株式会社Codence代表の西野です。「創業期の会社に入るなんて、リスクが高すぎないですか?」
採用面談でよく聞かれる質問です。確かに、大手SIerや安定したSES企業と比べれば、創業期のIT企業に飛び込むことにはリスクがあります。福利厚生は整っていないし、社内の仕組みも未成熟。正直、不安を感じるのは当然です。
でも、僕がCodenceを創業してから実際にメンバーと一緒に歩んできた経験から言えるのは、「創業期だからこそ得られるものは、大企業では絶対に手に入らない」ということです。
この記事では、創業期のIT企業に入ることで得られる「かけがえのない経験」について、リアルな話をします。
大企業にはない「距離の近さ」が成長を加速させる
創業期の会社で最初に感じるのは、「経営者との距離が圧倒的に近い」ということです。
大手SIerでは、自分の上に何層もの管理職がいて、経営者の顔を見ることすら稀です。自分の仕事が会社全体にどう影響しているのか、実感が湧かないまま日々を過ごしている人も多いのではないでしょうか。
Codenceでは、僕(代表)がメンバー全員と定期的に1on1をしています。技術的な相談はもちろん、キャリアの悩み、プライベートの心配事まで、何でも話せる環境を意識的に作っています。
これは「福利厚生」ではなく、僕自身がエンジニア時代に「経営者にもっと話を聞いてほしかった」と感じていた経験から来ています。経営者がエンジニアのキャリアに無関心な会社で働く辛さを知っているからこそ、自分の会社ではそうしたくなかった。
この「距離の近さ」がもたらすメリットは大きい。疑問があればすぐに経営判断の背景を聞ける。自分の提案が直接会社の方針に反映される。エンジニアとしての成長スピードが、大企業にいた頃とは比べ物にならないほど速くなるのです。
「自分の仕事の意味」が見える環境
創業期の会社では、一人ひとりの役割が大きい。これは責任の重さでもありますが、同時に「自分の仕事が会社にどう貢献しているか」が明確に見えるということでもあります。
大企業の大規模プロジェクトでは、自分が書いたコードがシステム全体のどの部分を担っているのか、全体像が見えにくいことが少なくありません。「自分がいなくても回る」という感覚に陥ることもある。
一方、創業期の会社では「自分がやらなければ、誰もやらない」という場面が日常的に訪れます。インフラの構築も、コードレビューの仕組み作りも、ドキュメントの整備も──すべてが「自分ごと」になる。
これは大変なことですが、同時にエンジニアとしての視野を劇的に広げてくれます。「自分はフロントエンドしかやらない」「バックエンドは別チームの仕事」──そういった縦割りの壁がない環境で働くことで、フルスタック的な視点が自然と身につくのです。
「仕組みを作る側」に回れる貴重な経験
大企業に入ると、すでに出来上がった仕組みの中で働くことになります。開発プロセス、コーディング規約、レビュー体制、デプロイフロー──すべてが「先人が作ったルール」に従って動いている。
それ自体は効率的ですが、「なぜこのルールなのか」「もっと良い方法はないのか」を考える機会は少ない。仕組みを「使う側」ではなく「作る側」に回る経験は、大企業ではほとんど得られません。
創業期の会社では、すべてがゼロから。開発手法をどうするか、CI/CDパイプラインをどう組むか、コードレビューのプロセスをどう設計するか──これらを自分たちで考え、試行錯誤しながら作り上げていく。
Codenceでも、GitHub Actionsを使ったCI/CDの構築、AIエージェントを活用した開発プロセスの設計、リモートワーク環境でのコミュニケーション設計など、メンバーが主体的に仕組みを作っています。こうした経験は、将来テックリードやCTOを目指す上で、何物にも代えがたい財産になります。
「安定」の本当の意味を考える
「創業期の会社はリスクが高い」──この意見は一面では正しいです。会社が数年で倒産する可能性はゼロではありません。
でも僕は、エンジニアにとっての「本当のリスク」は別のところにあると思っています。それは、「スキルが陳腐化して、市場価値が下がること」です。
大企業で10年間同じ技術を使い続けていたエンジニアが、ある日突然リストラされたらどうなるか。その技術が市場で求められなくなっていたら、転職先を見つけるのは非常に難しい。
一方、創業期の会社で「何でもやる」経験を積んだエンジニアは、技術の幅が広く、変化への対応力が高い。仮に会社がうまくいかなかったとしても、市場での評価は確実に上がっている。
つまり、「会社の安定」と「キャリアの安定」は別物なのです。会社が安定していても、自分のスキルが停滞していれば、長期的には大きなリスクを負っている。逆に、会社が不安定でも、自分のスキルが急速に伸びていれば、キャリアの安定度は高い。
創業期の会社を選ぶ際の「見極めポイント」
もちろん、すべての創業期企業が素晴らしいわけではありません。選ぶ際に重要なポイントがあります。
1. 経営者の経歴と価値観──経営者がエンジニア出身かどうか、エンジニアの仕事を理解しているかは非常に重要です。営業畑出身の経営者がエンジニアを「コスト」としか見ていない会社では、創業期であっても良い経験は得られません。
2. 技術への投資姿勢──創業期だからといって、技術的な投資をケチっている会社は危険です。開発環境の整備、スキルアップ支援、最新ツールの導入──こうした「技術への投資」に前向きかどうかを確認しましょう。
3. エンジニアのキャリアに対する真剣さ──面談の段階で「あなたが3年後にどうなりたいか」を聞いてくれる会社は信頼できます。短期的な人員確保だけでなく、エンジニアの長期的な成長を考えている証拠だからです。
Codenceという「選択肢」
Codenceは2024年に創業した、まだまだ小さなIT企業です。SES事業と受託開発事業の両方を展開し、エンジニアが「SESで実力を蓄え、受託開発で腕を振るう」というキャリアパスを実現できる環境を作っています。
僕はRubyエンジニア出身の経営者として、エンジニア一人ひとりのキャリアに真剣に向き合うことを最も大切にしています。1on1での対話、案件選択の自由、スキルアップ支援──「エンジニアが幸せに働ける会社」を、創業期のスピード感を持って作り上げている最中です。
もし「安定した大企業」と「成長できる創業期企業」の間で迷っているなら、一度話をしに来てください。あなたのキャリアの可能性を一緒に考えましょう。
Codenceは、あなたの「飛び込む勇気」を全力で応援します。