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迷いながら、悩みながら、そして何かに導かれるようにして辿り着いた現在地。代表・本間が語る、自身とスカラインターナショナルの「これまで」

こんにちは!スカラインターナショナルの大谷です。

今回はスカラインターナショナルの代表である、本間友規にインタビューしてみました!会社設立までのキャリアや、就活支援や新卒紹介といった人材領域のサービスを手掛ける理由、そしてこれからの展望などを聞いてみたら、想像以上のボリュームに……!

ということで、前後編に分けて本間とスカラインターナショナルのストーリーをお届けします。前編は、スカラインターナショナル設立までのキャリアについて。決して順風満帆とも、初志貫徹とも言い難い、だけど「偶然」や「成り行き」だけでは片付けられないような物語がそこにはありました。


原点にあるのは、「大学時代の仲間」と「社会人2年目の苦悩」

──現在、スカラインターナショナルは『HIGH FLYERS』という新卒紹介サービスを中心に事業を展開しています。まずは、なぜ「新卒紹介なのか」についてうかがいたいと思います。

本間 いろいろあるのですが……大学時代にさかのぼって、お話をしていきましょう。僕は名古屋大学の出身で、大学ではアメリカンフットボール部に所属していました。国立大学でいわゆるカレッジスポーツをやるのって、ちょっと変わり者というか、アウトローが多いんですよね。名古屋大学のアメリカンフットボール部もその例に漏れず、ちょっと変わった面白い人が集まっていて、そういう人たちと大学時代を過ごしました。

大学を卒業し、僕は新卒でリクルートに入社したのですが、部の同級生たちはメガバンクや大手メーカーなど、いわゆる「大企業」に就職する人が多くて。東京に出た人もいれば、地方に転勤になった人もいたので、頻度はそれほど多くはありませんでしたが、卒業してからの数年は同窓会のような感じで定期的に集まっていたんですよね。

社会人になってから3年くらい経ったとき、その同窓会での会話に、なんとなく違和感を持つようになったんです。というのも、みんなそれぞれの会社でしっかりと働いているものの、会社や仕事が「つまらない」など、ネガティブな発言をすることが多くなっていた。たしかにつらいことは少なくありませんでしたが、僕は会社や仕事にネガティブな感情を持っていなかったので、「なんでみんなはこういうことを言うのだろうな」と。


──仲間が変わってしまったような感覚を持った?

本間 うーん……そうですね、当時はその感覚をうまく言語化できていなかったと思うのですが、いま振り返ってみると「かなしさ」「さみしさ」のようなものを感じていたのかもしれません。大学時代は、同じ部活で同じ目標を目指してわいわいやっていた仲間が、違う世界の住人になってしまったような気がしたんですよね。

それと同時に「もったいなさ」も感じていたような気がします。大学時代の仲間の多くは、ビジネスパーソンとして大きなポテンシャルを持った人たちだと思っていたんです。そんな仲間たちが、3年目にして「仕事はつまらない」とモチベーションを失っていて。すべての人がビジネスパーソンとして成功する必要なんてないと思いますし、モチベーション高く仕事に臨むことだけが“正解”だとは思いません。だけど、仲間としてはやっぱり「もったいないな」と……。

なぜ、そういった状態になってしまったのだろうと考えたとき、「大企業に入ったから」ではないだろうと思いました。大企業にもモチベーション高く働いている人はいくらでもいますからね。もちろん理由は一つではないと思いますが、「就職活動」が大きな要素なのではないかと。というのも、特に体育会の部活はOBとのつながりが強く、企業とのパイプを持っていることも少なくない。僕の同級生たちも、就職活動にはそこまで力を入れず、あまり考えずに就職先を選んだように見えたんです。そうした選択が、モチベーションを失っている状況に繋がっているような気がして、新卒時の選択が後の人生に与える影響は小さくないのかもしれないなと。

──本間さん自身は、リクルートでどのような若手時代を過ごしていたのでしょうか?

本間 1年目は求人広告の営業を担当しました。もうとにかくがむしゃらにやってましたね。必死に足を動かしていたら、そのうち結果もついてくるようになり、表彰を受けるほどの成績を残すことができて、まさに絶好調という感じでした。ただ、2年目に入り、部署が変わってからが大変で……。しかし、振り返ってみれば、このときの経験がいまにつながっているような気もするんです。

──どのようなことがあったのでしょう?

本間 2年目になって担当することになったのは、人材紹介業の営業でした。1年目とは相対するお客様が違うのはもちろん、労働環境も大きく変化しました。1年目に在籍していた部署には若手が多かったのですが、人材紹介業の営業組織にいるのは経験豊富な先輩ばかりで。扱う商材、お客様、そして環境といったさまざまな変化に対応できず、まったく成果が出なくなってしまったんです。50人いる部署の中で、営業成績が最下位ということもあって……。

でも、1年目にそれなりの成果を残していたものだから、天狗になっていた部分もあったんですよね。いま考えれば恥ずかしいのですが、やさしい先輩がアドバイスをしてくれているのに「大丈夫っす。僕は僕のやり方でがんばります」と。

そうして、段々と自分の殻に閉じこもるようになってしまった。営業周りの途中に、一人でカフェに入って「なんで俺は働いているんだろう……」と悩むことが増えたんです。そのとき、仕事でパフォーマンスを発揮できない苦しさを痛いほど思い知りましたし、同時に「人にとって仕事とは何か」と考えるようになりました。人生にとって、と言うと大げさかもしれませんが、少なくともそのときは生活の中における仕事の比重はとても高かったですし、「仕事」あるいは「働く」の重要性を身をもって感じることになったんです。


人材領域に飛び込むきっかけは「非合理な選択」

──その後はどのようなキャリアを?

