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【研修事例】テクノプロ・デザイン社のAWS人材育成戦略研修

プロジェクト概要

テクノプロ・デザイン社は中期経営計画にある「人と仕事が集まるソリューション企業へ」に向けて、技術戦略マップ2021の一つであるクラウドサービス人材の育成をアマゾン ウエブサービス合同会社(以下AWS社)の提供するクラウドサービスを活用し、取り組んでいます。
その取組内容をAWS社と連携し、テクノプロ社内に向けて情報発信するAWSDayを2022年10月25日に本社六本木ヒルズにて開催しました。
AWSの技術習得やサービスを活用して社内DXに取り組む参加者からの熱のある発表の模様を紹介します。

1.AWS人材育成戦略研修 ~エンジニアと営業担当は両輪~
2.AWSハンズオン学習環境について
3.先端技術センターによるAWS活用術
4.DeepRacerの取組

Amazon Web Services社から大和田氏、高橋氏にもお越しいただき、お二人のファシリテートで進行しました。

AWSのサービスラインナップ紹介などの後に、戦略研修を受講した社員の代表が登壇し資格取得も含めた成果発表へと続きます。

1.AWS人材育成戦略研修 ~エンジニアと営業担当は両輪~

AWS人材はエンジニアだけではない。営業も積極的に取り組むことで提案の幅が広がる。

今や、その名を聞かない日はないというほど、クラウド案件ではスタンダードとなりつつあるAWS。サービスラインナップも200を超えるほどとなり、クライアントの多様なニーズにも柔軟に対応できるものとなっています。
クライアントに直接折衝する営業部こそ、最適な提案が求められてきます。
もちろん、エンジニアチームとすり合わせを行うのですが、AWSの基礎的な理解や知見があるかないかで、提案の精度は確実に変わってきます。

そこでテクノプロ・デザイン社では営業社員向けのAWS認定資格チャレンジコースを企画し、実際に受講した社員がその成果を語ってもらいました。

■研修内容概要■

1. AWS社によるキックオフ
2. Winスクール:eラーニング(①②)9.5時間、および資格対策講座(③)5コマ相当 ①クラウドエンジニア概論:eラーニング ②これからはじめるAWSクラウドプラクティショナー資格対策:eラーニング ③AWSクラウドプラクティショナー資格対策(講師あり):オンライン

※CLF資格取得※

3. AWS社によるAWS事例を軸にしたキーポイントレクチャー
4. および、AWS社による、ヒアリングシートをベースにしたOJT的改善指導

■受講者の声1
八王子支店 営業 M.N.(40代)

クラウドについてもある程度学習していたので、AWSも概要は理解しているつもりでした。

が、お客様から聞かれることも多くなり「なんとなく」で話していた自分から、もっと納得度が高まるような提案をしたい!と思い認定資格取得に向けて受講を開始しました。
学んでいくうちに、案件の難易度・お客様ニーズのイメージが「なんとなく」から「こういう課題なのだ」と明確になり、AWS案件の商談についても「不安」 → 「楽しみ」に大きく変わりました。

お客様からも「AWS人材の育成に力を入れてらっしゃるんですね」「これからも相談させてください」
「営業教育も充実されているんですね」といったコメントをいただくことも多くなっています。

さらに学び続けて、40代のうちにAWS Solutions Architectの資格取得を実現します!

■受講者の声2
横浜支店 営業 Y.A.

文系出身なので、AWS、EC2、ECS、RDS、ALB・・・
アルファベット3文字が並んでいるだけで「?」となっていました。

しかし受講する中でより具体的にそれぞれの意味が理解でき、クラウドやAWS案件への抵抗感が減りました。
お客様からも「今後も需要が増えるから、 良い取組みですね」 「理解してもらえるなら、 安心して相談できるな~」とおっしゃっていただき、提案の幅も格段に広がっています。

<エンジニア向け研修:発表>

実践的で成長スピードも速い。インフラに対するハードルが低くなりました!
クラウドに携わるエンジニアにとって、AWSの認定資格取得は必須になりつつあります。
エンジニア向けのAWS戦略研修は、クラウドを基礎からしっかりと習得でき、さらに本人のレベルに応じながら認定資格取得を目指すこともできるカリキュラムとなっています。
その特徴は、「ハンズオン形式」であることです。つまり座学だけではなく実践的な研修を豊富に盛り込むことで、受講後もすぐにプロジェクト現場で使えるレベルまで到達できるのです。ここでは受講したエンジニアの声を紹介します。

受講者の声■
DXソリューション統括部ITPS課M.N.

