2023年12月、Spiral.AI株式会社では「Mission」「Challenge」「Value」を策定しました。
Spiral.AIのMissionにはCEOの幼少期からの変わらぬ思いが、
Challengeはひとりひとりが主体的に取り組む挑戦が、
Valueにはメンバーの推進力となる価値観が込められています。
Mission・Challenge・Valueに込められた思いについて、CEOの佐々木に話を聞きました。
プロフィール:佐々木 雄一 Ph.D / CEO
ビッグデータ分析と機械学習が専門。スイスCERN研究所にて、ブラックホール研究や、ヒッグス粒子・超対称性粒子の探索を主導。 技術を広めて世界を大きく変えたいという思いから、経営を学ぶ必要を感じMcKinsey&Companyに入社。クライアントの戦略策定を支援。 Neural Pocket社の初期メンバー・CTOとして、AI開発と社会実装を主導。AI開発におけるPDCAサイクルを武器に、日本全国あらゆる環境下で安定稼働するAIシステムを構築、スマートシティ事業者としての立ち位置を確立。社員数も、創業から4年で250名規模へ拡大。同社は2020年に史上最短でのIPOを達成している。
目次
- プロフィール:佐々木 雄一 Ph.D / CEO
- 「Mission:人類の技術進歩を加速させる」は、小学5年生のときからの変わらない思い
- メンバーが主体的に挑む”灯台”としての「Challenge:人間らしさに、技術の力で挑戦する」
- メンバーの推進力となる4つの「Value」
- Spiral.AIでは、Mission・Challenge・Valueを追い求めるメンバーを募集中です
「Mission:人類の技術進歩を加速させる」は、小学5年生のときからの変わらない思い
— まずMissionとはどんな役割を持つものですか?
佐々木 Missionは、僕自身がやりたかったことであり、生涯をかけて挑みたいことであり、野望を言葉にしたものです。
Missionは、この会社の創業当時から20年後・30年後であっても変わらず持ち続けたい思いになっています。
— 「人類の技術進歩を加速させる」というMissionが生まれた背景にはどんな経験があったのですか?
佐々木 小学5年生のときに、「人類はなぜ存在するのだろう」ということに悩んだ時期があったんですよね。
人間って長い歴史や宇宙規模で見たら、生まれて死ぬだけじゃないですか(笑)だから、存在意義を見つけられないとつらいと思っていました。
考えた結果として、「この宇宙でわかっていなかったことがわかるようになること」が存在意義なのではないかと思うようになりました。知的探究心をひたすら探求し、知の地平を広げる。それが人類のひとつの生きていく理由だと思い至ったんです。
探求を進めていく中でも、個人的に技術進歩の分野に興味がありました。そこで、死ぬときには技術の分野で爪痕を残したと思って死にたいと思い、今のMissionのような思いに至りました。
メンバーが主体的に挑む”灯台”としての「Challenge:人間らしさに、技術の力で挑戦する」
— Challengeにはどんな役割があるのでしょうか?
佐々木 Missionは、20~30年後も通用するものにしましたが、抽象度が高いために、メンバー自身が具体的に明日何をすればいいかがわかりづらくなっていました。
そこで、僕たちが3~4年の中長期で挑戦し、実現を目指す目標を「Challenge」としました。Challengeはメンバー自身が何をするかということを自分で考えられるようにする灯台のような存在です。
僕はSpiralをトップダウン型の組織にしたくない。面白いものが、毎日チームから生まれてくるようなボトムアップ型の組織を目指しています。
ただメンバーの共通認識がなく、それぞれのメンバーがバラバラな方向を向いてしまうと、組織としての力は発揮されません。そこで「Challenge」が組織として力を出すための道しるべとして、役割を果たします。
現在集まっているメンバーは、それぞれ主体的に考えている方ばかりなので、Challengeとして共通認識があれば、大きなパワーが生まれると考えています。
—「Challenge」という言葉をMissionと並列で使うのは珍しいと思いました。
佐々木 そうですね。Challengeではなく、「Vision」などの言葉を使うのが一般的かもしれません。ただVisionだと、「誰かがやってくれそう」「こうなってくれたらいいな」という他力本願なイメージがあったんです。
そこで、「Challenge」という自分がやらなければいけないというイメージをかきたてる言葉を使い、「人間らしさに、技術の力で挑戦する」と設定しました。
— 「人間らしさに、技術の力で挑戦する」という言葉には、どんな意味が込められているのですか?
