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生活の変化を描き伴走する仕事。企業や自治体との共創で、制約のない移動体験と豊かな日常を届けたい。

未来の理想的な移動社会の基盤構築を支援するMaaS Tech Japan(以下、MTJ)は、地域の公共交通を使いやすくし、移動の心理的ハードルを下げる為のMaaS(※1)ソリューション開発の強化に向けてプロジェクトマネージャーカスタマーサクセスの募集を開始しました。そこで今回は創業当初から業務委託として参画しているプロダクト開発及び新規事業開発の目黒友佳に、MTJが自治体と取り組むMaaSプロジェクトについて、概要と今後の展望を聞きました。(※1:Mobility as a Serviceの略)

目黒友佳
株式会社NTTデータの正社員として従事しながら、
業務委託として株式会社MaaS Tech Japanのプロダクト開発 兼 新規事業開発に参画

――業務委託として携わる目黒さんの、MTJでのお仕事やミッションについて教えてください。

基本的には新規事業におけるコンセプトメイキングと仮説検証の設計、実装がミッションです。私は新規事業開発に数年間携わっているので、事業プロセスのなかで必要なアクティビティをその時々に応じて判断し支援しています。代表の日高さんやメンバーとの壁打ちを踏まえサービスコンセプトを作り、ユーザーの困りごとやニーズの解像度を上げ、検証プロセスを設計しています。ワークショップなどの手法を用いて、MTJのお客様のアイディエーションのサポートをすることもあります。さらに、コンセプトメイキングの過程において必要があれば、MaaSが浸透した日常の変化をイラストに落とし込んだりもします。イラストも、4コマ漫画のような形にすることで、誰もがその変化を簡単に想像出来るようにするなど、チームメンバーがイメージしている世界観をビジュアライズすることも得意としています。

――MaaSのソリューションがあることで私たちの生活がどう変わるのかをビジュアライズされているんですね!

元々イラストを描くことも趣味でやっていて、新規事業の企画段階でこの描く力も活かしています。それを元に、サービスを届けたい住民の皆様にインタビューをするためのヒアリング内容の設計と実施にも携わっています。

――これまでのご経歴を教えて下さい。

新卒でNECに入社しユニットの中期計画や戦略策定に従事しました。その後ヘルスケアの新規事業の立ち上げに参画し、それを経て社会アクセラレーターとしてリーンスタートアップ等の手法を用いながら社内の新事業開発に伴走しました。その後ソニー株式会社に入社し、「ビジネスクリエイター」として新規事業のグロースに参画。2018年には大企業内での事業開発経験を活かし、アクセラレーターとして独立しました。大企業やベンチャーの事業開発の伴走を経験し、2023年にはコンサルティング会社にて自治体のイノベーションプログラムや電鉄・建設会社・大手商社等の新規事業の伴走を実施。現在はNTTデータの法人コンサル部門で、顧客の新規事業開発への伴走を担当しております。MTJは独立後から形を変えつつも業務委託として、長くコンサルティングや新規事業プロジェクトの伴走・支援に従事しています。

――様々な企業を経験されたなかで、MTJへの業務委託として参画を決意されたご理由はありますか?

当初、ビジョンを伺った際に、「移動改革にとどまらず、日本の産業にアプローチし変革していきたい」という日高さんのお話に視野の広さを感じました。また、そのWillを本気で実現したいというゆるがない意志を感じました。

地方と都市両方の課題や、自治体ごとの解決策といった点と点を一本の線に繋げて構想する力もあり魅力を感じたと同時に、代表の日高さんを筆頭に、社員の皆さんの間でこのビジョンを言語化・共通化し、実現しようとしているスタンスも素晴らしく、とても尊敬したのを覚えています。

また、組織が非常に柔軟だなと感じたことも大きいです。社員に閉じない自由な発想やコミュニケーション、スピード感もあるなと感じ参画を決め、ライフステージが変わっても安心して、長年携わらせていただいています。

