つむぎには、数字をつくる人がいます。
組織を整える人がいます。
誰かの挑戦に伴走し、その変化を信じ続ける人がいます。
そうして、一人の変化がチームに広がり、
チームの変化が組織を動かし、
やがてクライアントの未来まで変えていく。
それが、つむぎの仕事です。
「紡ぐ人」は、そんなつむぎメンバーの挑戦や支援実績を、バトン形式で紹介していくプロジェクト。
一人ひとりの仕事への向き合い方や価値観を届けながら、同じ志で働く仲間と出会いたい。そんな想いから始まりました。
今回紹介するのは、HRブランディング事業部の村田。
村田にとって、マーケティングは単に問い合わせや売上を増やすためのものではありません。つむぎを必要とする会社との出会いをつくり、幸せに働く人を増やしていくための入口です。
その入口の一つとなった、2026年6月23日・24日に開催された「フューネラルビジネスフェア2026」での取り組みをお届けします。
目次
村田愛|HRコンサルタント
大手経営コンサルティング会社で7年間、葬儀社や結婚式場、生花店などの中小企業支援に携わり、WebマーケティングやSEO、MA、AI開発を通じた業績改善に取り組む。
2025年6月からは、デザイナー兼経営企画を務めながら、個人事業もスタート。利他の心を大切にしながら、会社も人も、自らの進む道を信じて歩める社会を目指しています。
認知からご提案まで。経験を生かした展示会マーケティング
つむぎが毎年参加している、葬祭事業者および関連事業者のための総合展示会&シンポジウム「フューネラルビジネスフェア」。
「フューネラルビジネスフェア2026」の開催約3か月前、つむぎの業務委託メンバーであり、マーケティングチームの一員であるHRコンサルタントの村田に、前田(つむぎ株式会社代表取締役)から相談が寄せられました。新たなお客様との出会いを増やすため、村田の葬儀業界の知見を生かし、展示会への集客を強化してほしいという依頼でした。
村田は前職時代、葬儀業界を中心に組織づくり支援を行う中で、葬儀業界向けの展示会での人脈創りに携わってきました。クライアント支援の一環として、会場内の出展企業を自ら訪ね、そのサービスがクライアントにどのような価値をもたらすのかを丁寧にヒアリング。提案する意義があると判断した際には両社をつなぎ、業務提携へと発展させた経験もありました。
また、自社での出展経験もあり、メルマガ配信やFacebook広告、セミナーへの申し込み導線の設計など、開催前の集客施策にもたびたび関わり、新たなお客様との接点を増やしながら、展示会への来場につなげる取り組みを重ねてきました。
展示会場をさまざまな視点で歩き、人と出会い、関係を築いてきた村田。そんな村田の知見は、展示会施策を前へ進める大きな推進力となりました。
「知られていない」状態から、どう出会いをつくるか
村田が以前勤めていた会社には、前提として、長年のセミナー開催や問い合わせ対応を通じて蓄積された膨大な顧客リストがありました。広告配信の際にも、すでに関係のある相手へ情報を届けられる環境が整っていたのです。
一方、つむぎの顧客リストは、まだまだ開拓の余地がある段階。代表である前田の名前は葬儀業界内では比較的知られてはいるものの、「つむぎが何をしている会社なのか」までは、十分に浸透しているとは言えない状況でした。
つむぎが運営する「人・組織創りLabo “ヒトラボ”」※も、その一つです。ヒトラボは、葬祭業界に特化した、人・組織づくりのためのオンラインコミュニティ。採用、教育、評価、理念づくり、理念浸透など、葬儀社経営に欠かせない人財課題について、経営者同士の学びや事例共有を通じて解決を目指しています。
※「最後は人だから」 葬祭業界の未来を支える人・組織づくりの学び合いコミュニティ・「ヒトラボ」|つむぎ株式会社
しかし、どれほど価値のある取り組みであっても、知られていなければ、必要とする人には届きません。
十分な顧客リストも認知の蓄積もない中で、どのように展示会への来場につなげ、その後の提案や支援へつなげていくのか。それが、今回の大きな課題でした。
村田は、開催前から複数の接点をつくり、「名前を見たことがある」「少し気になっている」という状態を生み出したうえで、会場へ足を運んでもらう必要があると考えました。
そして、事前の認知獲得から展示会当日の対応、開催後のフォローまでの導線を設計。展示会ブースの設計や予算管理、各施策のスケジュールまでを細かく整理し、限られた期間の中で、つむぎやヒトラボを知ってもらうための準備を進めていきました。