本間 3年目でリクルートを飛び出して、個人事業主として営業代行の仕事を手掛けるようになりました。というのも、就職活動の際「どんな風に生きていきたいか」に向き合った結果、「自由に生きること」が自分にとっては重要だと思ったんです。時間や場所、あるいは組織などに縛られない生き方がしたいと思ったとき、起業する、あるいはフリーランスになることがその一歩目になるのではないかと。新卒でリクルートを選んだのも、「自由な生き方」をするための力をつけるためという側面が大きかったんです。

そうして、個人事業主としての活動を始めたのですが、あまり長くは続きませんでした。2011年に発生した東日本大震災の影響も大きいのですが、半年ほどで力不足を感じるように。もう一度企業に入り、力をつけようと考え、企業のマーケティング活動をサポートする事業などを展開しているSpeeeに入社しました。1年半ほど営業などを担当した後、次のステージとして選んだのが、人事機能のアウトソーシング事業を手掛ける人材研究所です。

──人材研究所を選んだのは、やはり先ほど言っていたような「仕事」や「働く」という領域に対する興味や課題意識からだったのでしょうか?

本間 いえ、実はそうでもないんですよね。普通に考えれば、「人材領域にチャレンジしたくて」が答えになると思うのですが、正直に言えば、人材研究所を選んだ最大の理由は「おもしろそうだったから」。この選択をした時点で、人材、あるいは人事領域に対する想いや興味がまったくなかったと言えばそうではないですが、あくまでも付帯的なものでした。人生における最も不思議で、合理的な説明ができない選択なんですよ。

Speeeの環境に不満があったわけではありませんし、むしろとても活気に溢れた最高の職場だったと思います。でも、心のどこかにモヤモヤしたものを抱えていたんです。当時はそのモヤモヤが何に起因するものなのかわかっていませんでしたが、いま振り返ってみると、きっと一人のビジネスパーソンとしての、おおげさに言えば一人の人間としての存在意義を感じられていなかったのではないかと。

つまり、仕事も職場も楽しいけど「その仕事に取り組む意味」を、腹落ちさせられてなかった。もちろん、Speeeが提供しているサービスは世の中的にも求められているものだと思いますし、大きな価値がある。でも、「この商材を『自分が』売る意味」を感じられていなかったことが、モヤモヤの原因だったのではないかと思うんです。そんなとき、リクルートの先輩であり、人材研究所の代表を務める曽和利光さんとお会いする機会があって、話しを聞くうちに「ここだ」と感じて、人材領域に飛び込むことを決めたんです。

心から「価値がある」と思える領域で勝負がしたい

──なるほど。でも、人材研究所に飛び込んだからこそ、いまがあるのでしょうし「非合理な選択」にも意味があったということなのでしょうね。それを偶然と呼ぶのか、必然と呼ぶのかはわかりませんが……。人材研究所での経験を経て、スカラインターナショナル設立に至るのでしょうか?

本間 正確に言えば、スカラインターナショナルは僕が人材研究所に在籍していたころ、
前妻が立ち上げた会社なんです。それを横目に見ている中で、僕も自ら事業を生み出すことにチャレンジしたいと思うようになり、人材研究所を退社し、前妻と共にスカラインターナショナルを経営していくことに。

ただ、いっしょに一つの事業を運営していたかと言うと、そうではなくて。設立当初はとにかくお金を稼がなければならなかったので、前妻は前妻の事業を、僕は僕で当時盛り上がっていたフラッシュモブの代行事業やWebサイトの制作代行事業などを手掛けていたんです。そして、人材事業もその中の一つ。


──では、現在事業の中心になっている人材系のサービスは、設立当初はあくまでもさまざまな事業の中の一つでしかなかったわけですね。

本間 そういうことです。ではなぜ、人材サービスにフォーカスすることになったかと言えば、離婚も大きな転機だったのですが、就活支援、新卒紹介業を手掛ける中で、その仕事の意義深さを感じるようになったから。離婚をし、スカラインターナショナルとしての事業の方向性を考える中で、これまで感じてきたこと、具体的には大学時代の仲間のことや、社会人2年目の経験と、細々と続けていた新卒紹介業で感じていたやりがいが一気に結びついた感覚があり、「これだ!」と思って。

新卒紹介業ほど、誰かの人生に大きな影響を与えられ、直接的に感謝の気持ちを伝えてもらえる仕事ってなかなかないと思うんです。もちろんそこには大きな責任も伴いますし、ただ「楽しい」だけで手掛けるわけにはいかない。でも、やはりこの仕事には価値がある──心からそう思えたので、この領域で勝負をする覚悟を決めたんです。

(了)

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