――MTJの強みや、プロジェクトを通じたやりがいを教えてください。

MTJの良さだと感じることは、新規事業のプロセスを愚直にやり切ろうとする姿勢です。仮説を立てるだけでなく、検証を最後までやる。実際に塩尻市に住む皆様にインタビューをしたときも、妥協せず、「実際のステークホルダーから本当に求められるソリューションは何なのか?」にこだわる組織文化を感じました。顧客の声を真摯に聞くことができる点は大きな強みですし、地域の方のお声を直接いただける機会も多くもらえ、やりがいを感じます。

また民間企業と協業し、共創ワークショップを織り交ぜた事業開発にも参画させていただきました。「普通の検討会では出なかったアイデアが湧き出た!」「今すぐ使えそうなアイデアが出て、視界が拓けた感覚です」など、難しいテーマだからこそ、固くならずにブレスト出来る場づくりも意識し、私自身も楽しんでいます。実際に「マイクロソフト ジャパン パートナー オブ ザ イヤー 2022」(※)も受賞することができ、非常にやりがいを感じました。

※)「マイクロソフト ジャパン パートナー オブ ザ イヤー 2022」に関するプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000047675.html


――創業当初と、現在で市場環境の変化は感じますか?

数年前と比較し認知度は格段に変わってきていると感じます。MaaSの5つの統合レベル(※)も共通言語になりつつあり、クライアントとも以前よりも早期に同じ絵を思い浮かぶことが出来るようになってきています。MaaSという概念も一つの領域として確立してきましたし、またMaaSありきの自動車保険や不動産など、他業界と統合する流れも出てきていてより共創しやすい世の中になっています。

※)スウェーデンのチャルマース工科大学の研究者が定義したレベル。このレベル設定がMaaSの進捗を評価する国際的な基準となっている。

・Level0:「No Integration(統合なし)」
 ⇨個別の移動サービスがばらばらに存在している状況
・Level1:「Integration of Information(情報の統合)」
 ⇨別々の移動サービスの運行情報、料金などの情報が経路検索などで1つに統合された状況
・Level2:「Integration of booking&payment(予約・決済の統合)」
 ⇨予約、決済、発券がアプリで一括して行える状況
・Level3:「Integration of the service offer(サービス提供の統合)」
 ⇨移動サービスを第三者的に提供するMaaSオペレーターが、個別の移動サービスを束ね、期間定額制(サブスクリプションモデル)など魅力的な料金体系で利用者に「最適な移動」を提供できている状況
・Level4:「Integration of policy(政策の統合)」
 ⇨都市計画やインフラ整備などと交通政策が一体となって立案されている状況

――MTJで進めているプロジェクトにおいて普段意識されていることはありますか?

事業に関わるステークホルダーの姿をしっかり見据えて、誰に対してどんな価値を提供したいのかイメージアップすることです。MaaSのプロジェクトは長期で運用されていることもあり、途中からプロジェクトに参画することもあります。点で捉えずに、これまでの流れを全体で可視化し、どういう文脈で検討してきたのか、MTJならびに私自身に求められている価値提供は何なのか。足りないところをどう補い、価値を最大化させるのかを常に考え分析しています。社内ではどんな情報も、もれなく共有してくれますし、カジュアルに相談しやすい環境で助かっています。

――規模が大きく複雑性が高いからこそ全体を捉える把握力は大切ですね。今後はどんなメンバーにMTJへ参画してほしいですか?

広い視野で大きな事業ビジョンを描いていて、産業変革に関わりたい方。さらに、仮説検証が好きな方、そしてお客様の声を直接聞いてプロセスをしっかり体現していきたい方にとってはとても楽しい環境だと思いますので、ぜひ一緒に働きたいです!

――今後MTJで、実現したいことはどのようなことですか?

子育てが落ち着いたら、より出張にも気兼ねなく行き、地方の業務も注力してやりたいです。仮説検証がとにかく好きなので、プロダクトやサービスをつくる検証に引き続き参画していきたいと思います。

――最後に一言お願いします!

改めて、私が担当しているのは、産業自体を変革できるMaaSの可能性をさまざまな業種や人に理解いただき、ユースケースを考え、推進していく仕事です。必要な方法論のサポートには貢献できると思いますので、よりMTJのお客様の声や潜在的なニーズを見つける探究心を持ちながら、一緒に走っていけたらと思っています。楽しみにしています。

――目黒さん、ありがとうございました!

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