コロナ下の意識変化や独立・開業実態をまとめた「独立青書」を発行 約10年間の独自調査やデータをもとに専門家が「働き方の変化・今後の予測」を解説 〜人生100年時代は “最終学歴”ではなく“最終学習歴”が働く人の価値を決める時代に~
コロナ下の意識変化や独立・開業実態をまとめた「独立青書」を発行 約10年間の独自調査やデータをもとに専門家が「働き方の変化・今後の予測」を解説 〜人生100年時代は “最終学歴”ではなく“最終学習歴”が働く人の価値を決める時代に~
株式会社アントレは、創業25周年を記念し、サービス開始から25年間にわたり『雇われない生き方、独立した働き方』を追い続ける中で捉えてきた、働き方の変化、独立・開業検討者の意識の変化を“独立青書”という形で発行いたしました。コロナウイルス感染症がまん延する中でも、コロナ以前と比較して独立に意欲的な検討者の変化実態をまとめています。
◆アントレ「独立青書」概要
・費用:無料
・対象:コロナ下での働き方の変化を捉えたい方、独立・起業の情報を知りたい方
・閲覧方法:以下 URLよりダウンロード可能
https://entrenet.jp/pr/entre_dokuritsuseisyo2022.pdz
◆アントレ「独立青書」発行の背景
長寿化による人生100年時代の到来 と、AIやIoT・ビッグデータなどの技術革新による第4次産業革命の到来に加え、長引くコロナ下で、個人を取り巻く環境はすっかり変わり、その働き方も多様性を増しています。今まで『遠い未来、誰かに起こりうる話』だった働き方の変化は、待ったなしの状況となりました。コロナ前後での働き方の変化について考察するとともに、副業という働き方が『社会の興味関心』からすでに『実装段階』に入っている実態を捉え、今後のトレンドを推察しています。
「独立青書」の由来は、アントレのメイン事業である独立開業支援ならびに、コーポレートカラーであるブルーを基調にしていることからブルーブック、独立青書と名付けています。調査によって得た情報を自社に閉じず、社会全体に公開し変化の兆しを発信することで、独立を希望する個人や組織に参考情報として活用され、一人でも多くの方がより自分らしい働き方を選択する一助になる思いを込めています。
◆アントレ「独立青書」の主な内容
1) 個人の独立を取り巻く『環境変化』 独立青書10ページ
コロナ前:仕事の価値観を自ら変更できた人だけが働き方を変えられる
アントレの独自調査では、職を変えたいと思っている人のうち『独立・起業』に踏み切った人の特徴は、自分の仕事に対して“やりがい”や“誰と働きたいか”“何をするか”など『内発的動機付け』を大切にする方向へ仕事の価値観を変化できた人たちであることが見えていました。一方で“年収”や“会社の知名度”“働く場所”といった『仕事の環境要因』としての条件を重視している人は、独立・起業だけでなく転職にも踏み切れなかった傾向にありました。実際、独立という働き方を選択する割合は全体の4%と低く、独立という新しい選択まで決断できる人は特別な存在であったことがわかります。
コロナ下:コロナ下で、“給与水準” や“仕事内容”、“やりがい”へのこだわりが大幅ダウン
緊急事態宣言下、テレワーク等在宅勤務経験者の8割以上が働き方における価値観に『変化あり』と回答し、新型コロナウイルス感染症拡大前より“給与水準”へのこだわりが半分以下に低下、“仕事内容”や“やりがい”へのこだわりも4割以上ダウンする結果となりました。一方で“在宅勤務・テレワークの有無”へのこだわりは5割増、“企業・業界の将来性”へのこだわりもおよそ2割増となりました。
これは、コロナ前までいわれていた内発的動機付けでしか人は動けない状態から『強制的かつ影響力の大きい外部要因(新型コロナウイルス感染症拡大)の変化』が起きたことによって、そこからの影響を避けるための外発的動機付けでも人は動くことがわかったといえるのです。
2) 個人の独立を取り巻く『意識変化』 独立青書15ページ
2013年から“脱サラ”というテーマで追いかけてきた結果「サラリーマンか脱サラかという対立構造」から最近では「サラリーマンかつ起業・副業」という相乗効果の構造が見えています。
この25年間で、働き方は自由度を増し、個人が人生をメイクする時代となりつつあり、個人が働き方も時間管理も自分で選び取り、『業務委託』『フリーランス』『個人事業主』というように、選択肢の1つとしての“独立”が確実に社会に浸透してきているといえるでしょう。
3) 今後の予測「最終学歴から最終学習歴が働く人の価値を決める時代に」 独立青書30ページ
最終学歴で学んだことは過去でしかなく、当時答えが出ていた問題しか解くことができませんが、変化の激しい現代社会において、“過去の学び”だけで社会課題に取り組むことは不可能です。「答えのない問題や課題にどう取り組むか」が問われており、最新の学びを追加していくことで、過去の事実や学びの意味を更新し、今に活かしていくサイクルが生まれていきます。『温故知新』という言葉があるように、過去を活かすためにも、最新の学びを更新して、“今”を変えていく行動を取ることが大切になります。
さらに2025年を予想して、社会構造の「分散化・複数化」をキーワードに、次の3つのテーマを提示しています。
●会社・組織から個人へ
自分のキャリアを所属する会社・組織に委ねないで、本来の自己決定ができるように個人一人ひとりに分散化
●大都市から地方都市へ
コロナ下でのリモートワークの普及で住環境が大都市に縛られないため一人ひとりの都合にあわせて分散化(東京の人口が26年ぶり減少というカタチで現れてきた )
●一つの仕事から複数の仕事へ
自分で決めるキャリアの選択を経て、副業やパラレルワーク等の収入・報酬を複数のルートに分散することでより自律していく