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コノセルで受け継がれるリーダーシップ(前編)〜ギフトとして贈るフィードバック〜

コノセルの誇れる魅力の一つが「チームワーク」の強さです。 本記事では、コノセルでリーダーを務められてきた沖山さん(写真左)、小金沢さん(写真右)の対話から、良好なチームワークを築く上で、リーダーとして大切にされていることは何か、その核心に迫っていきたいと思います。 前編では、お二人がなぜコノセルを選んだのか、そしてチームで仕事をしていく中で印象的なエピソードについて伺います。

教育への情熱が導いたキャリアの選択

ーでは最初にお二方、自己紹介をお願いします。

小金沢:小金沢 達也と申します。コノセルに入社したのは2023年の春になります。入社後は、一橋学園校の教室長として新規教室の立ち上げに注力してきました。この春から矢口渡校に異動し、新規教室の立ち上げを行いながら、複数教室をマネジメントするユニットリーダーを務めています。

沖山:沖山 祥吾と申します。コノセルに入社したのは2022年の春になります。入社後は永山校の教室長として新規教室の立ち上げに注力し、その後ユニットリーダーを務めました。現在は教室を離れエリアスーパーバイザーとして、全教室で展開する施策を企画する仕事をしています。

ーまずは前職までのご経歴から振り返っていきましょう。小金沢さん、新卒ではどちらに就職されたんですか?

小金沢:新卒では、デザインから構造設備まで一貫して行う建築設計事務所に就職しました。

ー全く異なる業界ですね。最初に建築の道を選んだ理由は何だったんでしょうか?

小金沢:正直なところ消去法で選んでしまったんです。高校時代、文系か理系かという時に、何となく理系を選んだのですが、本当にやりたいことが見つからなかったんです。そんな時に、テレビで「大改造!劇的ビフォーアフター」という番組を見て、建築に強い興味を持つようになりました。

ー「なんということでしょう!」のあの番組、懐かしいですね。

小金沢:そうなんです!「自分でもこんな家を手掛けたい!」そんな思いで建築学科に進学し、4年間の勉強の末に迷うことなく設計事務所に入社したという経緯です。

ーなるほど、そこでのご経験はいかがでしたか?

小金沢:その会社はかなり古い体質で、新卒が弁当の注文や洗濯など雑務の何から何までしなければならないという考え方でした。理由を聞いても「新卒だから」というだけで、納得のいく答えを得られなかったんです。私には合わなさすぎて、半年で退職してしまいました。

ーそうだったんですね。その後はどうされたんですか?

小金沢:塾講師のアルバイトをしていました。実は大学時代にも塾講師や家庭教師のアルバイトをしていたので、これを機にまたやってみようと思ったんです。働いていく中でやりがいも感じ、そのまま正社員として入社した会社が前職の学習塾になります。

ーでは、沖山さんにもお伺いします。新卒の入社先はどちらになりますか?

沖山:私は大手の人材会社に就職しました。アルバイト採用を行う企業に対し、求人媒体の営業や採用コンサルティングのような仕事をしていました。

ーどうして人材業界を選ばれたんですか?

沖山:実は元々、教育業界に興味があったんです。しかし就職活動をしていた時に、中学生、高校生が学習することのゴールは、社会人として働いていくことだと当時は考えていました。だったらまず出口のゴールとなる「働く」ということについて知りたいと思ったんです。

ー興味深いですね。何かそのように考えさせられる経験があったのですか?

沖山:大学時代の塾講師アルバイトでの生徒との関わりがきっかけです。自分が担当した生徒が、卒業して高3になった時に「将来何をすれば良いかわからない」と相談に来てくれたんです。担当していた時から「無難な人生が送れればそれで良い」と言っていたので、ついに壁にぶつかったんだなと思い、話を聞いたんですよね。

最初は潰しのきく学科に通う、というその子にとってやはり無難な選択をしようとしていたのですが、対話を重ねていくうちに本当にやりたいことに気づき、宝飾系の専門学校へ進路を決めました。

その経験から、生徒一人ひとりが本当にやりたいことが何かを一緒に見つける、そのキャリア探索に伴走していくのが、本来あるべき教育の形なのではないかと感じたんです。

ー教え子への伴走の中から気づきを得たんですね。

沖山:おっしゃる通りです。そのまま教育業界に就職してもきっとやりがいはありましたが、勉強しか教えられなくなってしまうのではないか?という不安を同時に覚えました。あるべき教育を子どもたちに提供できるように、まず「働く」ということについて知る必要があると考えたんです。世の中にどんな仕事があるのか、仕事を通じて輝くとはどういうことなのか、それを知るために人材業界を選びました。

ー非常に考え抜かれた選択ですね。

沖山:ありがとうございます。そうして1社目で世の中にある仕事の多様さ、一人ひとりにとっての働くことの意味を体感できたので、いよいよ教育業界に戻ろうと思い、転職活動をはじめました。複数の会社を見た中で、ビジョンや教育理念に共感したある大手の個別指導塾に転職しました。

