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男性管理職の「育休」取得。変わったのは成果に対する意識

2022年10月、「育児・介護休業制度」の2回目の改正がおこなわれました。改正の具体的なポイントは、「育児休業の分割取得」と通常の育休制度とは別に利用できる「出生時育児休業(産後パパ育休)制度の創設」の2点です。 レバレジーズでは今年、取得対象の男性社員ほぼ全員が育休を取得しています。今回は、実際に育休を取得した管理職の社員2人に話を聞きました。

小西(Konishi)
レバレジーズメディカルケア株式会社 執行役員
2013年に新卒で入社し、医療領域のメディカルキャリア事業部に配属。入社1年目に営業売上トップ3入りし、新人MVPを受賞。2017年にはベストリーダーを受賞し、2019年に事業部長に就任。2022年4月の全社総会では全社MVPを獲得し、事業部の垣根を越えて貢献の輪を広げている。 趣味はゴルフ。

田所(Tadokoro)
レバレジーズメディカルケア株式会社 ケアキャリア事業部 リーダー
2013年に新卒で入社し、小西と同事業部に配属され、営業に従事。2016年には人事に抜擢され、対人スキルを磨く。その後古巣に戻り、難易度の高いエリアでの連続ハイ達成に貢献し、全社総会にてベストセールスにノミネート。2018年4月に現職のケアキャリア事業部へ異動し、リーダーに着任。同年に男性管理職として初めて育児休暇を取得する。 趣味は服、BBQ、キャンプ。

貴重な時期を一番近くで。

まずはお子さんのご誕生、おめでとうございます!お二人は、育休をどのくらいの期間取得されましたか?

田所:ありがとうございます。僕は2回目の育休取得で、今年の5月から3ヶ月間とりました。1回目は1ヶ月間だったので、今回は少し長めの休暇でした。

小西:僕は子どもが生まれた翌月から1ヶ月間とりました。実は田所さんのお子さんと数日違いで生まれたんですよ。

田所:子どもも同い年だよね(笑)

そうなんですね。育休を取ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

田所:僕は前に一度とっていたので、今回も当たり前のように休暇をいただきました(笑)新生児の期間って想像しているよりも短いので、一緒にいられる時間を大切にしたいと思ったのが理由です。

小西:そうだよね。もしかしたら一生に一度の経験かもしれないし。

僕も一番の理由は貴重な新生児期を一緒に過ごしたかったからです。あとは、そこまで大きな理由ではないですが、社会人になってから9年間ずっと働いてきたので、一度ここで仕事を休む時間をつくってみてもいいのかなとも思ったのもありますね。家庭も仕事もゆっくり見つめ直す時間にできたらなと。

育休中の過ごし方。家族が増えて成果への意識も向上

実際にお休みをとってみてどうでしたか?

小西:めちゃめちゃよかったですね。子どもの顔が日ごとに変わっていくんですよ。そういった貴重な期間に近くにいられたのはすごくよかったです。あとは、育児の大変さを身をもって知ることができました。この経験は、仕事に復帰してからの行動にも活きているなと思います。

休暇中はどのように過ごしていたんですか?

小西:ミルクをあげたりオムツを変えたり…、子育てで僕が手伝える領域は一通りできるようにはしましたね。

田所:僕は今回、上の4歳の子どもとの時間を多くとっていました。二人でキャンプにも行きましたね。というのも、赤ちゃんが生まれて奥さんが付きっきりになってしまうので、上の子がかまってほしくてちょっかいを出すんですよ。そのため、奥さんが安心して赤ちゃんを見れるように、分担して僕が上の子のお世話をすることが多かったです。


子育てで大変なことはありますか?

田所:僕よりも奥さんが大変で…。奥さんが育休中だと、保育園に預けられる時間が短くなるので、夕方以降がものすごく忙しくなるんですよね。下の子を寝かしつけてからパパッと保育園のお迎えに行って、子どもの遊び相手をしながら夕食をつくって、順番にお風呂に入れて寝かしつける…。怒涛の数時間なので、僕もなるべく早めに帰るようにして、お風呂以降は巻き取れるようにしています。

小西:そうだよね。あとは何をするにも赤ちゃんと一緒なので、これまで当たり前にできてたことができなくなって時間がかかるんですよね。たとえば、電車移動がすごく大変で。階段やエスカレーターは使えないですし。

田所:特に渋谷は不便だよね(笑)

では、育休から仕事に復帰してからは、残業を減らしてるんですか?

田所:そうですね。メンバーに助けてもらい「減らしてもらっている」という感じですかね。

小西:僕も減りましたね。家でできる仕事も多いので、7時くらいには家に帰って家事や育児を手伝いながら仕事を進めるという形が多いような気がします。

育休取得の前と後で一番の変化はどんなところでしょうか?

小西成果に対する意識が上がりました。若い頃のように時間でカバーするということができなくなったので、この先さらにキャリアを伸ばしていくためには、自分がもっと成長していかなければならないですし、短時間でも成果を出さないといけない。そういった自覚は強くなりました。

なので最近は仕事の領域を広げて、新しいチャレンジもしていますね。

田所:たしかにそれはあるよね。僕も休暇前はマネジメントだけをしていたんですけど、今は休暇前と違うチームで仕事をしているので、プレイングをしながらマネジメントをおこなっています。仕事内容や責任は休暇前より増えましたね。

あとは、レバレジーズは若い会社で子どものいる社員が少ないので、他のチームの男性社員の相談に乗ることもあります。たとえば「育休って簡単にとれるものなんですか?」や「実際にとってみてどうでした?」など。おそらく、知りたいけど誰に聞けばいいのかわからない人は多いんだろうなと思います。

仕事と家庭があっての人生。周りに感謝しながら両立

それでいうと、お二人は育休取得に関してはどうお考えですか?

