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目指すは、パラレルワーカーと企業、従来の枠組みを超えた「有機的なつながり」。これまでにない“組織デザイン”への挑戦

「人事・採用領域に特化したパラレルワーカーシェアリングサービス」を手掛けるコーナー。人事・採用のプロフェッショナル人材と企業とのマッチングを通じ、企業が抱える組織課題を解決し、事業のさらなる成長を実現しています。

近年では、1社に縛られず複数の会社で活躍する“パラレルワーカー”が急速に増えつつあります。しかし、その定義はまだまだ曖昧であり、パラレルワーカーと企業のつながりによって生み出される組織について深く理解されていないのが現状です。そこで、今回はコーナーが考えるパラレルワーカーとは?、パラレルワーカーシェアリングサービスの価値、そしてコーナーが目指す未来についてお話していきたいと思います。

複業のプラットフォームは、ここ数年で一気に拡大

近年、個人の働き方は多様化しており、”一つの会社だけに所属するのではなく、複業を通じて「新たなスキルの獲得」「収入の増加」「経験や知識を活かした社会貢献」などを目指すパラレルワーカーの存在が広がりつつあります。

その背景にあるのは、これまでの終身雇用や年功序列による賃金体系などが崩れ始めたこと、メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へと転換したこと。さらにIT技術の発展により、個人がそれぞれ自由な場所で働くことが可能になったなどがあります。この流れを受けて、仕事を依頼したい企業と受けたい個人をマッチングするプラットフォームもここ数年で一気に増加しました。

一言でまとめてしまうと“複業”になりますが、実は働き方もさまざま。近年の主流となっているのが「ギグワーク・クラウドソーシング」と「プロシェアリング」です。この2つの違いは、高度な経験・ナレッジ・スキルが必要かどうか。「プロシェアリング」は、プロの経験・知見を活用し企業の経営課題を解決していくものになるので、「ギグワーク・クラウドソーシング」より高度なスキルが求められると言えます。

さらに「プロシェアリング」を詳しくみてみると、「総合型プラットフォーム」と「職域特化型プラットフォーム」の2種類に分類することができます。

「総合型プラットフォーム」:特定分野の業務に限定されず、幅広い内容の仕事を扱う。複数の職種を募集した際の利便性や、複業の方からは経験・未経験関係なく幅広い仕事の中から探すことができるという特徴があります。

「職域特化型プラットフォーム」:Webマーケティング、エンジニア、PR、人事など専門領域に特化した仕事を扱う。特定職種の経験知見が高く、専門性を活かした仕事を得たい方の希望が叶いやすいのが特徴です。また、サービス運営側も職域を特化することで募集要件の解像度が高く、最適な人が見つかりやすいと言えます。

インパクトを与える場所で、コアメンバーとして深く関わる

「ギグワーク」や「クラウドソーシング」の複業サイト増加の流れを受け、コーナーが展開するサービスも“いわゆる複業マッチングサービスなのでは?”との疑問が浮かんできそうですが、私たちはここについて全く異なるものだと定義しています。

コーナーが重視しているのは、パラレルワーカーが「最もインパクトを与える場所」で「コアメンバーとして深く関わる」こと。この2点についてもう少し詳しく解説していきます。

・「最もインパクトのある場所」とは?

私たちは人事・採用領域に特化しており、事業運営において人・組織の課題解決こそが「最もインパクトのある場所」と考えています。その理由は人材の採用や育成、最適な人事制度の構築などの人事施策が事業の成長に直結しているからです。人事が変われば組織が変わる。組織が変われば事業が変わります。採用、制度設計や運用、OKR導入、組織開発など幅広い人事・採用課題に対するプロジェクトを支援することで、企業の成長に貢献できると考えているのです。

また、よくいただくのが「人事領域の次は、広報や経理といった別の領域を目指すのですか?」という質問です。答えはNOで、領域を広げていくという話ではありません。人事・採用領域というのはあくまでも手段。経営的な視点で“人の事”を捉え、組織を作り上げ企業を成長させていけるプロフェッショナル人材の活躍を推し進めていきたいというのがコーナーの考えです。

・「コアメンバーとして深く関わること」とは?