所持資格:AWS Cloud PractitionerAWS Solutions Architect – Associate

研修を受講するまでは「インフラ構築=面倒」というイメージがありました。大学時代にもインフラ構築を手掛けたことはありましたが、とにかく手間と時間がかかったことを覚えています。
しかしクラウド案件も増えてきて、このままではいけないなという思いや、自分自身もクラウドの知見を身に付けたいと決心し、受講をスタート。ハンズオン形式で理論とともに実践を学ぶことができるため、非常に有意義に感じました。なによりも、AWSで気軽に試して実装できるという利便性の高さに驚き、これまでの高かったインフラに対する意識のハードルがぐっと低くなったように思います。
実際にプロジェクトで「S3を用いた静的Webサイトの公開」そして権限管理を実現するセキュリティの実装「IAMを用いたアクセス制御」を実現しました。S3はクリック&ドロップですぐに作業できるなど、利便性の高さとスピードには驚きました。

しかしまだまだ手を動かす経験を積まなければならないと思っています。
AWS認定資格も無事に2つ取得できましたが、さらに知識のベースを付けていくために、自分のスキルのバロメーターとして今後も資格取得に積極的にチャレンジします。
また、業務の中ではAWSを用いたインフラ/システムの構築の提案を進めたいと思っています。

2.AWSハンズオン学習環境について

AWS人材をスムーズに輩出するためのハンズオン環境の構築は欠かせない。

■ハンズオン環境開発担当
DXソリューション統括部 ITプロダクトソリューション課Y.K.
所持資格:AWS認定クラウドプラクティショナー取得

DXソリューション統括部 ITプロダクトソリューション課Y.Y.
所持資格:AWS認定クラウドプラクティショナー取得

《ボトルネックになっているAWSの参画》

AWSの認定資格取得後、プロジェクトに参加するには、さらにOJTで経験を積み、その後やっと通常参加ができるといった流れが一般的です。しかし、経験を積むには案件参加が必要なのに、案件参加するのは経験が必要という「ボトルネック」が生まれてしまっています。それを打開するために私たちは、「触って試せる」ハンズオン形式の受講環境を実現したいと考えています。
その環境づくりに向けて現在、「AWSコントロールタワー」という社内向けサービスをつくっています。これはAWSを学びたいというチームや個人向けに自由に使えるものとなります。コントロールタワーは、セキュリティをしっかり管理できるもので安心してハンズオン環境で学ぶことができるように実装しています。

これは来年3月にはテクノプログループ全体にリリース予定ですが、まずはDXソリューション部にて試験的に使っていきます。

ハンズオン環境で学ぶことができれば、上記のボトルネック状態から解放され、より効率的に案件参加ができるような流れになっていくのではないかと私たちも期待しています。

3.先端技術センターによるAWS活用術

オンプレミス環境をやめてクラウドへ。多くのメリットが生まれた。
AWS■活用/開発者の声
DXソリューション統括部Y.M.