教育の質を追求すべくコノセルへ転職

ーお二人とも、こうして教育業界にお勤めになったのちに、コノセルに転職された理由は何でしたか?まずは小金沢さんからお願いします。

小金沢:はい。前職は実はコノセルと似たような学習スタイルでした。実際は一見似ているようで全く違ったのですが…。

ー興味深いですね、詳しく聞かせてください。

小金沢:はい、学習にタブレットを使用し、自社開発のコンテンツを活用していく点においてはコノセルと同じでした。色々と試行錯誤はしたのですが、結果的に生徒に成果を届けられていないことに非常にモヤモヤしていました。そこで転職を検討する中でコノセルの話を聞く機会があり、「同じようなことをやっているのに、質が全然違うんじゃないか」と感じて転職を決意しました。

ー今思えばその「質の違い」はどこから生まれていたと思いますか?

小金沢:最も大きな要因は、ビジョンの明確さとその実現に向けた姿勢にあったと思います。前職は形はそれっぽくても、売上や生徒数を重視するあまり、学習体験を磨いていこうという文化が乏しかったように感じます。

一方コノセルは「これが本当に生徒のためになるのか?」という問いを誰もが大切にしています。忙しさや売上などに左右されず、この生徒中心の考え方がブレないと感じています。また、中長期の計画も経営陣にとどまることなく、現場レベルまで共有されています。前職では経営陣の方針が突如降ってくるような印象がありましたが、コノセルではみんなが同じ方向を向いて進んでいるという実感があります。

ーありがとうございます。では沖山さんはいかがでしょうか?

沖山:前職の塾は勉強の内容以上に、勉強の「やり方」を教えることで自立して学習ができるように導くことをコンセプトとしていて、コノセルの考え方に近しいものがあったんです。会社としては共感できる思想やビジョンを持っていたんですが、実際は現場のオペレーションがそれに追いついていませんでした。

ー小金沢さんの転職背景と近しいものを感じますね。具体的にはどういう状況だったのですか?

沖山:自社教材を使う塾を標榜しながら、実際には他社の塾向け教材や市販教材など、各教室が別々の教材を使っていたのです。結果として、教室ごとに全く違うサービスになっていました。 会社としてもその状況を容認し、サービスやオペレーションを統一しようという動きはほとんどありませんでした。良いビジョンと教材があるのに、それを活かしきれていないのが大きな課題だと感じていました。

ーなるほど。その点、コノセルのどこに魅力を感じたのでしょうか?

沖山:転職を検討した際、コノセルはオペレーションと自社のデジタルコンテンツの磨き上げで勝負するという明確な方針を持っていました。

私は「100教室あったら100通りの個別指導があっていい」という考え方ではなく、良い教材があるなら、成績が上がる一つのオペレーションを全教室で磨き上げるべきだと考えています。

ーそのようにお考えになる背景はなんでしょう?

沖山:生徒が「やるべきことや、そのやり方について迷わなくて良い」と思える教室空間を目指したいのです。そうすることで、今までは勉強のことについて悩んでいた時間を、もっと前向きな対話の時間に充てたいのです。

自分の強みや弱みは何か、将来どうなりたいのかなど、もっと自分自身のことに向き合うサポートがしたいと思っています。コノセルは、オペレーションとデジタルコンテンツにこだわり抜くことで、そんな学習空間を作り出せる可能性を持っていると感じたんです。

率直なフィードバックが育む成長の文化

ーお二人とも現状に満足しない向上心がコノセルへの転職につながったのですね。そんなお二人がコノセルで密に仕事をするようになったのはいつからですか?

小金沢:2023年の春に同じユニットで仕事をしました。その当時は沖山さんがリーダーで、私が新入社員でした。

ーリーダーである沖山さんと仕事をする中で、印象に残っているエピソードはありますか?

小金沢:そうですね、入会をご検討いただいているご家庭へのアプローチを何件か見ていただいた中で、通塾先として複数の塾を検討されているご家庭に対して「最後にコノ塾に決め切ってもらう力が弱い」とズバリと言われました。

ーズバリと切り込まれて、率直にどう思いましたか?

小金沢:普通に落ち込みました(笑)

指摘が正しすぎて、納得せざるを得なかったんです。ご家庭の悩みに寄り添うことは徹底してできていました。しかし最後の判断を入社当初はご家庭に委ねすぎてしまう部分があったんですよね。コノ塾で頑張ってもらうことがその子にとってベストな選択だと思っても、自分から背中を押すことができていなかったということに、フィードバックを受けて気がつきました。

ーこれはどのような場で言われたのですか?