田所:僕はとったほうがいいと思います。やはり自分の子どもに愛情を注ぐための時間をつくれる良い機会なので、活用した方がいいかなと。実はレバレジーズの管理職で育休を取得したのは僕が初めてでした。僕が育休をとったことをきっかけに、育休取得へのハードルが下がったのか、今ではほとんどの男性社員が育休を取得しているみたいです。

小西:先駆者だね。

田所:たしかにね(笑)あとは、自分がいない環境は誰かの成長機会に繋がるとも思うんですよ。先日久しぶりに復帰して、前のチームのメンバーに話を聞いたら「田所さんの分も自分が頑張らなきゃ」とより強い責任感をもって働いてくれていたみたいで、そういう人が何人もいたんですよ。

小西:僕も周りに支えられているというのは強く感じましたね。僕の場合は、周りのGM陣がすごくサポートしてくれて、僕がいなくても回る状態をつくってくれたお陰で育休を取得することができました。逆に言えば、そのサポートがなかったらたぶんとれなかったと思っています。役職者はどうしても自分が抜けたときの影響が大きいので、組織が回る体制を日頃からつくっておくことは大切だと思います。

なるほど。素敵な組織ですね。

小西:実は僕がいなかった1ヶ月間で、事業部が過去最高売上を達成したんですよ。とても素晴らしい組織だなと思いつつ、もう僕はいらないのではないかと少し心配にもなりました(笑)GMやリーダー、現場のみんなが頑張ってくれて日々成長してくれているのを実感しましたね。安心して任せられるメンバーに恵まれて幸せです。


小西さんの普段の仕事ぶりがあったからこそですね。育休をとる前、周りの方からはどんな声をかけてもらいましたか?

小西:サポートしてくれたGMからは「こちらは全然気にしなくていいので、育児に専念してきてください」と言ってもらいました。育休中もみんなのSlackのやりとりに対して、これまでの癖で、つい返信してしまっていたのですが、その度に「返さなくて大丈夫ですよ」と言ってくれましたね。

育休を取得したことで変化した価値観はありますか?

小西:休暇前から思っていたことではありますが、人生は仕事だけではないということを改めて思いました。 僕の最近好きな言葉に「礼記」大学に記載されている『修身斉家治国平天下(しゅうしんせいかちこくへいてんか)』というものがあります。これは、天下を治めるには、まず自分自身を修めて正しい行いをするように努力し、次に家庭をきちんと整え、その次に国家を立派に治め、そして天下を平和にすべきであるという意味です。

僕には天下を治めるなどの大層な志があるというわけではないですが、より人間として成長し、世の中に対してさらに影響力を持っていきたいと考えたときに、やはり家庭を整えることは重要だなと感じました。事業部、会社、社会といった大きなものを変えたいのであれば、まずは自分の近いところから変えていくことが大事だと思います。

レバレジーズの社員には利他性が高い人が多いですが、その分意外と自分自身をすり減らしがちな人もいると思います。本当に周りを幸せにするためには、その前に自分がちゃんと幸せでなければできないと思うので、そこをメンバーには伝えたいなと思いますね。

田所:僕は、自分の気持ちを表現することの大切さを子どもから学びました。

2人目の子どもが生まれて、上の子がやきもちを妬いて赤ちゃん返りをすることがあったので、毎日愛情表現をすることを意識して過ごしていたんですよね。そんな日々を過ごしていたら、自分の気持ちを素直に言葉にするハードルが下がりました。

なので今は会社でも「感謝しています」「信頼しています」「尊敬しています」という感情を言葉にしてメンバーに伝えています。そうすると、今まで以上にメンバーの良い行動に目がいくようになり、会社も社員もより好きになりました。

では最後に、今後育休取得を考えている男性社員の方々に一言ずつメッセージをお願いします。

田所:レバレジーズは僕らのように男性の育休取得の実績もありますし、上司も理解のある方ばかりです。なので、迷ったらまずは気軽に相談してみてください。生まれたばかりの子どもとの時間は、一生に数回あるかないかの大事なイベントですし、その期間も非常に短いです。もし育休をとれる選択ができるなら、ぜひ考えてみてください。

小西:僕は育休取得の有無は自分で選べばいいかなと思っているタイプなんですけど、レバレジーズは本当に取りやすい環境ではあると思います。 ただ、取得する側は「休ませてもらって当たり前」ではなく、「休む分を誰かがサポートしてくれている」という事実を忘れずに、今まで以上に成果にこだわって欲しいなと思います。

ありがとうございました!そして改めて新しい家族の誕生、おめでとうございます。


男性管理職の「育休」取得。変わったのは成果に対する意識 - meLev (ミレバ)
今年10月、「育児・介護休業制度」の2回目の改正がおこなわれました。改正の具体的なポイントは、「育児休業の分割取得」と通常の育休制度とは別に利用できる「出生時育児休業(産後パパ育休)制度の創設」の2点です。 レバレジーズでは今年、取得対象の男性社員ほぼ全員が育休を取得しています。今回は、実際に育休を取得した管理職の社員2人に話を聞きました。(ライター:飯野) ...
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