入社したきっかけ
以前はクラップの社員として勤務していたが、現在はパートとして働く海野さん。約20年程前から畑中代表とはアルバイト先で知り合い、そのご縁から声をかけていただいて社員としてスタートしたという。
「クラップは教育関係に携わっていると伺い、子どもが小学校入る前で興味もあり気になってはいたのでちょうど良いと感じました。
子どもが発達障害ということもあり、そのような関係のあるところに少しでも携わりつつ、いろいろ知れたらと思いこちらで働くようになりました。
勉強が私自身も苦手で、そういった面でも何か知れたらなと思ったのです。」
もともとは家庭と子どものためにスタートした仕事だったが、働く中で自身の学びにもつながる環境であることに気づいた。
仕事の内容について
海野さんは出産を機に一度仕事から離れたが、子育てと両立しながら働ける環境を求めて再びクラップに戻った。
「出産があったので、一旦ちょっと仕事はフェードアウトしました。
復帰するにあたって、やはり、子どもが小さいのでフルタイムだと融通をつけていけるかと悩んだり、仕事と家事や育児の両方では、どちらかがおろそかになってしまうかもしれないと思いました。
他の会社では休みにくいというイメージがあり、会社の事で悩むことも多いと思うんですけど、私自身は悩みを増やしたくないですね。
そこで、社員からパートへの相談は自分から声掛けさせていただきました。」
現在は家庭との両立を優先しながら、無理のない働き方を選んでいる。
「子どもの事や子育てにも理解がある会社なので、パートで働きながら、いずれは戻れたらなと思っています。」
復帰後は仕事内容もライフスタイルに合わせてシフトしている。
「出産前は子どもの送迎や支援をしていましたが、現在は働ける時間が以前の社員と違いコンパクトな時間になっているので、出来ることをと思い、仕事も単発なものや定期的な仕事では請求関係や書類の整理をしています。」
職場の雰囲気や環境
クラップの魅力の一つが、人間関係の良さだという。
「クラップで働く方について、皆さん優しくて、ギスギスしてないのが良いところです。
例えば、子どもの事だったり、急なお休みでも対応していただいたり、わからない事を繰り返し教えていただけるので、どうしようって悩むこともないんです。
会社なので厳しい面も当然ありますけど、私自身は難しかったりすると覚えられるまで同じこと何回も聞いてしまうことがあります。
特別支援されてる先生方は、相手の困っている立場にたって仕事をしていると思うのです。
同じように繰り返し教えていただいたり、何かあれば気がついて助けていただくこともあります。」
実際に現場で働く中で、支援の工夫や子どもたちへの声かけ方法も学び続けている。
「私自身もそうなのですが、クラップに通う子どもの中には、時間の管理や見通しを立てることが難しい子もいるようです。
勉強面でも個々の状況に合わせてこの子にはどのように対応してみようかと会議を開いて先生方は話されています。
そういうやり方があるのかと、とても勉強になります。」
支援現場での子どもたちの素直さにも日々驚きと学びがある。
「例えば、子どもたちは素直で思っていることをそのまま言ってしまう時があります。
話し方について、言い過ぎてしまうお子さんにはそのことについて気づかせています。
『それは今言うことではなかったのでは』と諭したり、『このように言ったらいいよ』と言い方を変えて伝えていたり、頭ごなしに伝えずに『あと5分で終わりにしよう』と、言い回しを変えたり、『早く』とも言わない声がけの仕方はすごい勉強になると感じています。」
支援を通して「知りたい」「学びたい」と思っていたことが、自然と叶えられている場所だと感じている。
「支援の先生たちは話しやすい方達と思いますし、穏やかでなごみのある職場だと感じています。
あんまりストレスはないかと思っています。
仕事に集中している時は真面目モードになりますが、オフになると割とみんなでラフな話をしています。」
日々のコミュニケーションも自然体で、気兼ねなく過ごせる職場だ。
「ここの部署はおそらく、個人で持ってる仕事が違うというのもありますが、雰囲気は事業所によって全然違うんじゃないかなと思います。
休憩は割とみんなバラバラですが、好きなタイミングで入れるので誰かがひと息入れるときに、一緒にお昼を食べたりとか、食べ物好きな方が多く、その話題で盛り上がったりしています。」
また、意見も伝えやすい環境が整っている。
