Kurasuのバリスタはお店でコーヒーを淹れるだけが仕事……ではありません。さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが、「個」を活かし活躍できる環境がここにはあります。
新卒で入社したアパレル企業を辞めて海外へ飛び出し、ドイツ・デュッセルドルフのカフェでバリスタとして3年間働いたRisa。2021年に帰国し、Kurasuにバリスタとして入社して、現在はイベントチームでさまざまなプロジェクトをリードしています。
「昨年は積極的に外のイベントに参加しましたが、今年は自社イベントを企画していきたいと考えています」と語る彼女に、入社のきっかけや今取り組んでいる仕事、将来のビジョンについて聞きました。
アパレル業界を経て海外へ。コーヒー業界へ転身したわけ
——Risaさんのこれまでの経歴について教えてください。
私は岐阜県で生まれ、愛知県で育ちました。短大を卒業後、新卒で名古屋のアパレル企業に入社し、7年間働いたあと、語学留学とワーキングホリデーでカナダに行きました。
コーヒーやカフェに興味を持つようになったのは、カナダで暮らしていたときのこと。選択科目のカフェトレーニングスキルの授業で、コーヒーの基礎を学んだのが最初のきっかけです。先生やクラスメイトたちと近くのカフェに行って自分でオーダーし、カスタマイズを楽しんでいくうちに、カフェにはまっていきました。
最初はカフェの雰囲気や空間が好きで、「どうしたらカフェで働けるのかな」と考えていたのですが、突き詰めていくうちにコーヒーそのものが好きになり、コーヒーギークになっていきました(笑)。
カナダから帰国し、再び日本で働き始めたのですが、もう一度海外で暮らしたい、コーヒー業界で働いてみたいという気持ちが強くなり、ドイツに行くことを決めました。ドイツでは計3年ほどバリスタとして修業を積み、一定のスキルが身についたと実感できたので、日本に帰ってきて、Kurasuに入社した次第です。
——ドイツでバリスタ修行をされたとのことですが、どんな経緯だったのですか。
ドイツのデュッセルドルフで暮らしはじめ、本を読んだり、カフェに足を運んだりしてコーヒーの勉強をするうちに、ますますコーヒーに夢中になっていきました。独学では限界があると感じ、知識を深めるためにコーヒーのワークショップを受講したいと考えたのですが、ドイツ語で何かを学ぶのはとても難しくて……。
そんなとき、Instagramでフォローしていた、日本でバリスタをしているドイツ人男性が、デュッセルドルフに引っ越してきたことを知りました。その人にいろいろ話を聞いてみたいなと思っていたところ、しばらく経ってから私のシェアメイトがその人と友達だと知り、紹介してもらって連絡を取ることができたんです。
真剣にコーヒーについて学びたいと思っていることを伝え、英語で行われるワークショップを知らないかと相談すると、彼から「いま自分が働いているカフェに話をしに来てみませんか」と返事をもらいました。そして、カフェを訪ねて話をしたその男性というのが、実は現在KurasuでバリスタトレーナーをしているKaiなんです。
当時Kaiはそのカフェの店長をしていて、私の話を聞いたうえで「うちで働きませんか」と提案してくれました。そして、Kaiの上司にあたる方との面接を経て、フルタイムで働けることになったんです。お店ではKaiといつも一緒で、カフェの仕事やコーヒーの淹れ方について学ばせてもらいました。つまり、私のコーヒーの最初の先生はKaiというわけです。
あちこちで開催されるコーヒーフェスティバルに行ったり、いろいろなカフェに行って飲み比べをしたり、お店でもみんなでカッピングしたり、コーヒー三昧のドイツ生活でしたね。
——とても素敵ですね。その後、ドイツ生活を終えて帰国するのにはどんな心境の変化があったのでしょうか。
Kaiが店長をしていたカフェでは、1年半くらい働きました。コロナ禍に入ったタイミングで別のスペシャルティコーヒーのお店に移り、そこでもバリスタとして経験を積みました。
帰国の理由としては、コロナ禍でカフェの状況が大きく変わってしまったのもありますが、次のステップに進みたくなったのが正直なところです。私は飽き性と言いますか、ある場所で満足できたら、次に進みたくなるんですよ。やりたいことを突き詰めたいタイプかもしれません。
コーヒーキャリアをドイツで始めており、日本のコーヒー業界を知らなかったため、今度は日本のコーヒー業界で働いてみたいと考えるようになりました。SNSで垣間見る日本のコーヒー業界はすごくキラキラしていて、その中でもとくにKurasuは輝いていたんです。