佐々木 まずはIQよりもEQ(心の知能指数)にフォーカスしたいという思いが込められています。
今のChatGPTは、IQ自体は非常に高いのですが、回答が常に正しい中立的な立場を取っていることが多いです。独自の偏った考え方などは少なく、面白みにかけると感じています。
僕が面白いと感じるのは、自分が経験したことが無い、知らない世界の話を訊かせてもらえたときです。数学に生涯を捧げたような極端な人の話も面白いですし、逮捕歴を持った人の話でさえも「どうしてそういう道に走ってしまったのだろう」と興味を持ちます。
そういった人たちの話は、総じて面白い。経験に裏付けされた、謎の説得力と魅力がある。僕は、人が持つ独自の偏った考え方や、経験に基づいた考え方に興味があるんです。
Spiralは、人が持つ偏った考え方からにじみ出る魅力を、AIという力で写し取りたい。場合によっては、そういう偏った考え方を組み合わせたりすることで、新たなクリエイティビティを目指せればと思っていますね。
メンバーの推進力となる4つの「Value」
— Valueについては、どんな役割がありますか?
佐々木 Valueは組織の活力を底上げするためのものとして設定しました。僕の思いとしては、Spiralは攻めの組織であってほしい。それを実現するための推進剤としてValueを設定しました。
— Valueの中の、「Curiosity / 探究心を止めない」にはどんな意味がこめられているのですか?
佐々木 CuriosityはValueの中で最も大切であると考えています。
現在、世界中の人が生成AIに挑戦しています。人類史上、これほどの大人数がひとつのことに取り組んでいる事例は数少ないでしょう。このような状況の中では、日々新たなニュースが生まれており、キャッチアップを辞めた瞬間に置いてけぼりになってしまいます。
探究心が会社の生死に関わるぐらい、本質的なものになっているんです。
— 「Update / 常に学びつづける」には、どんな意味が込められているのですか?
佐々木 なんでも学んで、自分を変えていける人が理想的だなと思い「Update」を設定しました。特に採用のタイミングで、今現在の能力よりもこれから先に能力が伸びそうかどうかを基準のひとつにしています。
— 「Professionalism / プロ意識で取り組め」についてはどうですか?
佐々木 Professionalismは解釈の幅が広い言葉ですよね。僕のProfessionalismの解釈は、自分で仕事を見つけて、自分が必要だと信じる仕事を責任を持ってやるというものです。ふってくる仕事を待っている中では何も起こりません。プロアクティブに仕事に取り組みながら、最高の結果を求めていけることが理想ですね。
— 「Openmind / 仲間の前ではさらけだせ」についてはいかがでしょうか?
佐々木 Openmindは、フィードバックを大切にする文化を作りたいと思って設定しました。相手の前で自分をさらけ出して、なんでもフィードバックするようにすることを大切にしたい。
頭の中で考えていることは、相手の前で「こうしたほうがいいんじゃない」と言ってあげることで、組織として成長できたほうがいいと思っています。
たしかに、相手の目の前でフィードバックしたりされたりすることは、ときに恥ずかしかったり摩擦があったりするかもしれません。しかし、引きずるのは2~3日でしょう。それよりも長期的に組織が成長できたほうがいいと思っています。
— Mission・Challenge・Valueはどんな関係性でしょうか?
佐々木 ペットボトルロケットで例えると、Valueはロケットの推進剤である水のような存在です。ただ推進剤は、バラバラの方向を向いてしまっていると力を発揮できません。
そこで、進むべき方向を示すのがChallengeです。
Missionは、ペットボトルロケットのプロジェクトに関係なく、「いつかは宇宙にいきたい」というような野望のイメージですね。
Spiral.AIでは、Mission・Challenge・Valueを追い求めるメンバーを募集中です
— Mission・Challenge・Valueを踏まえて、どんな方と一緒に働きたいですか?
佐々木 Mission・Challenge・Valueに深く共鳴いただける人とともに働きたいと思っています。特に、4つのValueについては、全てに深く共鳴いただけることが理想です。
現状できていないことがあったとしても、前向きに捉えて自分で自分を変えていこうと思ってくれるメンバーと一緒に働きたいですね。
— Spiral.AIではメンバーを募集中です。もし少しでも興味があれば、ぜひお気軽にご連絡ください。
【現在募集中のポジション】