都農町で4年間実施している都農中学校の総合学習プログラム「つの未来学」が経済産業省「第14回キャリア教育アワード」中小企業の部で優秀賞を受賞しました!
ふとしたことから公募の情報を知って、締切間近であわてて応募して、、
【キャリア教育アワード】
産業界によるキャリア教育の取組を奨励・普及・促進するため、平成22年度に創設した表彰制度です。また、平成23年度より最も優れた取組を行う企業・団体等には経済産業大臣賞を授与しています。
今年度は、審査委員会による厳正な審査の結果、経済産業大臣賞3件(うち1件大賞)、優秀賞8件、奨励賞3件が選出されました。
大企業の部、中小企業の部、コーディネーターの部と3部門に分かれていてそれぞれ最優秀賞・優秀賞・奨励賞が選定、合計14件が表彰。
ぼくらは中小企業の部で選んでいただけました。
超光栄なことで、とても嬉しいです!!
顔ぶれを見ると、昨年度の優秀賞はNTTドコモ「はたらく部」さん、今年の大賞はパナソニックさんなど超大企業が多数。
優秀賞にKCJグループ(キッザニアの運営会社)がいて運命的な巡り合わせを感じたりw
細かくは調べてませんが、過去13回の受賞者の中で、ぼくらは
町・会社ともに最小級の規模!
ではないかと思うと、ありがたみが増します。
応募への想いと、気づいたことを少々。
ぼくが言うのはおこがましいんですが、
「キャリア教育」の認知度をもっともっとあげて、
1社でも1人でも多く、民間人材が公教育に関わるべき
と思ってるので、来年からキャリア教育アワードへの応募が増えるといいなとも思ってます。
1.応募した内容
指定された応募フォームは、テキストと写真2点のみ。
テキストだけではなかなか伝えるのがむずかしーー。
なので様式不問で5ページ以内と指定されてた↓参考資料↓がんばりました。
2.客観的なフィードバック
もちろん受賞ねらいで応募するわけですが、
もう一つの真意として、
客観的な評価やフィードバックをもらいたい!
がありました。
人口1万人の過疎地域、都農町に唯一ある中学校での総合学習。
4年間、中学校や教育委員会とはたくさん話し合いながら試行錯誤してきたおかげで、かなり円滑に授業を進められるようにはなってきました、
ただし、どうしても「井の中の蛙」になりがち。
なにがしかの客観的な基準と審査員に評価されることは、
やっていることが、全国的に見てどのへんの立ち位置なのか?
知ることができるのはとても貴重な機会だと思いました。
具体的に以下のような審査コメントを頂けました(無償なのでラッキー 笑)
早速、プログラムの改善に役立て始めてます。
地域資源を存分に活用したプログラムで、会社経営、事業・イベント実行、売上や利益の体感など、ビジネスのリアルを知り、仕事を肌で感じる
→リアルに稼ぐのはわかりやすいので継続しよう!
模擬的な会社をつくることによる事業運営の体験ができる点、町民の協力も得て進める点
→会社形式と町民協力はもっと強化していこう!
学年の積み重ねがあり、よりリアリティを感じる仕掛けとして町長や教育長に提案する取り組みは持続可能で児童生徒の学びの意欲に大きく寄与する。
→3学年連続の体系的なプログラムにしていこう!
「つの未来学」が目指す人材像として「起動人」であると明言していることも評価できる。
→起動人の定義をもっと明確にしていこう!
3.必要なKPI・教育効果測定
今後、期待したい点についての審査員コメント
ぼくらにとって今後の課題、目標と位置づけて早速、改善を。
「将来、都農で会社をつくりたい」「都農町をもっと良い町にするためのアイデアがある」の2問を継続してKPIとするなど、明確な目標を掲げている
【今後、期待したい点についてのコメント】
KPI設定、教育効果測定が進むとより良いのではないか。
総合学習やキャリア教育のむずかしさは、
成果や教育効果の測定がみえないこと。
特に、ぼくらのような民間企業が関わるには、町として議会で予算の承認が必要であり、その際、必ず問われるのが成果、効果です。
ちょうど同じ時期に、いつも神対応連発の中学校の教頭先生が素晴らしいアンケート調査を実施、分析いただきました。
題して「イツノマの教育効果」
3年生全員に、イツノマの総合的学習がどうだったか?
自由記述のアンケートをとり、その結果を踏まえて全3年生と全教師にそれぞれ32問の設問を設定し実査・分析をされました。
生徒も教師も、肯定的な回答を多くいただきましたが、
重要なのはこのような調査を継続し、時系列で見ていくこと
中学校、町、ぼくらにとって共通の目標となる指標をつくること
目標自体をプロセスから、関係者全員で合意してつくっていくことが、一番の改善につながるものだと考えています。
4.向上心に点火!
表彰への応募の真意、
二つめは「向上心の点火」です。
同じ町、同じ学校で、予算をいただいて毎年授業をやらせて頂いていると、いつのまにか前例踏襲になったり、ルーティンになるリスクあり(まだなってないつもり)
前述の客観的なフィードバックをもらって改善を図ることと同等、いやそれ以上の効果としては、上には上がいることを知れることです。
今回、優秀賞をいただけましたが、上には最優秀賞も大賞もあります。
負けず嫌いベンチャーにとっては超良薬
表彰は目的ではなく手段だとしても、
その手段を極めて日本一を目指すのは健全でわかりやすい目標。
過疎地からキャリア教育日本一を目指す。
来年からの目標ができたことも、今回の収穫になりました。
いつも寛大なご理解と協力なご支援を頂いてます都農中学校、そして教育委員会をはじめとする都農町のみなさま、本当にありがとうございました。
「次」を目指して、さらにさらに都農中生が未来にワクワクするようなきっかけづくりに邁進していきます!