ってるのに2週目には進めないんです。個人的にはずっと、今の会社でもそうなんですけど、モチベーションに頼らずに仕組みによってやりきる環境を作るみたいなのがすごい好きで。
勉強って、元旦のやる気じゃないですけど、「今年はやってやるぞ」みたいなところからスタートして、だんだんと「あれが忙しいこれが忙しい」って優先度低くなってやらなくなっていくわけで。その優先度を仕組みによって強制的に上げる、みたいなものをシステムで実現してたっていう感じですね。
とはいえ、大変なプログラムではあったんで、継続してくれる人は継続してくれるけど、人を集めるのはすごい大変でした。。CPAっていう、1人当たりを獲得するための単価が結構高くて。toCのプロダクトだったりスタートアップだと、CPAがLTVの3倍っていうのが基準だと思うんですけど、全然3倍にはなりそうになくて、だいたい1倍くらいでした。
もちろん教育ビジネスってめちゃくちゃ口コミ重要なんで、口コミが集まってくるともっと数字良くなったりしたと思うんですけど。とはいえ長期でやっていくのは本当に重いビジネスだなと思いました。
自分としてはやっぱり、早くグロースをして社会を変えるっていうところは、教育をやるモチベーションと同じくらい大きなモチベーションだったので、その2つがアラインしないなってすごく思ってました。
市場環境だったりマーケットの需要みたいなところを理解せずにスタートアップモデルでやろうとしたっていうところに、すごい自分の弱さを感じて。市場に向き合って伸びるビジネスを一旦本気で考えてみようとして、ピボットを決意したっていう形でした!
2022年の終わりにChatGPTが出てきて、生成AIっていうものが注目されてきました。TomoCodeにも、答えは言わないけどChatGPTが助けてくれるみたいな機能があって、結構使われてたりもして。
やっぱりAIは完全に世界の変局点になり得るものだなと思っていたし、マーケットっていう視点から考えてもこれしかないでしょとは思ってたんですよね。生成AIとEdTechのプロダクトめちゃくちゃ出てきてたりするんですよ。例えば英語とか。
英語のスピーキングとかもそうだし算数とかもめちゃくちゃ出てきたりする。それも一瞬頭をよぎったんですけど、やっぱり自分が弱かったマーケット視点に振り切って、今この瞬間だから作れる世の中変えるようなワクワクするプロダクトを考えてみようと思って。
市場と、あとは、生成AIでできること。できないこととできることがあるので、できることをしっかり見極めて、市場が一番大きいところに当てていこうと思ったっていう感じですね!
海外も結構リサーチしましたね。Y Combinator(ワイ コンビネイター)っていうサンフランシスコとかでやってる、スタートアップのアクセラレータープログラムっていう感じのものがあります。これからスタートアップやっていきますとか、始めたばっかりの人が選りすぐりで世界中から集まって成長していくみたいなところがあるんです。そこに選ばれてるやつっていうのは結構注目領域として見てましたね。
実はこの間でもちょっと一応試行錯誤はしてるんですよ。それは後編にしましょうか。今回お話したのは自分が大学行ってからTomoCodeやめるまでの話でしたけど、やめた後どうやってnocall.aiにたどり着いてnocall.aiがどういうプロダクトなのかってところは、後半でお話ししましょう!