「私自身は意見も言うタイプですが『どうにかならないですか』と相談すると、『一度考えてみる』と受け入れてもらえたり、『これがあったら助かります』と伝えると対応してくださったり、意見も言いやすい環境です。
仕事をする中で、部署を異動することもあります。そのような時は希望を言いやすいと思います。
ある程度、事情を説明すると時間の相談などで理解していただけることもあります。」
成功体験ややりがい
海野さんは、変化のある仕事が自分に合っていると感じている。
「私は同じ仕事をずっとするのは飽きてしまうんですよね。
現在は労務の仕事をしたり、書類を届けもしています。新しいことが結構舞い降りてくるので、その為、いろいろな所へ出向いて仕事をすることに新鮮味を感じています。
それがやりがいにつながっています。」
日々の移動や、他の校舎での出会いも楽しみのひとつだ。
「あちらこちらと行くことは好きなので、他の校舎へ赴き子どもたちに関わり癒されたり、いろいろな先生方とお話ししたり、知りたかった情報を得ることもあります。
クラップはいろいろな部署もあるから楽しいと思います。」
仕事を通して、情報収集も日々の楽しみの一つとなっている。
プライベートや休日
プライベートでは家族と過ごす時間を大切にし、特にお子さんとの関わりを楽しんでいる。
「ドラマは、『クジャクのダンス、誰が見た?』や『ホットスポット』見てます。
録画しておいて、夜全部やることを終えて、子どもたちが寝静まってから見ていますが、たまに寝落ちして全く見れなかったとかあります。」
家庭では、娘さんと毎日トランプで遊ぶのが日課になっている。
「ずっと2人だと変わらないんですけど、お兄ちゃんや家に遊びに来てくれた人たちが参加するとやり方が変わり、それを娘は覚えるんですね。
相手に取ってもらいたいカードをうまく並べたりまねしてやったりするので、こちらもそれに応戦します。
私自身もトランプの大富豪が好きで昔はよくやっていましたが、またやるようなことは絶対はないと思っていました。
仕事を終えてお迎えに行き帰宅すると、子どもにババ抜きやろうやろうって言われると、入浴後と寝る前の2回になるのですが、付き合ってあげられる自分がいます。そういったこともあるんだなと思いました。」
子どもとの遊び時間は、仕事で得た学びを家庭に活かすきっかけにもなっている。
「1人目の時は面倒だと思っていましたが、成長とともにだんだん子どもが離れていくようになると、2人目では思考が変わり、もう遊べなくなると思ったら遊ぼうと思えるんです。
それ以外にも理由があり、トランプをやらないとテレビを見始めて、子どもに何言っても聞こえなくなり、寝るスイッチが入らないです。
私も夢中で家事とか始めてしまうし、それではダメだと思ったのです。
実は、そのような時に校舎ごとに行われるグループワークでのボードゲームを使った先生方のお子さんに対する支援を見た事があって、それがきっかけで家でもやってみようと思いました。
コミュニケーションの取り方って、こういうところでも培えるし、先生方が子どもたちと遊ぶ(グループワーク等の関わり)ことは大事だなと感じます。」
夢とこれから
旅行や食べ歩きも、いつかまた楽しみたいことのひとつだ。
「旅行は、国内は北海道、大阪など行き始めましたが、海外にはまだちょっと、韓国あたりに行ってみたいですね。
最近は食べ歩きもしてないんですけど、好きなんです。テンションが上がります。
子どもができる前は、毎日違うお店に行き飲んで食べていました。
タイ料理、ベトナムやエスニック系が好きなんです。
子どもが好まないのでなかなか行かれないのが現状で、本当はそういうところ行きたいなと思っています。」
好きな言葉と大切にしていること
海野さんが大切にしている言葉は「時は金なり」。時間を大切にし、相手にも迷惑をかけないことを意識している。
「もう今は、自分の時間がほとんどなく、やらなくてはと思っていることがあるのですが、結構、時間がかかってしまうことがあります。そうすると、時間が大事だなと思っています。
自分が遅れたことにより誰かに迷惑をかけてしまうことや、大人になってから時間が守れないと人に迷惑かけちゃうこともこちらで教えていただきました。
社員時代に『言われているうちが花だよ』と伝えていただいたことがあります。
最初はあまり自分の中に響かなかったんですけど、年を重ねていくと、『人は興味なくなると、気にかけなくなる』ことや、何も言われなくなることがわかり、言われていた事が本当そうだなと思うようになり、ずっとそれを心に留めています。」
時間を大切にしたいという思いは、仕事でも家庭でも、海野さんの心にしっかり根付いている。