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企画のコツ=パターン・ランゲージ10選(ALAガーデン|まちづくりカレッジ#1)

Hello New One!をコンセプトに、4/13からはじまったALAガーデン

新しいコトを起こしたい人たちが集まって、都農ワインのみながら、新しい企画が産まれたらいいな!との想いでスタート!

1.ALAガーデンの想い

ぼくらが経営するHOSTEL ALAの広大な敷地を活用、都農町自慢の都農ワインを飲みながら、子ども連れでも楽しめて、ゆるやかに新しいヒトとつながれる場、がALAガーデンの目標。

ALAガーデンのメインコンテンツが「まちづくりカレッジ」。新しいコトを起こしている人をゲストに、20名限定で企画の立て方を話し合ったり、お互いの企画にアイデアやアドバイスを。

ぼくらの特徴はホステル=泊まれること。
カレッジ参加者の多くは当日宿泊。山梨、大阪、大分など遠方からの参加者と、ワインたっぷり飲んで話し込みたい県内参加者がミックス。

2.まちづくりカレッジ

記念すべき初回ゲストは、『延岡メンマ』で話題の延岡市出身、Uターン起業家の江原太郎さん(LOCAL BAMBOO代表)

延岡メンマ - 森を育てるメンマ / NOBEOKA BAMBOO SHOOTS - BAMBOO SHOOTS TO GROW THE FOREST
宮崎県延岡市上三輪町。そこで見つけたのは、放置竹林という名の逸品でした。さ、ごはんにしましょう。あなたの食欲が、延岡の森を育てます。
https://nobeokamenma.com/

ちょうどグッドタイミングで、リクルートのコーポレートページにインタビュー記事が掲載!とてもわかりやすいです。

メンマが地域を救う!? LOCAL BAMBOO代表 江原太郎に学ぶ、地域課題解決の突破口 | 株式会社リクルート
地域の生態系に悪影響を及ぼす放置竹林から生まれた商品「延岡メンマ」。国際線ファーストクラスの機内食にも採用されたこの商品の生みの親、江原太郎さんの活動から、地域課題解決の糸口を探る
https://www.recruit.co.jp/blog/guesttalk/20240412_5004.html

江原さんは33歳。東京農大を卒業後、東京で屋上農園を経営する会社で働いた後、29歳でUターン起業。実家の放置竹林に問題意識をもち、延岡メンマを開発。 ANAのファーストクラスに2年連続でも採用されてます。

江原さんの企画の哲学やコツを聞いてみると

・誰もやってないことやる
・社会課題解決と相手に喜んでもらうことの両立
・わからなかったからすぐ聞きにいく
・徹底的にマーケティング
・ロゴやデザインにこだわる

印象的だったのは、現在、延岡メンマの売上の7割が延岡市でギフトとして買われていること。

延岡市民が市外に行くときのお土産として活用されているようです。これには参加者一同納得。自分の住む市や町の名前が入ってて持って行きやすいお土産って少ないですよねー。

ぼくも、町外にいくときは、「都農ワイン」持ってってるなと。

「まちづくりカレッジ」では、毎回、希望者が2分で自己紹介プレゼン、参加者同士で、エールをこめてアイデア出しや参考になりそうな事例を共有したいと思ってます。

トップバッターは、今月、グラレコ(グラフィックレコーディング)で宮崎市役所を退所して独立した小川綾さん。

早速、ぼくと太郎さんの話をグラレコに。(カバー画像も小川さん作)

Uターン起業してサウナビジネスを起こしている福永淳史さんからは、森をととのえるサウナ構想

神奈川から日向市にサーフィン移住した臼井寛宗さんは、日向備長炭のPRを

イツノマからも、渡邊佳さん、吉良倫太郎くんがプレゼン!

プレゼン後、早速、参加者から経験談やアドバイス、応援のメッセージなどとてもいい雰囲気に。

今後、毎月開催していくきますが、ぼくが継続してテーマにしたいのは

「新しいコトを起こすための企画のコツ」

3.パターン・ランゲージ

前職UDSで企画してきたことを、慶應義塾大学SFCの井庭崇教授との共同研究でまとめた32個のパターンランゲージ、『プロジェクト・デザイン・パターン

32個のパターン・ランゲージ一覧

都農町に移住して5年目となりましたが、ぼく自身、実際に都農町でいろいろな企画をする際、自ら活用できたなと思えるパターンを10個紹介します。

4.企画のコツ10選

【企画事例|コーポラティブハウス】

コーポラティブハウス
入居希望者が組合を結成し、その組合が事業主となって、土地取得から設計、工事発注から管理まで行う集合住宅「コーポラティブハウス」を日本で初めて事業化しました。 ...
https://uds-net.co.jp/project/cooperative-house/

①買ってみる

前職UDSの創業者、梶原文生さんが、分譲マンションデベロッパーに新卒で入社した際感じたことは、強みがない。素人に近い消費者目線だけでは強みにならないので、自分で分譲マンションを買ってみた(人事部から銀行に3年分の給与証明出すなど強行突破して)
買ってみて、間取りが自由にならず、デベロッパー利益が大きいこと、入居者間のコミュニケーションないことを実感。コーポラティブハウスの企画の原型に。

②愛着が生まれる余地

自由設計の住宅ではじめから隙なくつくりきってしまうと住まいを創る実感がわかず、愛着が生まれない。
企画の骨格をしっかりとつくりながら、クライアントのアイデアやデザインの余地を残し、自分でつくった実感を


