留学では、たどり着けない場所がある
海外経験を積みたい。視野を広げたい。そう考えたとき、多くの人が思い浮かべるのは「留学」かもしれません。新しい言語を学び、異文化に触れ、たくさんのものを“受け取る”時間。それはもちろん、かけがえのない経験です。
ただ私たち株式会社いきがいは、あえてその逆を提案しています。“教わる側”ではなく、“教える側”に立つ海外インターンシップ。舞台は、ネパール。日本語を学ぶ現地の若者たちの前に、あなた自身が「先生」として立つプログラムです。
なぜ、わざわざ難しいほうを選ぶのか。今回は、私たちがこの事業に込めた想いをお話しさせてください。
人が一番成長するのは、「責任を引き受けた瞬間」だと思う
私たちは、若者の挑戦と成長を支える事業を続けてきました。その中で何度も実感してきたことがあります。それは、人が本当に伸びるのは、知識をインプットしたときではなく、「誰かに対して責任を負った」瞬間だということです。
教わる立場でいるあいだ、人はどこか「お客さま」でいられます。わからなくても、誰かが助けてくれる。失敗しても、評価されるのは自分の努力までです。
けれど「教える側」に回った瞬間、世界は反転します。目の前の相手が理解できなければ、それは自分の伝え方の問題になる。準備の甘さも、言葉の選び方も、すべてが相手の学びに直結する。──この**「逃げ場のない手応え」**こそが、人を一段階引き上げる原体験になると、私たちは信じています。
だからこのプログラムは、観光や体験ツアーではありません。現地の日本語学校で、実際に授業を担当してもらいます。あなたの生徒は、人生をかけて日本語を学んでいる人たちです。
なぜ、ネパールなのか
舞台にネパールを選んだのには、明確な理由があります。
ひとつは、**日本語学習の“本気度”**です。ネパールから日本へ渡ろうとする学習者にとって、日本語は趣味でも教養でもなく、生活と未来そのもの。教室に流れる空気の真剣さが、まったく違います。「教わる側」では決して味わえない、“教える側”としての責任と手応えが、ここにあります。
もうひとつは、圧倒的な多様性です。ネパールは126もの民族が暮らし、ヒンドゥー教を礎としながらブッダ生誕の地でもある、世界有数の多民族・多宗教国家。言語も文化も価値観も異なる相手に「どうすれば伝わるのか」を、全身で考えることになります。観光では決して届かない“多様性のど真ん中”は、自分の「当たり前」を根っこから問い直させてくれます。
そして、信頼できるパートナーの存在も大きな決め手でした。現地で参加者を迎えるのは、**ネパール最大級の人財機関「ニールカマル」のグループ会社・KAAD(KAAD Education & Research Center)**です。ニールカマルは2008年設立、ネパール全土に拠点を持ち、日本語学校や研修センターを自社運営。日本への人材送り出しでは2024年に8,673名という国内有数の実績を持ちます。受け入れ・宿泊・移動・安全管理まで現地のプロが担うからこそ、私たちは安心して「挑戦の場」づくりに集中できます。
15日間で、人は変われる
このプログラムは、カトマンズを舞台にした約15日間(2026年9月・予定)の越境体験です。
最初は、誰もが不安を抱えてやってきます。「日本語を教えた経験なんてない」「海外で授業をするイメージが湧かない」。それでいいのです。大切なのは経験の有無ではなく、逃げずに教壇に立つ覚悟だから。
授業を重ねるうちに、参加者の表情は確実に変わっていきます。伝わらない悔しさを味わい、工夫し、ようやく生徒の目が輝いた瞬間の喜びを知る。世界遺産や現地の文化に触れ、五感でネパールを味わいながら、「自分は何のために学んできたのか」を問い直していく。──帰国するころには、出発前とは別人のような“自分の言葉”を手にしているはずです。
これは、大学のカリキュラムでは決して得られない**「キャリアの原体験」**です。日本語教員を目指す人にとっては実践の第一歩に。そうでない人にとっても、「異なる相手に伝わるまで関わり抜く力」は、どんな仕事でも一生ものの財産になります。
一過性の体験では、終わらせない
最後に、私たちが何より大切にしていることをお伝えします。
このプログラムは、「行って終わり」のイベントではありません。私たちは本気でネパールに関わり続け、参加者一人ひとりと帰国後も繋がっていきます。現地での原体験を、その人のキャリアやこれからの挑戦にどう活かしていくか──そこまで伴走することが、私たちの事業の根っこにある考え方です。
一人ひとりに、心から燃える『いきがい』を。
海外で「教える側に立つ」という一歩が、誰かの人生を動かす原体験になる。その瞬間に立ち会えることを、私たちはこの上ない喜びだと感じています。第1期生として、その物語の最初のページを一緒に書いてくれる仲間との出会いを、楽しみにしています。