認知から来場へ。ゼロから組み立てた新たなお客様との出会い
最初に村田が着手したのは、葬儀社向けのFAXDM送信。新たなお客様との接点を増やすことでした。
葬儀業界では現在もFAXが多く使われており、各社には日々多くの案内が届きます。その中で目に留めてもらうには、凝ったデザインよりも、「誰に向けた案内で、なにが得られるのか」が一目で伝わることが重要です。
村田は、前職でDMを制作してきた経験をもとに原稿を作成。白黒で印刷されたときにも情報が埋もれず、葬儀社向けの案内だと瞬時に分かる構成を意識しました。
FAXDMの送信は代行業者に依頼し、あわせて各葬儀社のホームページにある問い合わせフォームへ営業情報を届ける施策も実施しました。
さらに、今回大きな取り組みとなったのが、「人材力診断ツール」の開発です。きっかけは、展示会メンバーとのミーティングで出た、「人材力を診断できるツールがあったら面白そう」というアイデアでした。
FacebookなどのSNS広告から簡単な質問に回答してもらい、その結果を「会社の人材力レポート」として返すことで、つむぎの支援に興味を持ってもらう。さらに診断後は、電話でフォローし、具体的な相談へつなげる導線を設計しました。
村田は早速、診断の軸や質問項目、判定基準、レポート構成を整理し、回答結果から自動でレポートを生成するAIツールの構築に着手しました。
しかし、開発は簡単ではありませんでした。当初は、出力されるレポートのページ構成や表現、デザインが安定せず、回答するたびに形式が変わってしまう状態でした。そこで村田は、AIへの指示内容、文章量や構成、出力形式を何度も調整。実際にお客様へ届けられる状態まで精度を高めていきました。
最終的には、わずかなデザインの揺れが残ることもありました。それでも、細部の完成度だけを追い求めるのではなく、「お客様に必要な情報がきちんと届くか」を判断軸に、限られた期間の中で実装まで進めました。
こうして村田は、FAXDMや営業DM、Facebook広告、人材力診断ツールの開発を並行して進め、事前に新たなお客様との接点を生み出す仕組みを次々と形にしていきました。
こうした挑戦を後押ししたのが、現場に裁量を委ねるつむぎの文化です。自ら考えた施策をスピード感を持って実行できたことに、村田は大きなやりがいを感じるとともに、挑戦する人を信じて任せる「つむぎらしさ」を強く実感したといいます。
外から届いた「ヒトラボ」の声。村田が気づいた、つむぎ支援の本質
数々の施策と展示会参加メンバーの奮闘もあり、当日は70名以上がブースへ来場。問い合わせなども含めると、80件以上の新たなお客様との接点を獲得しました。それは、当初の目標のおよそ4倍にあたる成果であり、ヒトラボへの新規入会獲得も達成することができました。
数字以上に村田の印象に残ったのは、会場で「ヒトラボってここですか?」と声をかけられたことでした。
それまで、組織内部から発信し続ける中で、外部からどのように認識されているのかを実感する機会はほとんどありませんでした。しかし、事前にFAXや広告で発信し続けた情報が相手の中に残り、自らブースを探して訪れてくれた。その一言は、村田のマーケティングが、新たなお客様との出会いを生み出せた証しでした。
展示会後も、「FAXを見た」「人材力診断を受けたい」といった問い合わせが増え、これまで接点のなかったお客様からも、月に5〜6件ほど安定して反響が届くようになっています。
こうして、つむぎを必要とする新たなお客様との出会いを生み出した村田。しかし、村田が目指しているのは、問い合わせや商談の数を増やすことだけではありません。その出会いの先で、働く人を大切にしながら成長する会社を増やすことです。
現在はマーケティング支援に加え、葬儀業界の採用支援や組織づくり支援にも幅広く携わっている村田。しかし、つむぎへの入社当初は、再び葬儀業界でコンサルタントとして働こうとは考えていなかったと話します。
前職でも葬儀業界で組織づくり支援に携わっていた村田には、育ててもらった会社への強い恩義がありました。同じ業界で同様の支援を行えば、前職の会社と競合することになる。だからこそ、その恩義に背くような選択はしたくないと考えていたのです。
しかし、つむぎの支援現場を間近で見たことで、その考えは少しずつ変わっていきました。
