監査法人での経験からIPOコンサルティングの専門家としてタスクに入社し、現在は管理部で活躍される鶴見氏。社内で唯一全部署を経験したという稀有なキャリアを持つ同氏に、その道のり、仕事の魅力、そしてタスクで求められる資質について詳しく伺いました。
【プロフィール】
名前:鶴見雅弘
所属:管理部
前職:2007年にEY新日本有限責任監査法人に入所し、2013年まで監査業務に従事
趣味:料理
異業種への挑戦とキャリア変遷
Q: 監査法人でのキャリアと、タスクへの転職を考えたきっかけを教えてください。
監査法人に入所後、私は主に上場会社の監査を担当していました。入所した年がちょうどJ-SOX(内部統制報告制度)の導入期だったため、J-SOXの本格的な導入や、期末の通常の会計監査を行いました。監査業務がやりたくて監査法人に入ったので、最初の数年間は監査業務(実地棚卸しや会計監査など)は非常に魅力的でした。
しかし、大手メーカーの監査が中心だったため、年間の監査スケジュールがある程度決まっており、業務が「型にはまって」いると感じるようになりました。夏の時期や年末年始には長期休暇が取れるなど、年間のスケジュールは立てやすかったのですが、このルーティン化された世界から変化を求め始めたのです。
入所から4、5年経った頃、監査法人としての業務(常に新しい会計情報をキャッチアップし、指摘をすべきところを指摘できないと追及される業務)が自分に合うのか考え始めました。ちょうどその時に、タスクへの出向の話が来たことが、タスクに来るきっかけとなりました。
元々は出向が入口でしたが、その後タスクに転籍することを決めました。
“違いを指摘する”から“価値を創る”へ
Q: 監査法人からコンサルティングへの転身後、仕事の「やりがい」はどのように変化しましたか?
監査法人時代は、「できて当然の世界」でした。当然あるべき指摘をしなければならず、指摘できないと追及される業務でした。
一方、タスクに来てIPOコンサルティングを始めてからは、「やったら喜ばれる」世界に置き換わりました。
タスクに来た当初、IPOについては全くの素人でしたが、すぐに現場に配属され、新潟の会社に3か月ほど常駐し、Ⅰの部、Ⅱの部、J-SOX、規程、中期経営計画など、一通り全ての業務を一人で担当しました。
その年の年末に無事に上場することができ、お客さんが非常に喜んでくれたのを見て、やりがいを感じました。IPOは同じゴールに向かって一緒に走っていくプロセスであり、我々コンサルが行ったことをお客さんに受け入れてもらい、会社が内部管理体制を構築していく。そして、一つの区切りである上場を一緒に迎え、お客さんと一緒に上場記念パーティーで喜べることに、非常に魅力を感じました。
Q: 監査とコンサルティングの決定的な違いは何ですか?
そもそもの出発点が違うと考えています。
監査は、会社が「ちゃんとできているのか」というのをチェックしに行く領域です。これは、間違い探しというと語弊がありますが、違っているところや良くないところを探しに行く業務です。できている世界の中で、理論に基づいて「これ違うんじゃないか」と指摘する領域です。
対してコンサルティングは、何もできていないところを指導して、新しく作り上げていくところです。ゼロの状態から「こういうロジックで作り上げるべきですよ」という話をして、その通りにやってもらうため、プランニングや計画といったニュアンスが強いです。
Q: コンサルティングの魅力、特に「Ⅱの部」の奥深さとは?
IPOコンサルティングは、会社がこれから上場する直前に近い会社を手伝うため、どこの会社も非常に面白いです。
特に「Ⅱの部」という領域は、会計士にとっても全くの未知の領域です。これは表に出ない情報だからです。Ⅱの部に本格的に取り組むことによって、会社の過去の歩み、今やっているビジネスの優位性、今後の伸び方、そして内部管理体制の整え方といった、会社の全てを理解することができます。
上場会社が開示する有価証券報告書だけでなく、タスクでのⅡの部に関する業務を行うと、会計以外の領域(労務問題、組織論、ガバナンスなど)まで幅広く見ることができます。これにより、「上場するために何を直さなければならないか」「あるべき会社とはどういうものか」という点を理解できるようになります。
これが非常に魅力的で、タスクで働くことによって、経営の視点が得られると思います。会社の規模が大きくなり、成長していくプロセスを知ることで、管理部門のアドバイスから一歩踏み込み、経営アドバイスまでできるレベルを目指せるようになります。
全部署を経験した男が語る、タスク独自の「経営の視点」
Q: 公認会計士の経験や知識はどのようにタスクで活かされますか?
まず、数字面での優位性は非常に強いです。会計士であることで、お客さんと対話する中でも優位性を持って会話ができます。お客さんが作成した数字も構成をざっと見れば理解できるため、決算財務の数字に対する理解度が深まります。
また、今後の計画を立てる際にも、経験則に基づき、どのぐらいの伸び率が現実味があるか、という数字の積み上げを作り上げることにプラスアルファとなります。
Q: タスクで評価され、成長するための重要な要素は?
タスクで活躍できる人の特徴は、勉強を頑張る人、常に勉強している人です。
監査法人からタスクに来る人は、より知識の向上を望んでいる人が多く、自分の能力向上に活かしています。
特に「Ⅱの部」のような大半が知らない領域に対して、どんどん知識をつけ、他社事例や法的根拠(会社法など)を調べて読みに行く姿勢が重要です。例えば、ガバナンスに関する知識であれば、コーポレートガバナンス報告書など、開示されている書類をさかのぼって読みに行くことが必要です。
社内の教育体制として、品質部門による研修は充実しており、知識を習得できますが、私自身はOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)が大事だと考えています。現場ではイレギュラーな話が多いため、持っている知識を応用し、どこまでやるべきかという線引きをするための応用力を現場で身につけることが重要です。
Q: チームでプロジェクトを進める上での面白みは何ですか?
大規模案件では6人程度のチームリーダーを経験しましたが、案件責任者として関係機関(証券会社や監査法人)と対話する重い責任を負います。その一方で、メンバーへの業務の配分や、遅れているメンバーのフォロー、手伝いの再配分を自分で行えます。
協力者たちの力を借りることで、案件が進むのを実感でき、やりがいが非常に強まります。チームで動くと連帯感が強まり、一人で動くよりも面白くなります。
Q: これからタスクで活躍したいと考える公認会計士へメッセージをお願いします。
タスクは、自分が知らない領域を知りたい人にとって非常に魅力的な環境だと思います。私自身も会計士として監査法人時代には知らなかったⅡの部や、会社がどのように成長していくかという中身の話を、タスクで理解することができました。
特にIPOという特殊な領域の中で、より幅広い知識を得たい人には適しているでしょう。
タスクで一緒に働きたい人物像は、一生懸命頑張ってくれる人です。入ったばかりの頃は、資料作成などの作業ベースの業務が多いですが、その作業も自分の知識のプラスになるというプラス思考のもとで臨んでくれる人が、より良いです。やる気があり、単純作業にも厭わず取り組める人を歓迎します。