こんにちは、株式会社フォンテーヌ・ブローの古田と申します。
私は、2014年に新卒でこの会社に入社し、5年目の2019年にJSA認定ソムリエ資格を取得しました。
大学では全く違う分野を専攻しており、フォンテーヌ・ブローに入社して、初めてフランス料理やワインに興味を持つようになりました。
本日は、そんな私の「資格取得」と「成長」への想いをお話させていただきます。
ーソムリエを取得しようと思ったきっかけ
学生の頃にアルバイトしていた、レストランでソムリエバッチをつけている社員さんがいて、なんとなくかっこいいなとは思っていました。
ですが、実際に取得しようと思ったのは、入社してからです。
ソムリエをやっていてお恥ずかしいことですが、本当はお酒に弱いんです。
なので、フォンテーヌ・ブローに入社するまでほとんどワインは飲んだことがなく、赤と白の違いくらいしかわかりませんでした。
それが、入社してまだ3か月くらいでワインについてほとんど知らないころに、シェフやマダムがワインの勉強会を開いてくれました。
その時に飲み比べをしたピュリニー・モンラッシェとシャブリ グラン クリュの味わいが、同じ葡萄のワインでもこんなに違うんだと衝撃を受けました。
それで、ワインについて勉強するうちに、その土地風土による味わいの違いや、生産者の想いにどんどんのめりこんでいきました。
ー勉強する中で大変だったこと
まず、勉強時間を確保することです。
仕事のある日は疲れて帰ってきて勉強どころではなかったので、休みの日に近くのカフェで一日中参考書と睨めっこしていました。
一問一答形式の勉強アプリを使って休憩中や移動中などの隙間時間を使って勉強しました。
あのアプリは非常に有効だったのでおススメです。
また、テイスティングの練習用のワインの用意にお金がかかりました。
少しでも安く抑えたかったのでネットでワインをまとめ買いして、小瓶に移し替えて冷蔵庫で保管していました。
ホテルに出入りしている酒屋さんに相談したら、すごく応援してくださって、安くで購入させてもらえたのも有難かったです。
1年目は2次試験のテイスティング試験で落ちてしまい、翌年にリベンジして合格しました。
ソムリエのテイスティングは主観的な「味」を客観的に表現することです。
1年目は教本を片手に独学で勉強していたのですが、周囲に聞ける人がいなかったので「正解」がわかりませんでした。
そこで、2年目は東京まで出て、試験対策講座を受講しました。
講師の先生の話を聞きながら実践することで、理解できるようになりました。
周りのサポート体制は資格の勉強をする上では非常に重要であると思います。
私も酒屋さんやキッチンスタッフにいろいろなお酒を試飲させて頂いて、本当に有難かったです。
ですが、それだけではなく、勉強の仕方や知識について、近くに相談することの出来る人がいることは勉強をする上では非常に重要であると実感しました。
ー資格を取得して良かったこと
資格を取得して一番良かったと思っていることは、自信を持って会話ができるようになったことです。
お客様とお話をするとき、後輩にワインについて教えるとき、自分の知識に自信を持って伝えることができるようになりました。
すると、ワインの話をしていないときでも、お客様に耳を傾けてもらえるようになりました。
直接ワインの知識を活かしているわけではないですが、自分に自信を持てるようになることが、私の接客全体をアップグレードさせてくれました。
ーこれからの仕事への活かし方
ソムリエ資格を取得して、はじめて「スタートライン」に立てたと思っています。
今でもお客様の方がワインに詳しいことも多く勉強の毎日なので、「活かしていく」なんて大それたとこを言うのはおこがましいなと思います。
ですが、これからはこの知識や経験を伝えることで、後輩たちにもっとワインに興味を持ってもらえるように頑張っていきたいと思っています。
勉強会を開いたり、ワインの美味しいお店を紹介したりして、若いスタッフにどんどんワインを好きになってもらいたいです。
そして、ワインに関するトークでお客様を楽しませてあげられるようになってもらいたいです。
先日、後輩の女の子に、1本のワインを毎日一口づつ味見をしてもらって、どんな風に味が変化したかメモを取ってもらいました。
1週間後に話を聞いてみると、
「こんなに味が変化するなんて思いませんでした!私の好みは3日目の味でした!」
とすごく楽しそうに報告してくれたのが、本当に嬉しかったです。
彼女がワインに興味を持つきっかけのお手伝いができたかなと。
後輩の成長が一番の愉しみです!
ー最後に、スキルアップ・キャリアアップを目指している方へメッセージ
私がソムリエ資格を取得しようとしたときは、社内に有資格者はおらず、勉強も手探りで独学で勉強するしかありませんでした。
ですが、今は私の翌年にワインエキスパートを、その次の年には2人目のソムリエ資格取得者が出ており、社内でもソムリエ資格取得をサポートできるノウハウが集まってきています。
また、ソムリエ以外の資格も含めて、スキルアップのために資格取得やセミナーに参加したいスタッフを金銭面でもサポートする制度の構築も進めており、近いうちにスタートする予定です。
資格試験はスタートであってゴールではありません。
サービスマンの「目的」はお客様を喜ばせることであって、「ソムリエ資格」はその手段でしかありません。
ですが、資格試験に挑戦することで得られるものは知識だけではないと思います。
悔いの残らないように、全力で取り組んで頂いて、あなたの本当の「目的」を達成する一歩になるよ心から応援しています。
最後までご覧いただき有難うございました。
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