はじめまして。株式会社and1 代表の曽我ジョワードです。
私が代表を務める株式会社and1では、複数事業を展開しておりますがパーソナリティ診断+研修プログラム「PRISM」を開発・提供しています。
PRISM(https://prismlp0.netlify.app/)は、人それぞれの"伝わり方"や"動き方"の違いを可視化し、採用・育成・チームビルディングに活かすためのサービスです。
今回は、私がなぜPRISMをつくったのか、その背景にある経験をお話しさせてください。少し長くなりますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
■ 忘れられない経験
あれは、RPO(社外採用担当)として働いて3年目のことでした。
Aさんは28歳の中途入社の方で、営業として5年の経験があり、さらなる成長を志されて転職活動をしていました。コミュニケーション力も高く、やる気も充分!クライアントも「いい人材とご縁をいただけた」とおっしゃっていました。
ところが入社して2ヶ月後、Aさんが私のところに相談に来たのです。
「曽我さん、もう限界かもしれません。上司と全く合わなくて……」
話を聞くと、上司はロジックと数字を大切にする方で、フィードバックはいつも「なぜその施策が有効なのか、根拠を出してください」というスタイルだったそうです。一方、Aさんは営業において、もちろん数字やロジックも大切にしつつ「チームのムードをよくしたい」「人との関係性の中から仕事を組み立てたい」と感じるタイプでした。
上司からすれば、ごく普通のフィードバックだったと思います。でもAさんには、毎回「否定されている」と感じられてしまっていたようでした。
Aさんは、7ヶ月で退職されました。
採用担当として採用に関わった方が、こんなに早く辞めてしまった——その事実が、ずっと頭から離れませんでした。そして少しずつ気づいていきました。多くの「ミスマッチ」は、スキルや経験の問題ではないということを。「どう伝えれば伝わるか」「何を大切にしているか」——そのズレが積み重なった結果だということを。
当時の私には、Aさんの「タイプ」も、上司の「タイプ」も、言語化するツールがありませんでした。「なんとなく合わなそう」という感覚はあっても、それを事前に可視化して、フォローに活かす手段がなかったのです。
「もし入社前に、二人のコミュニケーションスタイルの違いをお伝えできていたら——」
その悔しさが、PRISMをつくるきっかけになりました。
■ もうひとつ
人事として採用に携わって5年目のころ、ある課題がずっと解決できずにいました。内定者フォローを丁寧にやっているつもりなのに、毎年一定数の辞退が出てしまうのです。
内定者全員にこまめに連絡を取り、個別面談や内定者研修も実施していました。それでも辞退が発生する。
ある年、辞退した方々とのやりとりを振り返ってみると、ある傾向が見えてきました。辞退された方の多くは、連絡をすればするほど返信が遅くなっていたのです。「少し考えさせてください」というメッセージが何度も続き、やがて音信不通になっていく——。
実はこのタイプの方は、急かされるほど距離を置いてしまう傾向があります。「あなたのペースで大丈夫ですよ」というひと言が、何十回の連絡よりも効果的だったりします。でも当時の私は、不安だからこそ連絡を増やしていました。善意が、裏目に出てしまっていたのです。
「伝え方を変えるだけで、こんなに違うのか」——そのことに気づいたとき、大きな衝撃を受けました。
■ 10年間、ずっと同じ問いを持ち続けていました
新卒でワークポートに入社し、人事担当として5年間、採用・面談・組織運営に携わりました。その後、個人でHRコンサルタントとして活動し、さらに会社を立ち上げました。
どの現場でも、根っこにある問題は同じでした。「ヒトのことを、ちゃんとわかっていない」——ただそれだけのことで、採用がうまくいかなくなり、チームに亀裂が入り、優秀な方が離れていく場面を何度も目にしてきました。
スキルや経験のミスマッチより、パーソナリティのミスマッチのほうが、はるかに深刻だと感じています。この確信を何か形にできないかと考え続けた末に、PRISMが生まれました。
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ここからは『PRISM』についてご紹介します。
