【代表インタビュー】影響力の大きな仕事を通じ、スピード感をもって成長できる面白さ。スキルも経験も、若いうちにどんどん吸収したい人へ
私たちは、「デジタルマーケティング」と「海外向けマーケティング」 の2つの領域から、クライアントのビジネス成長を支援している会社です。『文化とサービスを世界に』をビジョンに掲げ、歴史や文脈を持つコンテンツや、想いの詰まったサービスを、流行の先を行く“本質的な体験”として世界に届けたいと考えています。
今回は、代表取締役の佐藤社長にインタビューを実施。会社として目指したい世界や、組織づくりにかける思いなどをうかがいました!
【プロフィール】
佐藤 諒:1998年 生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。大学時代に株式会社リンクエッジ(現:株式会社L&E Group)にてインターンを開始。2021年にリンクエッジに新卒で入社後、エンジニアとしての開発業務と広告運用業務を担当。2024年4月に独立し株式会社migratioを創業。趣味は三味線の演奏とゲーム。高校時代には2年間プロゲーマーとして活動した経験も。
日本の文化と海外の文化との接点を生み出す事業を展開したい
――まずは佐藤社長のこれまでのキャリアを教えてください。
大学3年生のときに、インターネット広告の代理店事業を行う会社で、インターンとして働きはじめました。最初はエンジニアとしてコードを書いたり、システムの開発を担当していました。インターンは1年半ほど続けて、そのまま正社員として入社しました。
正社員になってからもしばらくはエンジニアを続けました。その後、マーケティング支援の部署に異動して、クライアントの広告運用などを支援する業務に2年ほど従事。マネジメント業務も経験したうえで、2024年4月にmigratioを立ち上げました。
――なるほど。元々「起業」をしたいという思いがあったのでしょうか?
実は「絶対に起業したい!」という強い思いがあったわけではなくて、漠然と「自分でも何かできたらいいな」と思っていた程度なんです。でも学生時代、周りに起業していたりお店を経営していたりする友人が多くて、その影響は大きかったと思います。
起業に踏み切った理由は、前職でマネジメントしていたメンバーたちが成長して、チームとしてもある程度の形ができあがってきたから。そして、正社員として丸3年働いて一区切りついた感覚もあって、「そろそろ自分でやってみようかな」と思ったからです。
――創業にあたって、どのような世界を実現したいと考えていましたか?
一番の思いは、デジタルマーケティングを通じて、まだ世の中に知られていない“良いもの”をもっと広めたいということ。また、将来的には、日本の文化を海外に発信する事業にも取り組んでいきたいと考えていました。個人的に趣味で三味線を弾いていたり、学生時代にはプロゲーマーとしても活動していた経験もあり、日本の文化と海外の文化との接点を作り出したいという思いが強かったんです。
人材採用の重要性を痛感し、創業間もない時期から新卒採用を開始
――そのような思いが、migratioのビジョンである「文化とサービスを世界に」という言葉に表現されているのですね。
そうですね。文化に触れることは、人生を豊かにし、自分自身を客観的に見つめるきっかけにもなります。そのような“内面に届く体験”を創出するパートナーであり続けたいという思いを、ビジョンの言葉にも込めました。
――創業にあたって、どのような点に苦労されましたか?
最初は完全に1人でのスタートだったので、何から手をつけていいか分からないことも多くて。オフィスの契約手続きや会社設立に関する書類、人材採用など、すべて手探りで進めていきました。
実は、せっかく入居したオフィスが、突然ビル全体で退去しなければならなくなってしまったトラブルもあったんですよ(笑)。
――それは大変でしたね……!そのようななかで、頼りになった存在などは?
前職の上司だった社長が、今でもいろいろとアドバイスをくださっていて。事業の具体的な内容というよりも、会社を経営していくうえでの考え方や、長期的な視点での助言が多いですね。
特に気づきが大きかったのが、「採用はできるだけ早いうちから動いたほうがいい」といったアドバイスです。当初、創業1年目から新卒採用を行う発想はなかったのですが、実際に2024年の秋から採用活動を始めて、すでに26卒の学生1名を採用できています。早いうちから採用に力を入れることの大切さを、身をもって感じています。
「成長できる環境で働きたい」――若いうちからいろいろな経験を積める魅力
――中途採用ではなく、あえて新卒採用に取り組んだとのこと。その理由は?
私自身の前職が“新卒文化”の強い会社だったこともあって、そのスタイルに親しみがあるからです。もう1つは、業界柄、変化のスピードが非常に速く、常に新しいことを学び続ける必要があるという点ですね。もちろん、中途の方にも魅力はあるのですが、この分野では経験があっても結局は学び直しが必要な場面が多いんです。であれば、ポテンシャルのある新卒の方を育てていく方が、むしろ柔軟に順応してくれるという考え方もあるなと。
実際に、26卒で入社してくれるメンバーも「若いうちに小さな会社でいろいろな経験を積みたい」という考えを持っていて、当社の方針ともぴったり合ったんですよ。
――今は内定者に加えて、学生インターンのメンバーが一緒に事業を作り上げてくれているとうかがいました。
はい。現在は大学1、2年生のインターンが4名います。初期から参加していたインターン生が友人を紹介してくれて、そこから少しずつ輪が広がっていきました。
インターンのメンバーには、主に広告制作を担当してもらっています。例えば、文章を書いたり、広告のクリエイティブを考えたり。それ以外にも、競合のリサーチや、広告の数値を見て改善の提案をしてもらうこともあります。
全体的に、マーケティング業界に進みたいというよりも、「成長できる環境で働きたい」という志向のメンバーが多い印象です。あとは、当社がいろいろな企業の支援をしているため、「さまざまなお客様と関われるのが面白そう」といった知的好奇心で参加してくれる学生も多いですね。
「成果報酬型のビジネスモデル」と「海外向けマーケティング支援」が事業の強み
――改めて、migratioの事業内容について教えてください。
現在もっとも注力しているのはマーケティング支援事業です。なかでも特に多いのが検索広告の領域ですね。お客様の代わりに広告として表示されるWebページをこちらで制作し、実際に広告を配信して効果を見ながら改善を重ねています。そのほかに、SNS広告の運用にも取り組んでいます。
また、最近では別の軸として、海外向けのローカライゼーション支援にも取り組んでいます。たとえばカードゲームの翻訳や、Webサイトに載せる記事の翻訳、海外向けにSNS広告を配信するなどですね。この分野はまだ始まったばかりですが、じわじわと成果が出てきています。
――そもそもなぜデジタルマーケティングの領域に着目したのでしょうか?