ユニット*でのミーティングの中で言ってもらったのですが、個人的にはそれも良かったです。


💡 コノ塾では約5教室で一つのユニットを形成し、日々教室長同士でオンラインミーティングを実施し、課題解決や価値創出に向けて密に議論しています。


ー興味深いですね。一般的にはチーム内で厳しいフィードバックされると、「恥ずかしい」とか「晒された」と感じる人も多いのではないかと思います。けれど小金沢さんは逆だったのですね。

小金沢:おっしゃる通りです。他のメンバーも何かしら自分自身の課題に向き合っていて、リーダーの沖山さんと一緒に乗り越えようとしていることが近くで見ていてわかる状況でした。だからこそ自分も頑張ろうと思えましたね。

ーなるほど、課題は違えど乗り越えようとする姿勢を皆で共有できていたのですね。

小金沢:その通りです。私たちのユニットは当時新入社員が多かったというのもあったと思います。自分も含め半数以上のメンバーが入社したばかりという状態でした。それもあって、自分や他の人へのフィードバックを聞く中で、自分自身の殻を打ち破ろうと、と強く思っていました。

ー沖山さんにもぜひお伺いしたいです。当時、新人が半数を占めるユニットにおいてリーダーを務める上で大切にしていたことは何ですか?

沖山:ミーティングの価値や生産性を高めるにはどうすれば良いかということを常に考えていました。一人一人向き合うべき課題は違う中、あえて他のメンバーが聞ける形で、「あなたはここを強みとして伸ばしつつ、ここはちゃんと克服しなきゃいけない課題だよね」というのを、個別に閉じた形ではなくて、チームとして共有していました。そうすることで互いに補完し合えるようなコミュニケーションやリレーションシップが築かれていくようなチームにしようということは意識していたと思います。

ー素晴らしいですね。沖山さんもこのタイミングで初めてリーダーを経験されたんですよね。最初からうまくできていましたか?

沖山:いえ、最初は試行錯誤していました。実際にミーティングをしていく中で築いていったという感じですね。

ー自分のスタイルを確立するきっかけとなった具体的なエピソードはありますか?

沖山:ミーティングにおいて、入会検討中のあるご家庭に対し「ベストな提案は何か?」ということを議論していた時のことを思い出します。そのご家庭は「定期試験の点数をどうしたら上げられるか」ということに悩みを抱えていました。ユニットメンバーで議論した後、あるメンバーが「定期試験だけでなく、先々の受験についての話もした方がいいんじゃないですか?」と提案してくれたんです。

ープラスアルファのお話をした方が良いのではないかという意見がチームメンバーから上がったんですね。

沖山:はい。確かに受験の話はどのご家庭においても重要なものであることには変わらないと思います。しかし目の前の学習をどう改善するか?というところに悩みを持つご家庭に対して、さらに先の受験の話までされても、かえって自分ごととして捉えにくいのではないかと考えました。入会面談においてはまずその生徒さんや保護者の方がどんな悩みを抱えているのか的確に捉え、それに対し必要十分なご提案をすることが大切だと思ったのです。

ーなるほど。沖山さんはそのことをどう伝えたんですか?

沖山:ちゃんとフィードバックしなきゃダメだと思い、メンバーに対して、「この状態の生徒に対して受験の話まですると、むしろやる気が下がってしまうかもしれない。悩みを小さくしてあげて、体験授業で『できた』という成功体験のステップを踏ませる方が大事なのでは?」と、正直かなり率直に伝えました。

ー個に閉じた形ではなく、全体の場でフィードバックしたんですね。

沖山:おっしゃる通りです。ただあとで振り返った時に、ミーティングの場で少しストレートに言い過ぎたかなと思って個別にフォローしました。メンバーに対して「全体の場であのようにフィードバックされたらやっぱり嫌な気持ちになりますか?」と素直に聞いてみました。そうしたところ「厳しさはありますが必要なことだったと思います」とメンバーの皆さんが受け止めてくれたんです。それを受けて、**「今後もストレートなフィードバックを、皆さんへのギフトとして贈るというスタンスでやります」**と伝えました。

小金沢:そうでしたね。そういうことをちゃんと伝えられるのが、沖山さんの良さだと今改めて思いました。入社直後の研修の際も「僕結構ストレートに表現するので、怒ってるように捉えられるんですけど、全くそんなことないですから安心してくださいね」って伝えてくださったんです。だから、こちらも変に誤解をせず、素直に受け取ることができます。沖山さんとしてもコミュニケーションの土台を作ることを意識されてますよね?

沖山:そうですね。特に社会人になってから、包み隠さずストレートに言う人だよね、と言われてきました。これから先、密にコミュニケーションを取っていく上で、萎縮されてはよくないと思っています。そこで誤解が生まれないように、自分はこういう人間だと自己開示をした上で、必要なフィードバックを、顧客への価値提供のため、相手の成長のために贈ろうと意識しています。

率直なフィードバックを受け止めてもらうためにコミュニケーションのあり方を考えた沖山さんと、その思いを汲んでしっかりとフィードバックを真摯に受け止めて成長した小金沢さん。 後編では、そんなお二人からコノセルにおけるリーダーシップとは何なのか、リーダーとしての試行錯誤から明らかにしていきます。

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