Kurasuは私がドイツにいるときにオープンしたので、当時はまだ店舗に行ったことがありませんでしたが、Kaiは行ったことがあり、「KurasuはRisaに合うと思う」と背中を押してくれました。それで「帰国したら京都のKurasuに絶対行こう!」と心に決め、2021年6月に帰国してすぐ行動を起こして、同年9月にKurasuに入社しました。
バリスタとしてKurasuに入社し、現在はイベントチームへ
——帰国から入社までがスピーディーで驚きました。もともと入社しようと思ってKurasuを訪ねたのですか。
Kurasuで働けたらいいな、という想いはずっとありましたが、まずはお客さんとしてお店に行ってみました。するとそこにはInstagramで見ていたスタッフの方々がいて、すごく雰囲気がよく、お店全体がアットホームな感じで包まれていて。スタッフの皆さんの人柄のよさが伝わってきたし、いい意味で日本っぽくないというか、それぞれの個性が活きている会社だなと感じたんです。
日本のコーヒー会社はしっかりとチームができているイメージですが、海外だとスタッフの「個」が強いんです。個の強さがいい結果になる場合もあれば、ぶつかってしまってうまくいかない場合もあるのですが、Kurasuは個が尊重されているのにチームが機能していて、自分の理想そのものと感じました。
その場で「バリスタを募集していませんか?」と聞いたところ、ちょうど募集中で、すぐにホテルに帰ってレジュメを書きました(笑)。帰国して3か月後には京都に引っ越してKurasuで働き始めていたのですから、かなり早いですよね。
——バリスタとして入社後、どのような業務を担当してきましたか。
当時はコロナ禍というのもあってKurasuのバリスタはとても少なく、私を入れて3人のバリスタでお店を回していました。私はKyoto Standと Ebisugawaの両店舗に出勤し、コーヒーを淹れたり、お客さんと会話をしたりして、毎日楽しく働いていました。それぞれの店舗でコンセプトが違うので、覚えることもレシピも違って、最初は大変でしたが、それも今では良い思い出です。
イベントに初めて関わったのは、入社して一年ほど経ったときのことです。最初に静岡での「GOOD COFFEE FEST」に参加し、そのあと京都で開催された「ENJOY COFFEE TIME」を担当させてもらうことになりました。
——入社後すぐにイベントを任されたんですね!
はい。しかし、その「ENJOY COFFEE TIME」は、実は苦い思い出なんです。準備不足や忘れ物などで、みなさんに迷惑をかけてしまって。こんな失敗をして、もう私にイベントの仕事は回ってこないだろうな……と落ち込んでいました。
ところが2024年春、もう一度チャンスをもらい、福岡の博多阪急で1週間かけて開催された「GOOD COFFEE FEST」に、バリスタとして参加させてもらえることになりました。
現場を守ってくれたバリスタチームのおかげで、このイベントは大成功しました。「ENJOY COFFEE TIME」での失敗を糧に、能動的にプロジェクトに関わったことで「イベントって楽しい!」という気持ちが生まれました。これをきっかけに責任感とノウハウが身につき、さまざまなイベントをリードできるようになったと思います。
(↑ イベントを無事に終えて開催した「お疲れさま会」のあと、みんなで食べたアイス。この美味しさは忘れられません)
——現在はイベントチームに所属されているそうですが、日々どんなことをされているのか教えてください。
去年(2024年)は、来るもの拒まずというか、参加できるイベントのほとんどすべてに参加していました。Kurasuとしても、個人的にも、コーヒー業界でのつながりを増やしたかったので、意識的にイベントで外に出る機会を多く設定したんです。
そして昨年夏からは、京都市東山区にあるライフスタイルホテル「NOHGA HOTEL KIYOMIZU KYOTO(ノーガホテル 清水 京都)」のロビーでゲストバリスタサービスも始めました。Kurasuのバリスタが月に1回ホテルに赴き、スペシャルティコーヒーをふるまうサービスです。
こうやって外に出たおかげでたくさんのよい出会いがありましたが、プロジェクトを組んでイベントに出るということを繰り返していたため、振り返って糧にする時間を取れていませんでした。なので、今年はちゃんと腰を据えて、参加する一つひとつのイベントのクオリティを上げていきたいです。
加えて、自社イベントをもっとたくさん企画していきたいと思っています。お店にゲストバリスタを呼んだり、一般の方向けにKurasuオリジナルのFLO Dripperを使ったコーヒー抽出ワークショップを開催したり、スタッフ向けにブリューワーズ(コーヒー抽出の技術を競う競技)を開催したり……すでにいろいろなアイデアが浮かんでいるんですよ。楽しみにしていてください!
