カンボジアでのNGO活動、海外飲食企業のCOO、そしてスタートアップでのビジネス開発まで。多彩なキャリアを経て、現在はPizza 4P’sのインド事業を牽引するカントリーマネージャーとして奮闘中の野村さん。
板前としてキャリアをスタートさせた彼が、なぜテクノロジーの世界を経て、再び飲食の最前線へ戻ってきたのか。そして、なぜ今インドなのか。
その背景と、急成長市場での挑戦に込めた想いを伺いました。
プロフィール
■ インド カントリーマネージャー 野村 友彬
■ 業務内容:インド事業全体の責任を担っています。事業計画の達成やレストランの運営など、幅広い領域をカバーしています。
■ 現在の勤務地:インド・バンガロール
■ Pizza 4P’s入社年月:2025年1月
これまでの経歴
- 辻調理師専門学校後、割烹料理店に板前として就職。
- カンボジアでチャリティー病院を運営するNGO「ジャパンハート」に参画。小児がんの子どもたちに対し、衛生的で栄養価の高い給食を提供するプロジェクトの立ち上げを担当。資金調達、施設の設計、現地スタッフの採用・運営まで幅広く携わる。
- カンボジア日系飲食企業の海鮮居酒屋業態に入社。
半年後にはCOO(最高執行責任者)に就任。店舗拡大と複数業態へと事業を拡大。 - コロナ禍を経て、テクノロジーやソフトウェア、データの力で現場をより良くしたいという思いが芽生え、日本のスタートアップ「10X」にBizDev(ビジネス開発)として転職。エンジニアやアナリストなど異業種の同僚たちと連携しながら、顧客の成功に伴走する業務に2年半従事。
- そしてPizza 4P'sに参画。
Pizza 4P'sに入社したきっかけ
Pizza 4P’sを初めて知ったのは、カンボジアの日系飲食企業に転職したばかりの頃、市場調査でベトナムを訪れたときでした。ふらっと立ち寄ったPizza 4P’sの店舗で、そのクオリティの高さに本当に驚いたのを覚えています。
数年後、Pizza 4P’sがカンボジアに出店したときに、立ち上げを担当していたKazuさん(現・海外事業企画兼マーケティングダイレクター)と出会い、いろんな話をする中で「いつかこの会社で働いてみたい」と思うようになりました。
その後、「10X」というスタートアップで働く中で、テクノロジーの力に大きな可能性を感じました。現場とはまた違う視点で学びがありましたが、やっぱり自分は“現場で活かしたい”タイプなんだなと改めて実感したんです。
ちょうどその頃、もっと成長が見込める海外のフィールドでチャレンジしたい気持ちも強くなっていて、そんなときにPizza 4P’sから声をかけてもらいました。
Pizza 4P’sでは、入社後のギャップを最小限に抑えるため、入社前に現地でのトライアルを行っています。実際にバンガロールに行き、店舗やスタッフの雰囲気を直接見て「ここで働きたい」と心から思いました。
実は、声をかけてもらった当時は、転職するつもりはなかったんです。でも、いつかまた海外で働きたいという気持ちはあったので、軽い気持ちでCEOの益子さんとDeputy CEOの早苗さんにお会いしたのですが、、気がつけばPizza 4P’sに入社を決めていました。
Pizza 4P’sでの仕事の面白さ
「機会の量と質の両方がある」ことと、「人の良さ」です。
Pizza 4P’sは、常に社内リソースの成長速度を上回る目標を掲げている会社です。だからこそ生まれる“差分”すべてが、自分にとっての挑戦と成長の機会になります。タフな場面もありますが、それがこの仕事の面白さでもあります。
また、社内の人たちが本当に素晴らしいです。どの国・どの部署の人と会っても、みんなが会社のビジョンやミッションに共感し、優しさと温かさを持って仕事をしています。困難な状況でも、そうした人たちに支えられることで、自分も焦らず穏やかでいられる。精神的にもとても健やかに働ける環境だと思います。
今後Pizza 4P’sでやっていきたいこと
インド事業は今年、300%の成長を目指しています。
事業目標の達成に向け、自分が事業の先頭と真ん中に立ってみんなを牽引していきたいです。
インドという不確実性の高い市場で、エキサイティングな挑戦を「運転席」で体験できることは、そう多くはありません。このチャンスを、絶対に一番いい状態で成功させてやるという強い思いがあります。
インド生活どうですか?
インドに住むのは今回が初めてで、4ヵ月が経ちました。
入社前には、参考までにインドで働いた経験のある10人ほどの方とつながり、お話を伺いました。そのうち8割の方からは「やめておいた方がいい」と言われました。ただ、そう言っていた多くの方が大手企業の駐在員の方たちだったため、自分とは働き方が違うのかもしれないと思い、あまり先入観を持たないように意識していました。
実際に働き始めてみると、最初はインド人のマシンガン英語に圧倒されて毎日へとへとに。「どえらいところに来てしまったな」と思うこともありましたが、最近は少しずつ慣れてきました。自身満々に自分をアピールするインドの人たちの姿から、学びたいと思うことも多いです。
まだバンガロール以外の都市には行ったことがないので、インド全体について語ることはできませんが、少なくともバンガロールは気候も人も穏やかで、以前4年間暮らしていたカンボジアよりも治安が良く、過ごしやすく感じています。
食べ物については、やはりスパイシーな料理が多いため、お腹が弱い私はめちゃめちゃ気をつけています。インドには生の海鮮を食べる文化があまりなく、自分の一番好きな海鮮がなかなか楽しめないのは少し残念ですね。次の一時帰国では、帆立やつぶ貝、赤貝と一緒に日本酒をゆっくり楽しみたいです。クラフトビールのお店がたくさんあるのは、この街の嬉しいポイントです。
Pizza 4P’sへの入社を考えている人へのアドバイス
成長する“食”のマーケットの最前線で、特等席で実現する側として携わりたい人には、Pizza 4P’sは心からおすすめできる会社です。
現在インド事業では、5年で50店舗の展開を目指しています。そのために最も重要であり、最も大変でもあるのが「人材育成」です。私たちは、レストランで働くパートナー(スタッフ)たちを一流のサービスマン、ピザ職人、シェフ、そしてチーズの専門家に育て上げる必要があります。こうした育成に一緒に取り組んでくれる仲間を求めています。
今後展開予定のタイ・フィリピン・アメリカでのカントリーマネージャーも募集しています!
さらに、インド中の生産者と関係性を築き、事業コンセプトに合った食材調達や、レストランのフード・ノンフードの品質向上、ロジスティクス構築に関わるSCMマネージャー。また、急成長に伴う組織の課題をプロジェクトベースで解決し、仕組み化していくPMO機能の人材も募集しています。国籍問わず採用中です。
どのポジションも、業務のはっきりとした境界線をあえて取り除き、入社初期フェーズは事業拡大の中心となるレストランの体験を一緒に作ってもらい、その後1→3 , 3→5 , 5→10という店舗の拡大を一緒に実現してもらう過程でより専門性を発揮していってもらうような動きをしてもらうことで、今後の社内でのキャリアを固めていっていただければと思っています。