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【カウンセラーの想い】 「それぞれの場所で、あなたらしく笑える人生」を願って|熊谷 葉子さん

目次

  1. 自己紹介
  2. キャリアの中断の連続だった職業人生
  3. 充実した日々から一変
  4. 相談者さまの心を温められるようなカウンセラーに
  5. ちょっと勇気を出して話した先に


熊谷 葉子(くまがい ようこ)
2級キャリアコンサルタント技能士、産業カウンセラー、心理相談員


1. 自己紹介

 はじめまして。熊谷葉子です。Smart相談室でキャリアコンサルタントとして登録させていただいています。

私のモットーは、「それぞれの場所で、あなたらしく笑える人生を」です。
今いる環境、置かれている立場、求められる役割、価値観などにより、抱える問題や課題は異なります。

その「違い」を大切に相談者さまがいる場所で、その人らしく笑えること、その人らしく自信を持って人生を歩めれば素敵ですよね!

2. キャリアの中断の連続だった職業人生

 今はフリーランスのキャリアコンサルタントとして仕事をしていますが、実は私自身がキャリアの中断の連続でした。

結婚を機に東京から地方へ転居し、人材会社へ転職しました。ここから「人」と「仕事」を繋ぐ職業人生が始まります。

私たちの仕事は血も涙も心もある「人」に関わります。難しさを感じながらもこの仕事が大好きになり、30才で管理職になりました。今度は社内の「人」も部下として関わってきます。
もちろん上手くいくことばかりではなく、悩み事は尽きない日々。

 しばらくすると夫が海外転勤になり、私は帯同を選び退職しました(後に大きく後悔します)。
初めての海外転勤、知っている人は夫だけ。大暴動が起きて日本へ避難帰国するほど治安が良くない状況でしたが、「何もすることがない生活」に馴染めなかった私は現地の大学へ通い、言葉と文化を学ぶことにしました。

日本を含む海外からの留学生達と過ごすことで、多様性が高まったと思います。

 日本へ本帰国後、2社目となる人材会社に再就職。いちから人間関係を含む基盤作りです。6年間のブランクはあったものの、やはり大好きな仕事。2年後に管理職へ昇格しました。

その2年後に夫が再び海外赴任に。さすがに私も悩みました。今辞めたら自分の市場価値がどうなるか、人材会社に身を置いているからこそ良くわかっていたからです。3ヶ月間悩んだ結果帯同することに。なぜなら、日系現地法人の人材紹介会社で採用が決まったからです。しかし、現地へ到着後、就労ビザの申請も順調に進んでいた矢先、夫の会社の関係で断念せざるを得ない事に。。。

大きなキャリアの中断2回目、激しく落ち込みました。精神的に病む寸前でした。働く感覚を忘れたくなかった私は、就職が決まっていた人材紹介会社のオーナーとゼネラルマネージャーと相談し、プロボノ(知識やスキルを無償提供し社会貢献すること)としてお手伝いすることにしました。

そこでは、日系企業で働くローカルスタッフにビジネスマナー研修、日本語でのビジネスメールの書き方、カスタマーサービス研修等を担当。一方で、大学の日本語学科の授業にサポートスタッフとして参加したり、邦人向け生活情報誌の取材のお手伝いをしました。

3. 充実した日々から一変

 報酬はないけど充実した日々を送っていたある日、人間ドックの担当医から思いがけない知らせが来ます。「乳がんの可能性があるので一度専門医を受診してください」と。

日本へ一時帰国し再検査の結果、乳がんと確定診断されました。フルコースの治療計画のため、プロボノ活動も辞めざるを得ず、キャリアの中断3回目を迎えます。

大きな治療が終わり、中長期的な治療を受けている中、原因不明の目眩で4回倒れました。精密検査の結果、「副交感神経に切り替わらず、ずっと交感神経が働いている状態」であることが判明し、この結果が私の人生に大きな変化をもたらします。 

「あなたが今の仕事のペースを6割まで落としても、誰にも迷惑をかけないし、誰も気づかないよ。全部ひとりでやろうとしている限り、治らないからね」
脳神経外科の主治医から言われた衝撃の言葉です。
この言葉をきいた瞬間に、涙が止めどなく溢れ、診察室で号泣しました。

そうだったのか。私、全部ひとりで抱えていたんだ。ようやく気づきました。いえ、気づかされました。そこから少しずつペースを落としましたが、本当に誰にも気づかれません(ある意味ショックですが)。 

4. 相談者さまの心を温められるようなカウンセラーに

 仕事柄まだ民間資格であったキャリアカウンセラーの認定を受けてカウンセリングをしていました。後に国家資格となり2級キャリアコンサルタント技能士としカウンセリングをしている中、メンタル面のスキルも必要と感じ産業カウンセラーの認定を受けました。
このときに背中を押してくださったのが、シニア産業カウンセラーでありキャリアコンサルタントの先生でした。私のメンターのひとりです。自分の考えを肯定的に聴いてくださり、すべて包み込むようにそっと背中を押してくれる。心が温かくなり、私もこんなカウンセラーになりたいと思いました。

そして、がん患者さんやそのご家族を支援するチャリティ活動の実行委員会で知り合った友人が、Smart相談室を紹介してくれました。これが、Smart相談室との出会いのきっかけです。

 鵜飼さんと最初に面談をしたときに「なんてあたたかくて素敵な方なのだろう」と感動したことを覚えています。そして藤田さん三浦さんともお話しさせていただき、「こんなにも大きな愛情をもって仕事をされている方がいる」とさらに感動。そんな皆さまのお仲間に入れていただけたことを、心から嬉しく思っています。

実際に、一緒にお仕事をさせていただく中で思うことは、Smart相談室は「人」と「質」をとても大切にしている企業ということです。

「人」はもちろん相談者さま、私たち登録カウンセラー、そして社員の皆さまです。「質」はカウンセラーが提供するカウンセリングの質、オンライン相談室としての総合的な質と感じています。

相談者さまにより良いカウンセリングを受けていただくために、月に2回開催される研修の他にも、随時スーパーバイザーである鵜飼さんのスーパービジョンを受けることができます。

 このような学びの場を整えてくださるところは、私たちカウンセラーにとってとても大切で、身が引き締まる思いです。今後も自己研鑽を続けながら相談者さまのお力になれるよう努めてまいります。

5. ちょっと勇気を出して話した先に

 私は、乳がんという病気の体験から「人は頑張りたくても、頑張れない時がある」「自分ではどうにも出来ないことがある」ことを学びました。私のように「ひとりで抱え込んでいる」場合は、自分では気づきにくいものです。

また、キャリアの中断を繰り返す中でもスキルは確実に身についていて、その結果が今に繋がっています。これも同じく気づきにくいのです。今は、キャリアの中断を回避する方法も考えることができます。

もし、少しでも不安があったり、自信がなくなっていたり、モヤモヤすることがあれば、そのままにせず、ちょっとだけ勇気を出して第三者に聴いてもらうと楽になるかもしれません!!

 Smart相談室には、様々な分野の専門家がいます。笑顔であたたかく迎えてくれます。きっと素敵なご縁になると思っています。
そして「それぞれの場所で、あなたらしく笑える人生」を歩んでいただけることを心から願っています。


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