一人ひとりの「個」が尊重される、Kurasuの組織文化
——Kurasuの文化についてどう感じていますか。
初めてKurasuに来たときの印象と変わっていないのですが、メンバー一人ひとりの「個」が活かされやすい職場だなと思います。苦手なことを強要されたり、特訓して克服していくことを求められたりせず、得意なことを伸ばしていくほうがいいよねという組織文化です。そういう環境だから、自分が何を好きで何が得意なのか、より理解できる気がします。
いまはKurasuがどんどん大きくなっているフェーズで、人数が少なかった昔と比べると、普段あまり接点がないメンバーも増えてきました。そんな中でも、社内イベントなどを通じて楽しい場を共有していきたいですね。そうやって一人ひとりがお互いをもっと知っていけたら、規模が大きくてもそれぞれの良さを活かした、より強いチームになるんじゃないかなと思っています。いわゆる「会社」っぽい感じにならず、「個」を尊重できるのがKurasuの魅力ですから。
——バリスタ専任だったときからイベントチームに移って変化はありましたか。
外との関わりが多くなり、風通しがよくなって、コーヒーのいろいろなことを知れたこと、そしていろいろな場所に知り合いが増えたことが大きいですね。ただ、イベントチームに移った今も、たまにバリスタとしてお店に入るとやっぱり楽しいので、バリスタとイベント担当の両方をできるのが一番いいなと思います。
今年は、店内で開催する自社イベントも増やしていくつもりです。できればバリスタとして私もすこしずつお店に入りながら、カフェスタッフと一緒に、お客さんに関わっていけたらいいなと思っています。外の世界で吸収した良いアイデアをKurasuの店舗に取り入れながら、より心地よいコミュニティをつくっていけたらいいですね。
——Kurasuに入りたいと考えている人に向けてメッセージがあればお願いします。
Kurasuでは現在バリスタをはじめ、さまざまなポジションで一緒に働いてくださるメンバーを募集中です! 言われたことを淡々とこなす人よりも、自分でわくわくを見つけて、能動的に楽しめる人が向いていると思います。Kurasuのお店を自分のお店だと思って愛することができる、コーヒー愛の深い方をお待ちしております!
コーヒーを通じて生まれた人とのつながりが未来をつくる
——この先にしてみたいことや将来のビジョンはありますか。
海外でお店を出すことに漠然とした憧れを持っていたのですが、最近はわりと具体的に「じゃあ実際なにをするのか?」と考えるようになりました。今やってみたいと思っているのは、自分自身をブランディングして、各地をコーヒートラックでまわること。日本だけでなく、ゆくゆくは海外もまわれたらいいですね。
そんな将来に向けて、今いる場所で人とのつながりを作っていくことを大事にしています。コーヒートラックが実現するかどうかわかりませんが、どんな形であれ、人とのつながりが自分の望む未来をつくっていくと思うんです。もしドイツでKaiと知り合っていなければ、私は今ここにいなかったかもしれません。本当に人に恵まれていて、ありがたいです。
——Risaさん、ありがとうございました。最後に今お気に入りのコーヒーと器具を教えてください!
ちょうど今日飲んだコロンビア セバスチャン・ラミレスが、とてもおいしかったです! ピンクグレープフルーツ、ブラッドオレンジのようなシトラス系のおいしさがありました。
器具は、おすすめしたいものがありすぎて悩みますね(笑)ずっと変わることなく愛用しているのはAprilですが、最近はORIGAMI ドリッパーとHARIO V60 バリスタサーバーの組み合わせにはまっています。定番に戻ってきた感じですね。最近は一緒に飲んでくれる人がいるので、20gで300mlのレシピで2人分を淹れることが多いのですが、その量で淹れるのにぴったりなんです。ぜひ試してみてください!
Kurasuは、一緒に働く仲間を募集しています!
Kurasuでは、コーヒーを通じて人々の暮らしを豊かにし、笑顔溢れる社会を実現するビジョンに共感するメンバーを募集しています。
一人ひとりの情熱と知識を大切にし、自由な発想と責任感を育む環境のなかで、生産者から消費者まで、コーヒーに関わる全ての関係者とのつながりを深める経験が得られる、そんな場所です。
変化を恐れず、新しい価値を追求し、市場の変化に対応するKurasuで、コーヒー産業のグローバルリーダーとして共に成長しましょう。