「こんな問い合わせが来たんだけど、これって誰に聞けばいいんだろう?」
全国3,000店舗超の大手ファストフードチェーンの採用活動を支える、プラグイーズ株式会社の採用支援サポートセンター。そこは、単に応募を受け付けるだけの場所ではありません。店舗や本部、求人媒体などをつなぎ、ときには社内にもまだ答えのない問い合わせを一つずつ解きほぐしていきます。新しい情報を集め、次に同じ相談が来たときの対応方法を作るところまでが、この仕事に求められる役割です。
この記事では、そんな採用支援サポートセンターの業務を知り尽くした加藤紀美枝と、役者活動から転じてキャリアを広げてきた仙田遥平にインタビュー。実は、仙田が正社員として活躍するきっかけを作ったのは、入社当時の先輩だった加藤だといいます。
「これからも現場を支え続けたい」「お世話になった恩を次の誰かへつなげたい」。そう話す2人に、仕事のリアルやここで身につく力、未来のセンター像について聞きました。
(登場人物)
プラグイーズ株式会社(※)
営業部 チーフ 仙田遥平
役者を目指して大学を中退し、30歳まで演劇関係の活動を続けた後、土橋英輔(プラグイーズ代表取締役社長)が役員を務めていた会社に入社。現在は営業部門のチーフとして、採用支援サポートセンター運営を中心に、企業イベント運営などにも携わっている。
プラグイーズ株式会社
オペレーションリーダー 加藤紀美枝
短大卒業後、新卒で保険会社へ入社し官公庁向けの営業を経験。その後は異業種の営業や事務を経てコールセンターで働き、前職での土橋との出会いをきっかけにプラグイーズへ入社。新宿センターの現場を引っ張るリーダーとして活躍中。
※2026年8月25日、プラグイーズ合同会社から「プラグイーズ株式会社」へ商号変更しました。
「ここを次のキャリアのために使えばいいじゃん!」先輩の一言に背中を押された
—まずは、2人のこれまでのキャリアから教えてください。
加藤:私は短大を卒業後、保険会社で営業を経験しました。その後、結婚や出産を経て、子どもが小さい頃は事務のパートなどをしていました。
コールセンターの仕事を始めたのは、子どもが小学校低学年の頃です。自分の都合に合わせてシフトを組みやすく、子育てと両立しやすかったんですよね。最初はオペレーターとして入り、気づけばこの業界に何十年と携わっています。
—仙田さんは、まったく異なる世界からこの業界に入ったんですよね?
仙田:大学に進学したものの、「何か違うな」と感じて中退し、役者を始めました。声優の養成所に通いながら、舞台や映像の仕事もしていたんです。
30歳頃まで続けましたが、なかなか思うようにはいかなくて。役者を辞めてきちんと就職しようと考えたとき、内勤の仕事を探して見つけたのが、当時土橋さん(プラグイーズ代表取締役社長)が在籍していた会社の、採用支援サポートセンターのオペレーターでした。
そこで僕は、土橋さんや加藤さんと出会いました。センター業務のイロハを教えてくれたのも加藤さんです。
加藤:でも仙田君、最初はすぐ辞めるつもりだったよね?
プラグイーズ株式会社 オペレーションリーダー 加藤紀美枝
仙田:そうでしたね(笑)。とりあえず「つなぎ」のつもりで、いずれは別の会社に就職しようと考えていました。「本気で就職活動をすればすぐに決まるだろう」と思っていたんですが、現実は結構厳しくて。
加藤:そんな様子を見ていたので、「まずはここで社員になってスーパーバイザーを経験したほうが、次に転職するときも有利だよ」と伝えました。「このセンターをキャリアのために利用しちゃえば?」って。
仙田:その言葉に乗っかって、まんまと利用させてもらいました(笑)。社員になって数年間スーパーバイザーを経験した後、「さらに仕事の幅を広げたい」と営業職にも挑戦しています。あのとき加藤さんから背中を押してもらったことは、間違いなく今の自分につながっています。
プラグイーズ株式会社 営業部 チーフ 仙田遥平
たくさんの関係者をつないでセンター業務を改善していく仕事
—2人が携わっている採用支援サポートセンターでは、どんな仕事を担っているんですか?
仙田:根幹にあるのは、大手ファストフードチェーンで働きたい方からの応募受付です。ただ、実際の仕事はそれだけではありません。
このセンターは、お客様の人事部門の一部署に近い役割を担っています。応募者や店舗からの問い合わせに対応するほか、求人媒体の担当者や外部のコンサルタント、フランチャイズオーナーなど、多くの関係者と連携します。
—応募受付だけではなく、幅広い仕事があるんですね。
加藤:本当にいろいろなお問い合わせが来ますよ。お客様側で新しい施策が始まると、その問い合わせ先としてこのセンターが案内されることもあるんです。ところが、私たちにはまだ詳しい情報が届いていなくて、「こんな問い合わせが来たけど、これは何だろう?」となることもあります(笑)。
仙田:まず問い合わせを受け止め、「この件は本部に確認しよう」「こちらは求人媒体の担当者につなごう」と、適切な相手を探します。
とはいえ、僕たちだけですべてを解決しなければいけないわけではありません。大切なのは、誰に確認すれば解決へ近づけるのかを判断し、関係者同士をきちんとつなぐことです。
—答えを持っていることより、答えへたどり着く方法を考えることが重要なんですね。
仙田:そうですね。もちろん、最初は僕たちにも正解がわかりません。まず関係者に聞き、情報を集めます。同じような問い合わせはまた来るので、次はスムーズに対応できるようにナレッジとして整理し、オペレーターにも共有。わからないことをそのままにせず、どうすればわかる状態にできるのかを考え、センターの仕組みにしていくことが大切なんですよ。
加藤:その意味では、真面目な人ほど最初は戸惑うかもしれません。「今すぐ正確に答えなければ」と抱え込むと、しんどくなってしまうので。もちろん適当に対応していいわけではありませんが、「まずは受け付けて、わかる人に聞いてみよう」と動ける柔軟さが必要ですね。
—決められたマニュアルに沿うだけではなく、オペレーション自体を作っていく面白さもありそうです。
仙田:まさにそうです。たくさんの関係者の間でコミュニケーションをつなぐ大変さはありますが、同時に、自分たちの工夫がセンター全体の業務を改善していくやりがいを感じられます。
自分だけで抱えず、上手に周りを頼ることも大切な力
—新宿センターは2026年に立ち上がったばかりです。どんな人に加わってほしいと考えていますか?