テクノプロの中期経営計画にもある「技術者アウトソーシング事業」で培われた採用・研修育成・実務・スキルアップについての膨大なデータの「DX化」を推進しています。
また、技術者一人ひとりの生涯価値の最大化、そしてDX化推進の知見を活かしたビジネスモデルを構築し、外部へのサービス展開を目指しています。現在はその一環として、案件と技術者との新たなマッチングシステムをつくっています。

これは検索をかける際のキーワード入力で言葉の「ゆらぎ」をなくし、精度の高いマッチングが実現できるような社内システムを目指しています。

これをプロジェクト開始当初は、オンプレミス環境で構築しようと考えていましたが、社内システムの利用申請、ネットワーク申請など手続きにも非常に時間がかかり、なおかつ膨大なコストもかかることが分かりました。
そこでツール開発の開発要件にクイックで対応するためAWSを活用し、以下のように開発しました。

◎Dockerコンテナを開発者単位で立てる
◎GitHubで管理しているソースを使用して開発
◎OpenSearchとアプリケーションサーバの2階層
◎機械学習プラットフォームのAmazon SageMakerを導入
◎ AWS Direct ConnectからAWS Transit Gatewayに変更、テクノプロWAN全体からアクセス可能にする

結果として自然文検索対応のWebアプリケーションを開発することで、キーワードの揺れにも対応したマッチング を実現できました。

こちらのシステムは2022年度には稼働できるようになります。皆さん、楽しみにしていてください。

4.DeepRacerの取組

<AWS DeepRacerプロジェクト>

世界のエンジニアと競い合い、レベルアップを目指す。

AWS DeepRacerは、機械学習を用いて物理的なレーストラックで RL モデルをテストするために設計された 1/18 スケールの自走型レーシングカーのシミュレーションモデルです。すでに150カ国、14万人以上のエンジニアが活用しており、機械学習を楽しみながら経験できるのが大きな特徴です。最初は全く走行できない状態から、徐々に機械学習を学ばせることでコースを外れることなく自動走行できるようにつくりあげていきます。
しかもマシンに1から10まで教えることなく、成功したら点数が入るような報酬関数を用いてマシン自身に自ら学ばせることができる「強化学習」モデルになっています。そしてAWSは世界のエンジニアと競い合える機会として、リーグ戦を設けています。

そしてテクノプロ・デザイン社は2019年からDeepRacerを用いた取り組みを進めています。プロジェクト立ち上げ当初は、6名のチームからスタートし、2022年現在は13名の陣容まで拡大しています。
具体的な活動内容としては以下のようなアクションを起こしています。

【活動内容】

➁ SharePointにコミュニティ作成
・誰でも簡単に始められるように、マニュアルを配置
・質問版・雑談版を作成し参加者同士のコミュニケーションの場
・交流の場の動画や資料をアップ
・これから新規にDeepRacerを始められる方向けに、参加者同士で手引書作成
③社内コミュニティレース開催
・テクノプロの参加者のみのLIVEレースを作成し、参加者同士で社内コミュニティレース開催予定

DeepRacer■プロジェクト参加者の声
DXソリューション統括部データサイエンス課Y.H.

所持資格:AWS Certified Cloud Practitioner

自動車の レーシングシミュレーターを使って、仮想空間で自分のレースカーに機械学習を行い、ゴールまでの自動走行を実現することができました。最初は全く走行できなかった状態でしたが、機械学習のノウハウを身に付けながら楽しくスキルアップできたと思います。「AWS DeepRacer」という世界中のエンジニアが集まる仮想レースゲームで上位10%に入る成績を残して特別表彰を受けることもできました。

今後は、社内のコミュニティレースなど機械学習を学ぶきっかけを生み出しながら、自分自身のスキルアップにもつなげていきたいと思います。

最後に

テクノプログループ全体で開催しているAWS Day。
今回は、テクノプロ・デザイン社の取り組みを紹介しました。

クラウド推進事業には欠かせないAWSの魅力と可能性について、各部門の社員それぞれの取り組みは、個人のスキルアップはもちろん、事業全体としてのスケールアップにも直結するものでした。ここでの一人ひとりが核となり、クラウドサービスの新しい局面をさらに拓いていくことでしょう。

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戦略採用研修編 | キャリア採用 |リクルート | テクノプロ・デザイン社
テクノプロ・デザイン社のキャリア採用サイトの「戦略採用研修編」のページです。戦略採用研修を経てテクノプロ・デザイン社に入社したエンジニアにインタビューを行い、入社経緯から研修を受けた感想などを紹介します。
https://www.technopro.com/design/recruit_cp/career/session_nrturing/


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