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【パートナー紹介】株式会社ポケットマルシェCEO高橋氏メッセージ

【株式会社ポケットマルシェ 代表取締役CEO 高橋 博之氏】

人口減少社会の到来で働き手が不足し、政府は事実上の労働開国に舵を切った。具体的にどの分野の人手が足りないのかと言えば、介護や建設、繊維、そして、流通、飲食、農林水産業などの「食」の分野である。これらは端的に言って昔からある古い仕事だ。同時に、私たちの衣食住という暮らしの土台を支える大事な仕事でもある。特に食産業は、私たちの命と胃袋を支える最も大事な仕事だ。

しかし現実は、仕事が大変な割に待遇が悪いからと、今や食産業は日本人がやりたがらない仕事の筆頭になってしまった。都会の24時間営業のコンビニ、居酒屋などは、もはやほとんどの店員が外国人である。遠く祖国を離れてやってきた彼らが夜な夜な働いてくれているお陰で、私たちのこの便利で快適な飽食社会は成り立っている。さらに、地方の衰退は農林水産業の衰退と表裏であり、その日本社会の弱点をかろうじて防御しているのが外国人である。彼らのお陰で、消えつつある日本の農漁村の風景はギリギリのところで維持されている。つまり、低賃金で働く外国人を入れることでなんとか日本の文化的価値を守っているということである。

なぜ、食産業は日本人から敬遠される魅力ない仕事になってしまったのだろうか。際限のない熾烈な価格競争の中で、目先のコストカットを優先するほどに生産者と消費者の距離は開いていった。今や都会の消費社会で生身の生産者に触れる機会はまずない。人間は見えないものに価値を見出すことができない。価値を見出すことができなければお金を払うこともできない。生産者と消費者をつなげる料理人も同じだ。セントラルキッチンに対抗するほどに、料理人とお客さんの会話は失われ、料理人は厨房の奥へと消えていった。その結果、日本は外国から「安くて美味しい国」と揶揄されている。美味しいものには手間がかかっているのでそれなりの値段がするのは当然なのに、日本ではなぜか安い。それが成り立つのは、誰かが犠牲になっているからに他ならない。農家、漁師、料理人がそうだ。

このままでは、日本の志ある有能な料理人が海外に流出してしまい、日本の食文化は荒廃してしまう。そんな危機感から立ち上がったのが浜倉的商店製作所社長の浜倉好宣さんだ。浜倉さんは「料理人をスターに!」を掲げる。そして、浜倉さんが手がける飲食店はどこも料理人の姿が客席から丸見えで、みな躍動し、輝いている。それに引っ張られるように、店員たちのホスピタリティーも高い。飲食店を席巻する効率重視の画一的なマニュアル対応などどこ吹く風、ひとりの人間として目の前のお客さんに全身全霊で向き合い、楽しませようとしている迫力がすごい。だから店員も活き活きしている。これで出される料理が美味しくないわけがない。どうだ!うまいだろ!参ったか!という雰囲気が店に充満している。

まるでその店側の熱が伝播するかのように、お客さんたちにも屈託のない笑顔があふれ、みな明るく元気だ。客同士の会話も賑やかで、ときおり店員も巻き込まれ、嫌な顔ひとつせず巻き込まれる。店員と客の間に、壁がない。古来、人間の食事は栄養補給以外に、他者との関係の維持や調整という機能が付与されており、どの文化でも社交の場としての食事にたくさんの時間とお金を使ってきた。浜倉さんは、ファーストフードに象徴される効率化された無味乾燥な食事の場を、もう一度、人間が集い、語り合う「たまり場」として復活しようとしている。そうなれば、「たまり場」を演出するエンターテイナーとして料理人や店員が誇りを取り戻し、飲食業を目指す若者も出てくるはずだと。


私は、浜倉さんがやっていることを生産者の世界でやりたい。だから「生産者をスターにする!」を掲げてきた。ポケットマルシェは、食べ物の裏側に隠れて見えなくなってしまった生産者のカッコよさをテクノロジーの力で消費者に見えるようにし、生産者とお客さんが直接コミュニケーションできるようにした。生産者の思いや生産のプロセスを知ることで、食材を購入したお客さんの食材に対する思い入れは深くなり、料理にも熱がこもる。それを振る舞う家族や友人にも食材の物語を共有し、食卓の会話が変わる。食べ終わった後は、食材の感想とごちそうさまの感謝を直接生産者に伝える。いわば、生産者とお客さんが集うオンライン上の食の「たまり場」なのである。

料理人とお客さんが集う浜倉的「たまり場」と、生産者とお客さんが集うポケマル的「たまり場」をがっちゃんこして、さらに人間臭くて賑々しい「たまり場」をつくったらやばいんじゃない?みたいなノリで、出会ってすぐに浜倉さんと意気投合し、何度も夜遅くまで杯を交わし、この度の連携となった。地方の自然の中で食べ物を育てる生産者と、その食べ物を料理する人が輝きを放ち、スターになる飲食店を大消費地東京のど真ん中につくる。人間と人間がお互いに顔を付き合わせて向き合い、語り合い、口角を飛ばして議論する日本一エモい飲食店を、生産者と調理人とお客さんが三位一体となって共創する。美味しいものはそれ相応の値段がする当たり前、という世界を取り戻し、持続可能な食産業で日本の食文化を守り育てる。そんな志の旗を高々と掲げて、浜倉ポケマル連合は進撃を開始する。

料理人
料理人と生産者をスターに!持続可能な食文化を守り育てたい料理人募集!
恵比寿横丁の三坪酒場から、集合体である「産直飲食街」、レストラン、おばんざい、船、村上隆オフィスのプロデュースまで、ジャンルにとらわれないプロデュース、直営展開を行っています。 これまで培ってきた経験とノウハウを活かしながらも、従来の飲食店のジャンルにこだわりません。 お客様がシンプルに「楽しい!」と思ってもらえるような新しい「たまり場」を生み出すこと。 スケールメリットを追求する大手チェーンとは一線を画した事業活動を貫いています。 その場所、その店、その人にあるリソースを戦力として活かしながら、コンセプトメイキング、空間デザイン、メニュー開発、イベントPR戦略までトータルプロデュースし、その運営まで一貫して行い、画一的な展開ではなく、地域に根差し、なくてはならない存在店となるために、日々ブラッシュアップを続けています。
株式会社浜倉的商店製作所
社長の右腕
未来の子会社社長Wanted!独立・起業したい方歓迎!
恵比寿横丁の三坪酒場から、集合体である「産直飲食街」、レストラン、おばんざい、船、村上隆オフィスのプロデュースまで、ジャンルにとらわれないプロデュース、直営展開を行っています。 これまで培ってきた経験とノウハウを活かしながらも、従来の飲食店のジャンルにこだわりません。 お客様がシンプルに「楽しい!」と思ってもらえるような新しい「たまり場」を生み出すこと。 スケールメリットを追求する大手チェーンとは一線を画した事業活動を貫いています。 その場所、その店、その人にあるリソースを戦力として活かしながら、コンセプトメイキング、空間デザイン、メニュー開発、イベントPR戦略までトータルプロデュースし、その運営まで一貫して行い、画一的な展開ではなく、地域に根差し、なくてはならない存在店となるために、日々ブラッシュアップを続けています。
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