加藤:新宿センターでは、オペレーターの若手メンバーが少しずつ育ってきています。今求めているのは、オペレーターの仕事を理解した上で、センター全体を見られるスーパーバイザーです。
マーケティング業務や採用支援業務の経験があれば、もちろん生かせると思います。ただ、特定の業界知識やスキルが必要なわけではないんです。
何より大切なのは、毎日きちんと業務に向き合い、「あれ?」と思ったことをそのままにせず確認できる誠実さとコミュニケーション力だと思います。
—業務を覚えた後は、スーパーバイザーとして、どんな役割を担っていくんでしょうか?
仙田:自分で基本的な対応ができるようになったら、次はオペレーターへ仕事を振り分けていきます。「この作業はこの人にお願いしよう」「今は応募受付が落ち着いているから、こちらの確認を進めてもらおう」と、センター全体の状況を見ながら判断する役割です。
加藤:仕事には波があるから、自分だけで抱え込まず、上手に周りを頼ることもスーパーバイザーに必要な力だよね。
仙田:はい。このセンターには新しい問い合わせが次々と寄せられるので、わからないこともたくさん出てくると思います。そんなときは何度でも、僕や加藤さんに気軽に質問してほしいです。
加藤:今はまだ立ち上げ期で、みんなが目の前の業務に一生懸命向き合っている段階です。これから新しい仲間が増えれば、一人ひとりの負担を減らし、もっと落ち着いて教え合える体制も作れます。
すでに完成したセンターへ入るというより、私たちと一緒に働きやすい環境を作っていくことを楽しめる人に来てもらえたらうれしいです。
学びをつなげ、仕事を通じて誰かの成長やキャリアに貢献できる
—この仕事を通じて、どんな力を身につけられますか?
仙田:応募者が求人を見つけ、応募し、面接へ進むまでのプロセスを最前線で学べます。求人情報や応募データの見方、ExcelやCSVの扱い方など、実務的なスキルも身につきます。
それ以上に大きいのは、相手に合わせてコミュニケーションを組み立てる力でしょうか。応募者、店舗、本部、求人媒体では、それぞれ立場も知りたいことも違います。どう伝えれば理解してもらえるのかを考えながら、大手企業の人事部門や社外のパートナーと仕事を進める経験は、どんなキャリアでも生きると思います。
—今後は、採用支援サポートセンターの業務でもAI活用や自動化が進んでいくと思います。そうした中で、人が担う仕事の意味はどう変わっていくんでしょうか?
加藤:定型的な問い合わせなら、AIで対応できるものも増えていると思います。でも、それだけでは相手に納得してもらえない場面も多いんですよ。
たとえば応募者からは、「応募したのにまだ店舗から連絡がない」と相談されることもあります。ここで単に、「店舗へ電話して確認してください」と案内するだけでは不十分です。「どうして何度も手間をかけなければいけないの?」という気持ちを声から感じ取り、相手に合わせて伝え方を変える人間同士のやり取りは、これからも必要だと思います。
—採用支援業務の経験を積んでいくと、将来的にはどんなキャリアが見えてくるんでしょうか?
仙田:将来的には、センター運営そのものや、新拠点の立ち上げに関わる可能性もあると思います。
プラグイーズはマーケティング支援やイベント運営など、幅広い仕事を手がけています。僕自身も採用支援に携わりながら、企業イベントの運営などを担当しているんです。自分自身の希望やタイミング次第で、どんどん仕事の幅を広げていけるはずです。
—これから、どんなセンターを作っていきたいと考えていますか?
加藤:出社して業務を担う人だけでなく、子育て中の人や、短時間なら働ける人、在宅なら力を発揮できる人など、いろいろな人が少しずつ力を持ち寄れるセンターにしたいですね。それぞれが得意なことを生かし、特定の誰かに負担が偏らない働き方を実現していきたいです。
私自身、年齢を重ねても長くこの仕事に関わりたいと思っています。「今日は人が足りないから少し手伝って!」と声をかけられたら、「はいよ!」と気軽に入れるような(笑)。
仙田:加藤さんのことは本当に頼りにしているので、ずっとずっと、ここにいてほしいです! そのためにも、僕はこの新宿センターを安定させ、みんなが成長を実感できる環境にしたいですね。
「自分たちがいるから大手企業の採用活動が回っている」。そんなふうに、みんなが自信と誇りを持って仕事に向き合えるセンターにしたいと思っています。
—最後に、プラグイーズに興味を持ってくれた人へのメッセージをお願いします。
加藤:新宿センターも、プラグイーズという会社も、まだまだ未完成です。だからこそ、「一緒にこんな会社・センターを作っていきたい!」という思いがある人なら、大きな会社とはまた違う楽しさを感じられるはずです。
仙田:僕自身は、加藤さんの支えがあってキャリアを続けることができました。僕が経験したように、ここで得た学びは次の誰かへつながっていくはずです。仕事を通じて誰かのキャリアに貢献する喜びを、一緒に感じてくれる仲間と出会いたいです!