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■ PRISMとは
PRISMは、パーソナリティ診断と研修プログラムを一体化した、HR特化のサービスです。
心理学(交流分析)をベースに設計しており、24問・約5分でWeb上で診断が完了します。診断後はPDFレポートが自動生成されます。720通りのプロファイルで、一人ひとりのコミュニケーションスタイル・思考パターン・ストレスサイン・動機の傾向を言語化します。
診断だけですと、他社の適性検査などと変わりありませんが、PRISMは自分と他人を理解したうえで、どのようなコミュニケーションを取ると良いのか、相手はどのようなことでストレスを感じてしまうのか、相手の本音はどこにあるのか、などをビジネスシーンに落とし込み実績に活かせるように特化した診断であり、研修です。
診断結果は6つのタイプ(Spark / Logic / Care / Dream / Action / Vision)の組み合わせで構成されています。たとえばAさんのような「Care」傾向の強い方は、フィードバックを受ける際に「関係性の安心感」をベースとして必要とされます。論理的な根拠を重視する「Logic」タイプの上司と組み合わさると、お互いの「普通」がまったくかみ合わなくなってしまうことがあります。PRISMはそうした違いを、感覚ではなく言葉で示すことができます。
■ 4つの研修モジュール
PRISMの大きな特徴は、診断で終わらないことです。「知っている」から「使える」に変えるための実践型研修プログラムが、4つのモジュールで用意されています。
【01 ストレスマネジメント】
タイプによって「ストレスサインの出方」と「回復に必要なもの」は異なります。たとえばLogicタイプの方は、ストレス下では「何度も確認を繰り返す」「一人で抱え込む」というサインが出やすくなります。Careタイプの方は「大丈夫です」とおっしゃりながら、内側ではすでに限界に近いことがあります。こうしたサインに早く気づけるマネージャーの存在が、チームの離職防止につながっていきます。
【02 内定辞退・離職防止】
先ほどのエピソードのように、Dreamタイプの方は急かされるほど距離を置いてしまう傾向があります。「少し考えさせてください」というメッセージが増えてきたら、むしろ連絡頻度を落として「いつでも話せますよ」とお伝えすることが正解だったりします。タイプ別に「辞退に向かうサイン」と「効果的なフォロー方法」を学ぶことで、内定辞退率を下げることにつながります。
【03 マネジメント・1on1強化】
タイプによって「何を言われると動けるか」がまったく異なります。Actionタイプの方には、具体的な目標設定と権限の委譲が大切です。Visionタイプの方には、意義や理念から話を始めることが伝わりやすくなります。1on1でただ話を聞くだけでは変わらないこともあります。相手のタイプに合ったアプローチが、マネジメントの精度を高めてくれます。
【04 チームビルディング】
チーム全員のタイプを可視化することで、「なぜあの人とうまくいかないのか」が言葉にできるようになります。お互いへの理解が深まると、衝突がコミュニケーションへと変わっていきます。タイプの違いが「問題」ではなく「チームの強み」になる瞬間が生まれます。
■ 採用・育成・チームビルディングに一気通貫で
PRISMは採用フェーズだけで使うものではありません。入社後の育成、日々の1on1、チームビルディングまで、同じ言語・同じフレームワークで一気通貫して活用いただけることが最大の特徴です。
採用時に「このタイプの方だ」とわかっていれば、入社後のオンボーディングも変わります。マネージャーへの引き継ぎ方が変わり、最初1年の離職率が改善されます。人事・マネージャー・現場メンバーが同じ言語を使えることで、組織全体のコミュニケーションコストが少しずつ下がっていきます。
■ おわりに
「もっと早く、こういうツールがあれば」——そう思う場面を、この10年間で何度も経験してきました。
Aさんが辞めなくて済んだかもしれない。あの年の内定辞退も、防げたものがあったかもしれない。
そんな思いから生まれたのがPRISM(https://prismlp0.netlify.app/)です。
少しでもご興味をお持ちいただけたら、ぜひ一度お話しさせてください。一緒に「伝わる組織」をつくっていけたら嬉しいです。