前職で本領域のノウハウと経験をしっかり積めたことが大きいですね。デジタル広告にはいろいろな手段がありますが、何より「成果が見える」という点が魅力です。使った広告費に対して、売上やインパクトが数値で把握できる。個人の生産性も上げやすく、一人ひとりが幅広く改善を担当できるところが面白いと思っています。
私自身、業務をマニュアル化して大量に人を雇って…というよりも、少人数で高いパフォーマンスを出せる組織にしたかったんです。その意味でも、デジタルマーケティングは自分の価値観とマッチしていました。
――デジタルマーケティングに取り組む会社は多くありますが、migratioの強みはどこにありますか?
一番は、検索広告の運用に対する理解度の高さです。お客様のプロジェクトの多くは成果報酬型で行っていて、成果が出ないと当社が赤字になるという構造です。だからこそ、確かな実績や「こうすればうまくいく」という確信がなければできません。でも実際に、お客様の期待にしっかり応えられる結果を出せている。それが強みだと思っています。
さらに、日本だけでなく、海外に向けた広告やローカライズの支援ができる点も、他社にはない特徴だと感じます。
キャリアビジョンに合わせ、自らポジションを作れる環境
――今後、事業を拡大していくうえでの課題はありますか?
やはり一番の課題は「組織づくり」ですね。これまでは私自身が中心となって売上を作ってきましたが、今後は組織全体で売上を作る体制にシフトしていく必要があります。そのためには、採用や育成の仕組みをこの1〜2年でしっかり構築していかなければならないと考えています。
――「育成」というお話がありましたが、入社後の成長プロセスについて教えてください。
最初は広告に関わる業務からスタートします。例えば、先輩が担当しているクライアントの一部業務(広告制作やデータ集計、調整作業など)を担当しながら、少しずつできることを増やしていきます。最終的には、1〜2年かけて、1人でお客様のサービスや商品を担当できるレベルになってもらうことを目指しています。
そこから先は、担当するクライアントの規模や難易度を上げて専門性を深める道もあれば、インターン生などのマネジメントを任せていく道もあります。また、新規事業の立ち上げに責任者として関わってもらったり、バックオフィス的な業務を専任で行うキャリアパスも考えられます。
まだまだこれから作っていく組織なので、「こうしたい」という思いがあれば、自分からポジションを作っていける環境です。まさにやりたいことに挑戦しやすいフェーズだと言えますね。
――今後の展望をお聞かせください。
1~2年の間に、まずはマーケティング支援領域をさらに一段階伸ばして、会社の土台となる状態を作りたいと思っています。その後は海外向けの事業に重心を移し、そちらをさらに拡大していきたいと考えています。組織に関しても3年ほどかけて、しっかりと仕組み化していくことが目標です。
柔軟な思考を持ち、幅広い経験を積みたい人にマッチする会社
――migratioで働く魅力を教えてください。
まず、広告分野での魅力としては、組織がまだ小さい分、一連の広告制作から運用改善までのフローを早い段階から一気通貫で経験できる点ですね。幅広い業務に携わることで、自分の成長を実感しやすいと思います。
もう1つは、海外向けの支援にチャレンジできる点です。特にエンタメ領域で、広告の配信や翻訳、ローカライゼーションに携わる機会があります。海外展開に興味がある方には、とても魅力的なフィールドだと思います。
また当社には、一人ひとりの裁量が大きく、成果に対して真摯に向き合う文化があります。さらに今後は「持続可能性」をテーマに、健康を優先する環境や福利厚生などの制度も整えていきたいと考えています。
――migratioではどのような人材を求めていますか?
柔軟性が高い人ですね。さまざまなことを経験し、成長していきたいという志向を持った方がマッチすると思います。特定の領域だけにこだわるよりも、幅広い経験を積みたいという人に来てもらいたいですね。
同時に、自身が発揮できる影響力の大きさにワクワクできる方も、当社に馴染みやすいのではないかと思います。
――最後に、読者のみなさんへメッセージをお願いします!
これからの時代、AIが業界を大きく変えていきますが、個人的にそれに合わせたキャリア選択がとても重要だと考えています。1つのスキルや職能に固執するのではなく、規模の小さな組織でいろいろなことを経験し、スキルや経験を掛け合わせて価値を生み出せるようなキャリアを築くことが重視されるようになると思うんです。そのような考えに共感いただける方に、ぜひ応募してもらえたら嬉しいですね。