U.S Inc.には、哲学・フィロソフィーとして掲げている「遊ぶように、働く」という考え方がある。2018年に創業し、この哲学を掲げるU.S Inc.の原点を代表取締役の井澤にインタビューしました。前編では、このフィロソフィーの意味について深掘りします。
創業時に掲げた、「遊ぶように、働く」。
このスタンスが評価されて、会社が回り始めた。
弊社をよく表す言葉として「遊ぶように、働く」という言葉をいろいろな方に注目いただくことが多いなと思います。ちょっと悪目立ち、と言ってもいいかもしれませんが(笑)実はこれは創業時から大事にしている、U.S Inc.のフィロソフィーみたいなものです。
創業したのが2018年。リクルート時代、シニアクリエイティブディレクターとしてやってきた、僕と共同創業者の朝本と、たった2人で立ち上げたU.S Inc.ですが、正直最初は「どこまでできるだろう」みたいな不安があったのも事実です。なぜなら、リクルートでの実績や実力はさておき、本当に独立独歩でどこまで、お客様に選んでもらえるのかは、わからなかったんですよね。
そんな、独立してからは実績もない僕らを救ってくれたのは、実はこの言葉でした。
「こういうスタンスで仕事をしてます」ということを理解いただくためにこの「遊ぶように、働く」を掲げていたんです。企画書や会社説明にも入っていました。そうしたら、何人かの経営者の方が「君らいいね、2人にベッドするよ」みたいな感じで発注を決めて下さったんです。企画書作ったりアイデア考えたり、全力で提案はしてましたけど、最後の決め手はそこなんだなという(笑)あの当時、ベッドして下さった皆様には、本当に感謝しかないです。
当時はそれが不思議だったけれど、今思うと、自分たちの大事な会社や商品をブランディングするとなった時に、どれだけその会社や商品に対して、ポジティブに、一緒にコミットしてくれるか、当たり前に、経営者の方は大事だと考えると思う。その意味でこの「遊ぶように、働く」は、とても刺さる言葉になっているのかもな、と、客観的に思っています。
「遊ぶように、働く」という言葉。
遊びと働きの境界線を溶かし、好循環ができるように。
これ、”遊ぶ”って勘違いを生みやすい言葉なんですけど、ふざけて働くとか、テキトーに働くとか、休みまくる、そういう意味ではもちろんないです。
僕たちは、ブランディングの会社としてユーザーにとって全く新しい感動や体験を生むということを目的としている会社です。それは、自社であれど、お客様であれど、同じこと。そうした時に、働く僕らが何よりも「刺激的で楽しい毎日を送る」「ご機嫌に、自由闊達でいる」ことが大事だと思っています。
実際、僕は休日は、いろんなところに刺激を求めて旅に出たり、遊びに行ったりします。そうするととんでもないところで、仕事とその刺激が結びついたりすることも多くて。シナプスとシナプスが繋がる瞬間がすごくあるんですよね(笑)
そして、仕事から学べる刺激からどんどん吸収していくと、自分自身の生活が面白く刺激的になっていくということも実感しています。新しい課題やお題をお客様からいただくたびに、新しいことを吸収し続けることになる。事業で課題に直面すると、突然自分のアンテナが別の方向に広がる。仕事からの学びも、実は人生にとって好循環を生み出しているのかな、と思います。
だから、遊ぶと働くの境界線をつけるというよりは、その境界線が溶けて、良い刺激を循環させていくような感覚で働きたいと思っているんですよね。もちろん、働くスタンスは人それぞれですが、仕事のパフォーマンスと、人生の楽しさと、その両方が回り続けるように、僕らのメンバーにはあって欲しいなと思っていたりします。
だって人生は一度きりですからね。やりたいようにガンガン挑戦していけばいいし、U.S Inc.はそんな人を応援する会社でもありたいと思っています。
常にプロフェッショナルであり続けるために「遊ぶように、働く」ということが重要。
プロフェッショナルってなんだろうなと思った時に、やっぱり僕は常に高め続けられることだと思うんです。常に、アップデートする。常に、自分自身の能力を高める。難易度の高い課題にどんどん挑戦して、成果を上げ続けることが大事かなと。ハイレベルな課題に挑戦してアウトプットするとなると、インプットとアウトプットを強制的につなげることになるし、強制的にインプットも欲しくなりますからね。それはもちろん、人によっては鍛錬のように感じるかもしれないけど、突き抜けるとそれが楽しくなってきますから。
U.S Inc.はそういう挑戦を応援できる環境で常にいたいし、難易度の高い課題を、渡し続ける会社でありたいとは思っています。
でも、僕自身は、そのために何かを我慢とかをする、厳しくするというよりは、常に刺激的で楽しい毎日であることの方が最短距離だと思っている。だからこその「遊ぶように、働く」でもあるんですよね。
どんどん新しい面白い経験はインプットしていくべきだし、それを即仕事に還元できるようにアウトプットする(即input-即output)ことも大事ですし、常に驚きや感動を自分が感じて、自分たちが提供できるように企むこと(WowとSuprize)も大事ですし、メンバー同士で自分の経験や刺激を創発してレベルを高め続けること(Superflat)も大事だと思っています。ここのフィロソフィーが、僕らの行動指針につながっています。
僕らの会社で働く全員がご機嫌で自由闊達なプロフェッショナルでありつづけるためにも、「遊ぶように、働く」を大事にしたいし、いろいろなお客様やユーザーを喜ばせるような企みを世の中に発信していく上でも、このスタンスを改めて守っていきたいと思っています。
U.S Inc.も2023年で5月で、6期目になりますが、ここからもずっと「遊ぶように、働く」を体現し続けられる会社でありたいですね。
後編では遊ぶように働くがどのようにして生まれていったのか、代表の井澤自身の創業以前の歴史にフォーカスしつつ、6期を迎えるU.S Incの新たな挑戦についてもインタビューしていきます。