期間でいうと、クラウドソーシングサイトで扱う業務は「単発」「細分化されたタスク業務」が多い傾向があるかと思います。私たちが依頼する仕事はもう少し長い時間軸で、社員と変わらない関わり方をしていきます。パラレルワーカーを単なる複業人材として扱うのではなく、プロジェクトの主要メンバーとして受け入れ、上流から深く関与し力を存分に発揮してもらうイメージです。

他のサービスという観点では、プロフェッショナル人材にピンポイントで相談ができるコンサルティングサービスもあります。しかし、コーナーとの違いはアドバイスだけに終わらず、課題を一緒に解決できる点。コーナーでは、経営や事業に寄り添った実務支援ができるのです。

どちらが良い/悪いという話ではなく、前述の通り、組織との関わり方の違いが大きな特徴です。契約においても、仕事の完成・納品を目的とした「請負契約」ではなく、チームメンバーとして関わり続けることを目的とした「準委任契約」を選択している点が異なります。私たちは事務代行よりも“戦略的”で、コンサルティングやアドバイザーよりも“実務的”と表現しています。これら両方を兼ね備えている点がコーナーの強みであり、業界内においても独自のポジションを築き上げている理由だと考えています。

プロ人材が複数社で力を発揮すれば、多くの企業の成長に貢献できる

“1人が複数の会社に貢献できる社会”を目指し、パラレルワーカーとその力を求める企業をつなぐことに注力をしてきましたが、そもそもこの分野に必要性と可能性を感じたのは、創業者である門馬の原体験にあります。

新卒入社した人材会社にて多くの企業が抱える人事・採用に関する課題に向き合う中で、門馬が強く感じたのは経営と人事が深く結びついていること、そして、それにもかかわらず現場には人事のプロフェッショナルが足りないということでした。

であれば、人事・採用領域におけるプロフェッショナル人材が、1社ではなく複数社で力を発揮できる仕組みがあれば良いのではないか、人事のスキルや経験を持つパラレルワーカーを有機的につなぐことができたら、多くの企業の成長に貢献できるかもしれない…。そう考えたのが、コーナーを立ち上げたきっかけです。

その後、まずは門馬自身が人事・採用領域に経験を持つパラレルワーカーとしてトライ。社員数数名のベンチャー企業から上場企業まで、同時並行で10社強の企業と契約を結び、人事・採用業務に携わっていきました。社外人材であっても事業に伴走できる人事は成り立つのだと身をもって証明し、事業がスタートしたのです。

目指すのは、企業とパラレルワーカーの“メリットの最大化”

CORNERは2019年にサービスローンチしてから現在4年目になりますが、改めて双方にとって大きなメリットがあるサービスだと実感しています。

たとえば企業にとっては、求める経験やスキルを持った人材の採用が難しくなっている中で、「必要なときに必要なだけ」パラレルワーカーの力を貸してもらうことが可能になりました。プロジェクトの規模に合わせてリソースを確保できるだけでなく、自社にはない経験やノウハウを持った人材の意見も取り入れながら、効率的にプロジェクトを推進できます。

パラレルワーカーにとっては、あらゆる企業でさまざまな経験を積んでいくことが可能です。会社の規模も違えば、任されるプロジェクトの内容も違う。企業が抱える組織の課題に向き合っていく中で、新たな経験やキャリアを積んでいくことができる。そこには、収入源の確保以上の価値があると考えています。

そして、企業とパラレルワーカーをつなぎ、双方のメリットの最大化こそが私たちの介在価値です。

パラレルワーカーの活用に慣れていない企業に対してはコーナーの専任コンサルタントが間に立って成功までをサポートしていき、パラレルワーカーは同じゴールを描く仲間なのだと伝えていきます。同時に、パラレルワーカーに対してはライスワークではなく、ある領域のプロフェッショナルとしての自覚を持って仕事に取り組むこと、さまざまな経験を重ね自らのスキルをアップデートしていく重要性を伝えていく。さらにはパラレルワークを実践する企業と人材のリアルを発信していくことまでが、私たちの役割だと考えているのです。

パラレルワーカーと企業という従来の枠組みを超えた「有機的なつながり」を生み出していく。それこそがコーナーの存在意義だと思いますし、真の意味での「1人が複数の会社に貢献できる社会」の実現につながっているのだと考えています。

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