一般的な経営コンサルティングでは、業績を上げるために売り上げ目標から逆算して、何をすべきかを分析し、効果が高いと考えられる施策を提案します。その考え方は、企業が成長するうえで欠かせないものであり、その視点は、村田にとって今も大切な土台です。
一方で、会社の業績を中心に考えるほど、その施策を実際に担う人の気持ちが見えにくくなることもあります。
たとえば、集客数を増やすためにチラシのポスティング枚数を増やすという判断は、数字の上では合理的かもしれません。しかし、その仕事に現場の社員がなぜ取り組むのかを納得できていなければ、現場には「また仕事が増えた」という感覚だけが残ってしまいます。クライアントに業績重視の提案を重ねるうちに、「これは本当に、クライアントのための提案なのだろうか」と迷いを感じることが度々あったと振り返ります。
そんな村田が驚いたのが、つむぎの支援のあり方でした。
業績向上を目指すことは大前提ですが、そのうえで、施策を実行する社員への伝え方や一人ひとりの業務量まで丁寧に考えられていたのです。
つむぎが大切にしているのは、会社が目指す成果と、一人ひとりが働く意味を結びつけること。つむぎの支援は、前職と競合するものではなく、働く人にとって良い会社をつくる仕事なのだ。そう気づいたことで、村田は再びHRブランディングコンサルタントとして、葬儀業界に向き合う意味を見いだしました。
「この会社で働けてよかった」を、もっと増やすために
村田が実現したいのは、葬儀業界で働く人たちが、「この会社で働くことが楽しい」「自分たちの会社は、本当に良い会社だ」と、心から誇りを持って語れる環境をつくることです。
その実現に向けて、村田は二つの軸を大切にしながらクライアントへの組織支援に取り組んでいます。
自分たちは誰に、どのような価値を届けているのか。何を大切にしながら、日々仕事に向き合っているのか。そうした会社の存在意義や仕事の価値が明確になれば、社員一人ひとりの中に、会社への誇りや働く意味が生まれていきます。
二つ目は、社員が本当に働きやすい環境を整えることです。
時間のかかる業務や、判断を必要としない定型業務は、AIや仕組みに任せていく。そこで生まれた時間を、お客様と向き合うことや、より良いサービスを考えること、組織の生産性を高めることに使ってほしい。
人材育成や研修を提供する会社は数多くありますが、その多くは、会社の業績を高めるために人を育てるという考え方から始まります。
一方、つむぎが見つめているのは、会社の成果だけではありません。
そこで働く一人ひとりが、仕事を通じて成長できているか。自分の仕事にやりがいを感じ、幸せに働けているか。その人自身の変化にも、同じように向き合います。
「つむぎと出会う会社が増えれば、人が幸せに働ける会社も増えていく。だからこそ、つむぎのことをもっと知ってほしいと、心から思っています。そのためにも、私たちがどんな会社で、何を目指しているのかを、もっとわかりやすく伝えていきたいです。」
つむぎと出会う会社が増えれば、働く人を大切にしながら成長する会社が増え、その会社で働く人の幸せが増える。そして、その先にいるお客様へ届けられる価値も、より良いものになっていく。つむぎが目指しているのは、そんな人と組織の好循環です。
マーケティングを通じて、つむぎを必要とする会社との出会いをつくる。そして、その先の組織づくり支援を通じて、「この会社で働けてよかった」と思える人を一人でも多く増やしていく。
村田は、そんな社会的な意義と責任を胸に、今日も働く人の幸せにつながる会社づくりに向き合っています。
次のバトンは、大川へ
カケハシ事業部の紡ぎ手である大川。
未知の物事に出会うことが好きで、独特な感性と豊富な知識を生かしてPJリーダーとしても活躍し、つむぎメンバーの知見を深めてくれています。
次回は、大川が向き合うつむぎの仕事をご紹介します。
インタビュー・執筆:門前 みほ
ディレクション・編集:川合 史夏
最後に
いかがでしたか?
つむぎには、派手な言葉よりも、目の前の人と組織に誠実に向き合い続けるメンバーがいます。
でもその誠実さは、決して“やさしいだけ”ではありません。
本気で相手の未来をよくしたいからこそ、深く考え、踏み込み、変化をつくりにいく。
そんな強さがあります。
もしこのストーリーに少しでも心が動いたなら、
ぜひ一度、つむぎのことを知ってください。
「この人たちとなら、いい仕事ができそう」
そんなふうに感じていただけたなら、うれしいです。
カジュアル面談で、お話しできるのを楽しみにしています。