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Penetrator(ペネトレータ)~世界に挑むリーダーたち~vol.5

「宇宙から地球の不動産市場を変えたい!」 衛星データとAIを使って不動産市場の変革を目指すスタートアップ企業、ペネトレータ社の Founder&CEO阿久津岳生さん(以下、阿久津さん)が、スポーツ界のトップランナー、男子柔道金メダリスト・井上康生さん(以下、井上さん)と、「最強かつ最高のチーム作り」について本音で語り合いました。

 (※対談の内容を6回に分けてお届けします) 

対談⑤ 良いリーダーとは?


―――おふたりとも異なるジャンルながらリーダーとしてチームを牽引してらっしゃいますが、

「理想のリーダー像」はありますか? 

(阿久津)

パッと思いつくのは、僕、歴史が好きなので、高杉晋作とか。めっちゃ『おっ!』を作ったというのもあるんですけど、世界を変えるとか、世の中変えるために命をかけてやっているってところにすごく憧れを感じてしまうというか、カッコイイなって思います。でも、スゴい遊んでる…。遊びもやるし、やることもやる、そういうところが良いリーダーというか、僕が好きなリーダー像ですね。

あともう1個言うと、やっぱり1人1人の個性を考えて、その人に合わせて声を掛けてあげるっていうのも、すごく僕の中では『理想のリーダー』です。僕自身が、そういうのが苦手で、うまくできていないというか…。ひたすら旗を持って「行くぞ〜」ってやってしまうので。


―――康生さんは1人1人との対話を大事にしているイメージですが、悩んだりはしませんか?

(井上)

対話重視も一長一短の部分はありますよ、やっぱり。メリットもあるけどデメリットもある。対話重視は時間がかかるんですよ。とにかく大変なんですよね。ですから、短期間で成果を出すのは難しいんですよ。

でも、先を考えると、これは絶対必要な要素だと私は思うので、丁寧に行っていた部分もあったりするし。ただ全てを聞き取っていくと、組織全体がまとめ切れない時もあるんですよ。色々な情報を集めていきながら、最後の結論は「ここだ」というふうに線を引いて取り組んだ部分もあったかなと思いますね。

私も歴史が好きだったりするし、色々な方々の影響を受けて、ここまで来させてもらっているんですけど、この人というよりは、『いいとこ取り』みたいな。

高杉晋作の人間味みたいなのも1つの魅力でもあるし、そういうものは、いつまでたっても忘れちゃいけないなと思ったり。織田信長も相当なアイデアマンで、いろんな「おっ!」を作り出してきたところにも魅力を感じたりする。でもああいう生き方ができるかというと絶対無理なんで。あとは、『失敗のケース』みたいなのも参考にしていきながら、良い意味で『自分自身にしかできない形』を作っていければなとは思っていますけど。


井上康生がファッションにこだわるワケ


―――ちなみに井上さんは監督になってから、ファッションにも気をつかうようになったそうですが、その理由を教えて下さい。

(井上)

読売巨人軍の監督の…、なんか記事を見たんですよ。『巨人軍の監督たるものは紳士であれ』みたいなことが書いてあって、これカッコいいなと思って。だから、それを読んだ時に、自分も日本代表監督として、選手に憧れを持ってもらえるようになりたいなと。 1番大切なのは、『何をやったかを見てもらうこと』ですけど、何かそのプラスアルファの要素で「日本代表監督になりたいな」「格好いいな」って、ちょっとでも言ってもらえるようなものも、求めたいなという気持ちは若干ありまして。


(阿久津)

なるほど、そこも『憧れ』というキーワードにつながるんですね。


(井上)

『おっ!』というキーワードにも共通する部分があると思うんですけど、興味関心をいかに持ってもらうかっていうのは、スゴく大事なものじゃないかなというふうに思うので。

強さも、もちろんそうでしすし、見た目とか、色々な要素があって、そういうものに自分の価値観を持って取り組んでいくことで、楽しみも増すんじゃないかなとは思いますね。



次回は、「宇宙産業の未来は?」についての対談内容をお伝えします。


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