【企画事例|​】

クラスカ
築34年の老朽化したホテルをリノベーションしたデザインホテル。「どう暮らすか」という問いに対する多様な答えを組み合わせ、長期滞在用レジデンシャル、ワークスペース、ギャラリーなどを備えています。
https://uds-net.co.jp/project/claska/

③アイデアの重ね合わせ

休館になった築34年のホテル再生にあたり、クリエイターが「どう暮らすか」を軸に複数のアイデアを重ね合わせ。
ホテルを9室に絞り、シェアオフィス、シェアハウス、ギャラリー、住宅、カフェ、ペットトリミングサロンで構成

これはぼくが最も活用しているパターンです。
HOSTEL ALAのメインビジネス「スタディツアー」は重ね合わせそのもの。

まちづくりスタディツアー(イツノマ)

【企画事例|キッザニア東京】

キッザニア東京
実物の3分の2サイズでリアルに創られた街で、子どもたちが楽しみながら社会のしくみを学ぶことができる日本初のエデュテインメントタウン。90種類を超える様々な職業やサービスが体験できるパビリオンを備えています。
https://uds-net.co.jp/project/kidzania-tokyo/

④どうやるかの突き詰め

こどもの職業体験というコンセプトは明確ながら、内装費・年間運営費をどう捻出するかが最大の課題。
広告効果は低い案件で、スポンサー募集をするために、CSRとブランディングの観点でトップセールスを重ねる。

⑤なりきって考える

こどもなら、何にワクワクするか?を基本に内装・運営を
館内の家具・什器はすべて3分の2サイズ。夕暮れ時を感じさせる照明、と石畳の仕上げで大人っぽさを演出
こどもになりきって体験プログラムの企画
さん付けの接客

【企画事例|ホテルアンテルーム京都】

ホテル アンテルーム 京都
築23 年の学生寮をコンバージョンし、2011年4月にオープンした、ホテルとアパートメントから構成されている新しいスタイルのホテル。 2016年7月に、これまで学生寮として使用していた棟を客室へと一新し、リニューアルオープンしました。開業時からのコンセプトである「常に変化する京都のアート&カルチャーの今」に「和」の要素を加え、アートも更に強化させました 。 ...
https://uds-net.co.jp/project/hotel-anteroom-kyoto/

⑥企画の哲学

京都駅南口徒歩12分の学生寮で周辺にホテルもなく、寂しい立地と建物
デザイン性とアートを活用(かっこよくて)
古い独身寮のため賃料は低く、工事費も最低限に抑える(儲かって)
価値の低かった不動産エリアにアートと集客で賑わいを(意義のあるもの)

【企画事例|INBOUND LEAGUE】

INBOUND LEAGUE
インバウンド関連の情報、ノウハウ、人が集まり、新たなインバウンドビジネスを創出するベンチャーを支援する場となることで、インバウンドを通した、企業や地域の活性化支援を目指した複合型コワーキングスペース。 ワークプレイスに加えて、イベントスペース、畳敷き和サロン、世界各国の人が入居するシェアハウスなど、インバウンドビジネスに関わる多様なプレイヤーに応じた空間を設けています。
https://uds-net.co.jp/project/inbound-league-2/

⑦仮組み把握

ビル一棟のリノベーションコンセプト「インバウンド」。プログラム構成が複雑だったため、最初に事業収支を組み、許容できる投資額と、想定できる賃料を想定、プログラムに優先順位をつけて実現

【企画事例|神保町ブックセンター】

神保町ブックセンター 書店 / 飲食 / コワーキングスペース世界有数の「本のまち」東京・神保町の旧・岩波ブックセンター跡地にて展開する書店・喫茶店・コワーキングスペースの複合施設。学uds-net.co.jp

⑧隠れた良さ

岩波書店創業の地、靖国通り沿いの一等地。賃料優先でいくとコンビニが現実的。歴史や思いを反映すべきと岩波書店の社長に提案。岩波書店の全在庫約9,000冊の書店とカフェ・コワーキングの複合施設として再生

【企画事例|大日向小学校(食堂)】

大日向小学校
廃校をリノベーションし、新たに開校した日本初のイエナプランスクール「学校法人茂来学園 大日向小学校」の校舎改修の企画、設計、まちの人にも開放される給食「学校ごはん」を提供する「大日向食堂」の運営を手がけています。 ...
https://uds-net.co.jp/project/ohinata-jenaplan-school/

⑨自分なりの強み

オランダのイエナプランスクールに「食」の特徴なし
日本の強み=「食」UDSの強み=「食堂運営」
ランチルームを活用し、地域の人にも開放した学校ごはんを提供する「大日向食堂」を企画・運営

【企画事例|SHIMOKITA VILLAGE】

SHIMOKITA COLLEGE 居住型教育施設
多様な経験や価値観をもつ居住者が一つ屋根の下、寝食を共にする中で学び合う、「住む」と「学ぶ」を一体化した居住型教育施設。UDSにて企画、設計、運営を手掛けています。 小田急線の線路地下化に伴う「下北線路街」開発のひとつとして開業。下北沢のまち全体をキャンパスに見立て、まちの人たちとの関わり合いも通して、これからの社会を導いていく次世代を育む場を目指しています。 ...
https://uds-net.co.jp/project/shimokita-college/

⑩偶然の取り込み

UDSで下北沢線路街の企画してた際、偶然、紹介された教育ベンチャーHLABと意気投合
下北沢で、「居住型教育施設」をオーナー(小田急電鉄)に提案、承認
UDS企画・設計・管理、HLAB運営・プログラム開発


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